ナタリー PowerPush - ODOROOM
ODOROOM全国ツアー勝利チーム“ただのん&TAKUMA”“PCF(けいたんと暴徒)”に聞いてみた
ナタリーでは、全国ツアーのダンスパフォーマンスバトルで勝利を収めた2組「ただのん&TAKUMA」「PCF(けいたんと暴徒)」に、東京公演の興奮冷めやらぬ中、勝利者賞としてインタビューを行った。彼らにはツアーを通しての感想だけでなく、ODOROOMの楽しさなどを存分に語ってもらっている。また彼らのダンスパフォーマンスを収めた映像も掲載するのでインタビューとあわせてこちらもチェックしてほしい。
「ODOROOM LIVE TOUR 2013 ~斜め前向きなReal Network Dance Communication~」ツアー 勝利者チームインタビュー
ただのん&TAKUMA
ニコニコ動画の“踊ってみた”歴6年の踊り手“ただのん”(左)と、フリーダムにはっちゃける実力派の踊り手“TAKUMA”(右)によるユニット。真面目に不真面目で情熱的なダンスをモットーにしている。
ただのんは中学時代に引きこもり中、マイケル・ジャクソンの動画を見て心酔し、ムーンウォークを習得したのが踊りの原点。TAKUMAは高校入学直後、ウィンドミルというブレイクダンスの技がやりたくてダンスを始めるが挫折し、POPPINというジャンルを知って現在に至る。影響を受けたアーティストはマイケル・ジャクソンと林原めぐみ(ただのん)、小林賢太郎と片桐仁、KREVAなど(TAKUMA)。
運も実力のうちってやつですかね
──チームバトル勝利ということで、おめでとうございます!
ただのん やったー! 全国ツアーが始まって、最初の2公演は最下位だったのに(笑)。
TAKUMA そうね。
ただのん そのあと名古屋と大阪で全勝して、これは1位狙おうかなと思って。
──スロースタートになっちゃいましたけど、いけるんじゃないかと?
ただのん 逆に最下位で最後まで突っ走って、終わったあとにTwitterで「最下位じゃねーかよちくしょー!」ってつぶやこうと思ってたんですけどね。
TAKUMA 勝っちゃったから、これはがんばるしかないよねって。
──チームの組み合わせは運もありますからね。
TAKUMA でも我々はそれを覆しましたから。
ただのん 名古屋と大阪の公演ですね。強い2チームがいるんですけど、そのチームが同じ組に入ったら勝てないだろうって言われてたんです。でも勝っちゃったんですよね(笑)。
TAKUMA まあ運も実力のうちってやつですかね。
美味しいごはんを食べるためにがんばった
──今回の全国ツアーの感想はいかがですか?
ただのん “踊ってみた”で活動する踊り手だけで全国ツアーをするのが今回のODOROOMでは初なんです。それに個人的にはみんな踊り手だしフィーリングが合う連中ばかりだから一緒に回るのが本当に楽しくて。
──踊り手の皆さんは以前から交流してますもんね。各地を回った印象はどうでしたか?
TAKUMA 同じパフォーマンスをやっても土地ごとに反応が違うんですよ。俺たちに関しては、今まで“踊ってみた”のジャンルとしてやってこなかったことを今回やってみたんです。
ただのん 音源を編集しまくったりね。
TAKUMA あと全体的なパフォーマンスの構成をギャグ方面に振ってみました。その結果がこうなったという感じなので、いろんな人に受け入れられたということかな? とりあえずもう1回、福岡でラーメン食べたい!
──感想としてはラーメンですか(笑)。
ただのん これはODOROOMツアーで一番語るべきところだと思うんですよ。我々がなんのためにがんばり続けたかというと、やっぱり美味しいごはんを食べるためですからね。
TAKUMA 地の物を食べずに帰りたくないですから!
──ちなみにその夢は叶ったんでしょうか?
TAKUMA 叶いましたね。
ただのん 我々が最初に気合いが入ったのが「ODOROOM公演で勝ったチームには豪華なお弁当が出ます」って言われたときでした。
──お弁当でよかったんですか?
TAKUMA これがステーキやお刺身の入っている見たこともないような豪華なお弁当でして。
ただのん あれ、5000円くらいしたらしいよ……。
──それはすごい!
TAKUMA でもお弁当に全力注ぎ過ぎて、別のご褒美で雑誌掲載がかかったときがあったんですけど、お弁当だけでいいかなって気分になっちゃってね(笑)。
こうなってしまったというのが正解
──2人は出会ってからどれくらいですか?
ただのん 俺は今のODOROOMの踊り手は全員知ってましたけど、TAKUMAとは3年くらい前ですかね。
TAKUMA 俺は踊り手としてまだ3年くらいしかやってないんですけど、俺が一番伸び悩んでいたときにただのんが俺のニコニコ生放送に出てくれたんですよ。なんでこんな有名な人が俺んところ来てくれてるんだろうって思いながら、1年半くらいほぼ毎日一緒にニコ生してましたね。
──一緒にニコ生をしながら仲を深めていったと。
ただのん というか俺が自分のコミュニティで生放送するのが面倒くさくなってきちゃって(笑)。
TAKUMA ただのんから「ヒマだから生放送しようよ」って毎晩電話がかかってくるんですよ!
──2人は師弟関係とかでもないですよね。
TAKUMA そういうんじゃないですね。初めはずっと「ただのんさん」って呼んでましたけど。
ただのん そういうふうに言われるのが苦手だったので。
──フィーリングもすごく合ってますよね。
TAKUMA その部分が合わなかったらこういうショーケースはできないですよね。なにせめちゃくちゃなショーケースしかやらなかったですから。
ただのん そういう意味ではODOROOMのメンバーって真面目でストイックにダンスしてるうまい人たちが多いんですよ。その中で我々は音源編集で笑いを取りにいくというね。卑怯だね!
TAKUMA 卑怯だね(笑)。
──今後もそこはブレないですよね。
TAKUMA そうですね。イベントでは真面目なことをやりがちなんですけど、好きなことをやらせてもらえるときは俺たちらしいことをやろうよって決めてます。
ただのん そうだね。
──その結果が今回の勝利に結びついたわけですし。
TAKUMA こうなったというか、こうなってしまったというのが正解でしょうか(笑)。
琵琶湖でやりたいよ
──今回のツアーで特に印象に残っていることはありますか?
TAKUMA 2部に新ネタを持ってきたんですけど、負けてしまったのが悔しかったです。
ただのん ここまできたらストレートで勝ちたかったね。でも同率1位がPCFだったのはうれしかったな。彼らとはずっと一緒にやってきましたから。
──規模感としては今後、もっと大きな会場でもやっていきたいですか?
ただのん というより、大都市以外のところでもやってみたいですね。
TAKUMA 俺は沖縄でやってみたいな。
ただのん 琵琶湖でやりたいよ。
──鳥人間コンテストに続く一大イベントになりますよ(笑)。
ただのん そういうのやりたいんですよ。だから地方でのイベントももっと取り組んでいけたらと思ってます。
TAKUMA 地方いいね。地酒飲みたいし。日本酒には目がないんです。
ただのん いいのかな、ナタリーで酒の話なんかして(笑)。
TAKUMA きっとPCFが真面目な話をしてくれるから大丈夫!
- 配信シングル「FINAL Judgment」2013年4月3日配信開始 / 250円
- 配信シングル「FINAL Judgment」