ONE N' ONLY「We'll rise again」インタビュー|僕らは何度でも立ち上がる 映画主題歌に重ねた自分たちの姿 (2/3)

今日は振付のほうで来てて……

──そして、HAYATOさんはダンスシーンの振付師としても、スタッフロールにクレジットされています。

HAYATO そうなんです。源二郎と甲斐のダンスバトルシーンやクラブでみんなが踊っているシーン、あとは発表会で披露される源二郎と可乃のダンスなどの振付を担当しました。監督が「やってみないか」と言ってくださって自分が担当することになったんですけど、制作側の視点でも映画に携われたことが、めちゃくちゃ貴重な経験になったと思います。監督はどういうふうに役者の演技を見ているんだろう?と考えながら、監督の横でモニタチェックしたり……。

EIKU 自分の出演するシーンがない日でも、HAYATOは振付師として現場にいるんですよ。

HAYATO そうそう。だからメイクさんとかに「あれ、今日は出番ないよね?」と不思議がられて「今日は振付のほうで来てて……」と返したりすることもありました(笑)。

REI でもなんか、雰囲気がそれっぽくてカッコいいんですよ。私服で現場に来るんですけど。

HAYATO 「ぽい」ってなんだよ(笑)。

REI NAOYAに指導するときとかも、完全に振付師の“それ”なんですよ。

HAYATO 違うわ!(笑) でも本当に楽しかったです。キャラクターに合わせてダンスのジャンル分けをするのも楽しくて。源二郎のダンスにはブレイキンの要素を入れたり、可乃のダンスにはバレエの要素を入れて振りを付けてみたり……とてもいい経験になりました。

REI

REI

HAYATO

HAYATO

REI じゃあ、ワンエンのミュージックビデオでもこれからは裏方として……。

HAYATO 俺、出ないんだ!?(笑)

一同 あはははは!

HAYATO でもゆくゆくは、そういった役割も本格的にできるようになれたらいいなと思いましたね。

ずっと、がむしゃらに演技していた

──では、映画の話題の最後に皆さんそれぞれが思う見どころを教えてもらえたら。

TETTA 僕は真田のアカペラシーンを観てほしいです。夕日を狙って撮影したんですけど、一発OKだったんですよ。そのロケーション含め、監督お墨付きのシーンになったので、ぜひチェックしてほしいなと思います。

KENSHIN 自分はラップバトルのシーンから始まり、ケンカのシーンが多いのでそこにも注目してもらいつつ……鞍馬が仲間と出会ってからのはっちゃけ具合とか、かわいらしい一面も観てほしいです。前後半でけっこう変化があるキャラクターだと思うので、楽しみにしていてください。

REI 僕はそうですね……なんだかずっと、がむしゃらに演技していたなあと思ってて。わからないこともいっぱいあって、それぞれに苦労もあったと思うんですけど、それを熱い気持ちで乗り越えて、みんなの演技が気持ちよくハマっていく瞬間がたくさんあったんですよね。そういう努力がこの作品の青春感を引き立たせているなとすごく思ったので、皆さんにも感じてもらえたらうれしいですね。

NAOYA 撮影期間は、本当に“ザ・青春”だったよね。僕たちと出会えたこと、僕たちといた期間は青春だったと監督も言ってくれました。夢に向かってがむしゃらに突き進んでいる僕らの姿をスクリーンで観る時間が、皆さんにとっても、それぞれの青春を思い出したり、青春を取り戻すようなものになってくれたらいいなと思っています。

TETTA

TETTA

NAOYA

NAOYA

EIKU 僕が注目して観てもらいたいのは、最後、みんながステージに向かって歩いているシーンです。ワンカットで回しているけっこう長いシーンなんですけど、そこは6人それぞれの意思が詰まった場面になっていると思うので……見逃さないでほしいです。

HAYATO 僕たちが劇中で結成するグループはいつもの僕たちとはまた違った関係性になっているので、その違いを楽しんだり、逆に共通点を探しても面白いんじゃないかなと。SWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)のみんなはきっといろんな楽しみ方を見つけてくれると期待しています。あとは何より、夢や目標に向かって全力で突き進むからこその輝きみたいなものを、この作品を通して伝えられたらと思います。僕らがいつも打ち込んでいるダンスや歌の素晴らしさを、映画作品として表現することができたと思うので、たくさんの人に観てもらえたらなと思います!

