「9時に寝るのってけっこう大変だな」

──今年中学……。

2年生です。

──4月の進級のときにクラス替えってありました？

ありました。最初は正直「1年生のクラスのほうが楽しかったなあ」って思ってたんですけど、最近新しい友達も増えてきて、どんどん仲良くなれてる感じはします。

──そのクラス替えの1年前、去年の4月からおはガールちゅ！ちゅ！ちゅ！のメンバーとして「おはスタ」に出演していますけど、早起きって慣れました？

もともと早起きは好きなので、全然大丈夫だったし、おはガールちゅ！ちゅ！ちゅ！になって、もっと朝が強くなった気がします。

──ゆうなさんと一緒だ。おはガールの選考基準には「かわいい」のほかに「朝が強い」っていうのもあるんですかね？

でもなっちゃんは朝、ダメみたいです（笑）。私も朝は大丈夫なんですけど、夜が……。

──すぐに眠くなる？

逆です。「おはスタ」に出る前の日は夜9時くらいに寝ようと思うんですけど、ごはんを食べたりとか勉強したり、いろいろしてると12時くらいになっちゃうじゃないですか。だから9時に寝るのってけっこう大変だなって。

──「おはスタ」はあるし、学校には行かなきゃいけないし、吉川日菜子名義での活動もあるし。忙しくしてるんだから、勉強くらいちょっとぶっちぎっても怒られないと思いますよ（笑）。

私もしたくないんですけど（笑）、やっぱり高校は志望校に行きたいし、でも1学期の中間テストがちょっと……。数学は80何点って感じでよかったんですけど、ほかはちょっと落ちちゃったんで危機感もあるし、がんばろうかな、って。

──えらいなあ。

「『夏サンキュ!!!』は笑顔ロックです！」

──おはガールちゅ！ちゅ！ちゅ！になる前から「おはスタ」って観てました？

水色のリボン（おはガールがダンスのときに用いる新体操のリボン）を買ってもらうくらい大好きでした！ だから選ばれたときはすごくうれしかったし「おはスタ」に出始めた頃は、毎日「これは夢？」みたいな気持ちでした（笑）。

──CDデビューも夢だった？

はいっ！ 普通自分の声がCDになってお店に並ぶなんてことはないじゃないですか。だからやっぱり「夢？」みたいな（笑）。

──初めてのレコーディングっていかがでした？

網網のマイクがあるガラス張りの個室で1人で耳にヘッドホンをつけてって感じにビックリしたし、緊張しました。でも最近はレコーディングのときに「笑顔で歌って」とか言われる前に、歌詞をよく読んで表情を作っておけるようになったし、ちょっと成長できたかなって思ってます。

──じゃあ「夏サンキュ!!!」の歌詞をどう読みました？

「友情ソング、応援ソングだな」って感じで、すごく心に響きました。「浴衣着て 金魚すくい」とか楽しげな歌詞もあるんですけど、反対に「行かないで 消えないで」とか、ちょっと切ない歌詞もあって。ホントに共感できるからホントにそういう気持ちで歌っていて。あと「キュいん キュいん」っていうところはもうホントに全力の笑顔。アクセントもすごいつけて、ちょっとおかしいぐらい大げさに歌えて楽しかったです（笑）。

──やっぱり中学2年生の女の子としては友達のことを歌うのってリアリティがある？

そうですね。恋愛の歌もキュンキュンするから、自分にそういう体験がなくても「なんかいいな」って思うんですけど（笑）、「夏サンキュ!!!」は「青春！」って感じがして。

──その青春感や元気な感じがちゃんとCDに収録されてますよね。

ホントですか！ 最初ギターを入れる前にレコーディングしてて、そのときはかわいく歌ってたんですけど、TAKUYAさんのギターが入ったらすごくロックな曲になったので「歌声もロックめにしようか」ってなって。もう1回歌い直したんです。「笑顔ロック」な感じで（笑）。

──いや笑いごとじゃなく、すごく的確なたとえだと思いますよ。

「夏サンキュ!!!」は「笑顔ロック」です！

「今、小田和正さんにハマってて」

──普段はどんな曲を聴いてるんですか？

今、小田和正さんにハマってて（笑）。

──へっ!? ご両親の影響？

「ミュージックステーション」で「すごく売れたCD」みたいなVTRを流すコーナーがあるじゃないですか。

──昭和と平成のヒット曲を並べる企画をよくやってますね。

それで聴いたりとか、あとCMですね。「たしかなこと」とか、メロディもいいんですけど「雨上がりの～」から始まる歌詞がすごくよくて！ 「なくしたもの探しにいこう」とか、なんか元気になれるので「ラブ・ストーリーは突然に」とかも聴いたりしてハマっちゃいました。

──小田和正ファンの中学2年生はJUDY AND MARYのことは知ってました？

知ってました。お母さんがYUKIさんが好きで、叔父さんがジュディマリが好きなので。

──お母さまや親戚の方のほうが派手な曲を聴いてますね（笑）。

そうなんです（笑）。

──カップリング「ハピ！ ハピ！ ハピバースデー！」の印象は？

おしゃれだし、かわいいんだけど、リズムが難しそうだな、って。

──確かに独特のリズムパターンですもんね。この曲の歌詞はどう読みました？

7月はなっちゃんの誕生日があるので、そういう身近な人に「ホントにおめでとう」って伝えるような歌かなって。隣の人に向けて歌えば、その隣の人や、そのまた隣の人にも響いて遠くの人にも届くと思うから。まずは想像しやすい人たちのことを考えようかな、って感じで歌いました。

ひなこがテニス部に入りたいワケ

──今後の目標ってあります？

ゆうなちゃんは「紅白に行きたい！」って言ってませんでした？

──正解！（笑） ひなこさんは？

紅白とかにはもちろん出たいんですけど、そういう大きなステージに立てるように自分たちのパフォーマンスをもっともっと磨いていきたい、みたいな感じかなあ。

──「笑顔ロック」という新ジャンルを作ったことだし、この曲を出すことで実際に大きなステージに立てるようになるというか、注目を集めると思いますしね。

そうなったときのために今から次の準備できたらいいな、って思います。3人でいられる期間もそんなには長くないので、できることを全力でやって、どんどん新しいことにも挑戦して、みたいな感じですね。

──プライベートでの目標は？

部活をやりたいです！ 中学ではもうムリだと思うんだけど、高校生になったらテニスとかやりたいです。日焼けとか気にせずに思いっきり運動したら、スッキリしてその調子で学業にも励めるかなって（笑）

──やっぱりえらいなあ。おはガールの選考基準には「いい子」っていうのもあるのかもしれない（笑）。

ふふふふふ（笑）。ありがとうございます。