ONE N' ONLYが今リリースするべき曲

──そして、映画の主題歌である新曲「We'll rise again」が3月8日にシングルリリースされます。

HAYATO 映画のストーリーに沿って作られた曲で、力強いサウンドや疾走感はすごく主題歌らしいなという印象です。僕らがこれまでにやってこなかったような雰囲気の楽曲でもあるので、僕たちONE N' ONLYが今リリースするべき曲という意味でもすごくフィットしている気がします。

EIKU 僕ら自身が背中を押されるような感覚があるよね。映画を観てからこの曲を聴くと作中の場面がより鮮やかによみがえると思いますし、観ていなくても僕たちONE N' ONLYのことを表現しているように聞こえるというか。

──確かに、この曲のストレートなさわやかさはワンエンの楽曲としては新鮮かもしれないですね。レコーディングはいかがでしたか?

TETTA リズム取りが難しくて、リズムを絶妙に刻みながら歌うという部分で少し苦戦しました。サビは力強いブレスから勢いよく入っていく感じなんですけど、そのアタック感が自分は気に入ってます。現時点ではまだライブで披露していないので、パフォーマンス込みでどうなっていくのかも楽しみです。

REI この曲は“元気いっぱい”というよりは“青い光”みたいな……暗闇から光に向かって手を伸ばしていくようなイメージだなと思っていて。そのイメージを表現するために、力強いファルセットを使って歌ったりしました。あと、アニソン的なキャッチーな要素を感じられるところも、すごく好きなんですよ。自分の好きなアニメをイメージしながら歌ったりもしましたね。

ONE N' ONLY

ONE N' ONLY

──音楽プロデューサーのJUNEさんとは、レコーディングではどんなやりとりを?

EIKU JUNEさんはいつも、1フレーズ1フレーズにめちゃくちゃこだわってくれるんです。今回も曲の世界観をしっかりと表現するために「もっと息混じりな感じで歌って」とか、とても細かくアドバイスしてくださったので、僕たちはその言葉を忠実に歌で表現していく感じでしたね。

──細かなニュアンスまで確認しつつ進めているんですね。

EIKU そうなんです。例えば僕の「どんなに険しくても後悔はない」からのパートは、強めに入るけど「色鮮やか」から息混じりの声に変わる。そういうところも細かく計算しています。

TETTA ビブラートをかける言葉も決まってたりするよね。「ここでビブラートかけて」って。面白いです。

──その指示通りに歌う皆さんの技術もすごいなと思います。

TETTA けっこう大変です! 苦戦しつつがんばってます(笑)。ニュアンスを意識しながら音程もリズムも気にして……3つの作業を同時にしながら歌うので。JUNEさんのレコーディングは常にこんな感じなので、事前準備もしっかりして臨んでいます。

HAYATO ラップはボーカル組のあとに録ったんですけど、ボーカル組は疾走感と緊張感を意識してレコーディングしてくれてたので、ラップ組はアクセントを作れるように、耳に残るようなリズム感を意識してラップしました。2番に言葉を分解して特徴的なリズムを刻んで歌っているところがあるので、そこに注目してもらえたらうれしいなって。

EIKU

EIKU

KENSHIN

KENSHIN

KENSHIN この曲のテーマである「いろんな困難があってもあきらめずに上を向こう」という思いがダイレクトに歌詞に表れているのが2番のラップパートだからね。リズム感もそうだし、「前に進め!」という強い気持ちでまっすぐに歌うことを意識しました。

NAOYA 劇中で披露するのは1番までだけど、2番のラップが追加されたことによってより映画の情景が浮かぶようになったよね。シンプルでストレートな言葉が並んでいて、これまでのワンエンのラップになかったテイストだなと思います。HAYATO、KENSHIN、僕のかけ合いもあって、レコーディングがめちゃくちゃ楽しかったですね。