ナタリー PowerPush - ニホンジン×「キミハツ」キャンペーン

“未来をハツラツ”にする若者たちを応援!

大塚製薬「オロナミンC」ブランドが現在展開中の「キミハツ」。次世代のリーダーとなる働く若者を応援するこのキャンペーンが宮城・仙台を拠点に活動する、音楽ユニット・ニホンジンとコラボレーションし、楽曲の無料配信サービスをスタートさせた。

ニホンジンは「ノンフィクションミュージック」をキャッチコピーに、地元でさまざまな仕事に就く人々にエールを贈る「働くソング」を作り続ける3人組。この特集ではそんな彼らの横顔に迫るとともに、「キミハツ」キャンペーン、そして「キミハツ」とニホンジンが仕掛ける楽曲配信サービスの全貌を紹介する。また今後数回にわたって、その楽曲制作の模様をレポートする。

文 / 成松哲

前代未聞! 仙台発「職業」を歌うニホンジンとは何者だ!?

ニホンジン

宮城・仙台を拠点に活動する音楽ユニット・ニホンジンが話題だ。エムサイズ佐久間(Vo)、リュックサック今井(G)、ペンション佐々木(B)からなるニホンジンは、3人が東北大学在学中だった2011年に結成。楽曲のクオリティの高さに加え、共同生活を送りつつ、マネージャーらスタッフ陣をも表舞台に引っ張り出すファミリー感あふれる親しみやすい3人のキャラクターがウケ、地元仙台ではすでに圧倒的な知名度と人気を獲得。仙台darwinで定期開催中の自主企画イベント「しゃにむに音楽祭」は、スタートわずか1年で延べ3500人の集客を誇り、またインディーズながら「安比高原」「山形銀行」「宮城県知事選」など数々の企業、イベント、自治体のCMソングを手がける存在となっている。さらに2013年にはSexy Zoneのシングル曲「バィバィDuバィ~See you again~」や、嵐のアルバム「LOVE」収録の「夜空への手紙」の作曲を手がけるなど、職業作家としても高い注目を集めている。

そんな彼らの一連の活動の中でも特にユニークなのが「職業ソングプロジェクト」だ。ユニット名をニホンジンとするきっかけともなった「日本のみんなを曲で応援していきたい」との思いからスタートしたこのプロジェクト。宮城県を中心に各地で働くさまざまな職業の人々を3人が直接取材し、その職業ならではの魅力や悩みをつづり、世の働く人々を応援する楽曲の数々を制作している。

2013年8月リリースのシングル「ニホンジン(白)」収録の「教師」「ブライダルカメラマン」を皮切りに、彼らは現在までに11曲の「職業ソング」を公開。そのトラックリストには、料理人や新聞記者、介護士などに加え、村井嘉浩宮城県知事への取材のもと制作した「知事」や、漫才コンビ・サンドウィッチマンの姿を歌う「お笑い芸人」といったタイトルも並んでいる。ファンキーなギターカッティングが印象的なダンスナンバー、ストリングスとブラス隊が盛大に盛り上げるミディアムテンポのロックチューン、ピアノ1本でしっとりと歌い上げるバラードなど、そのジャンルはバラエティに富むが、いずれも労働の尊さ、働くことの喜びをユーモラスに、そして温かく祝福する楽曲となっている。

ニホンジン 『お笑い芸人』 Music Video+コント

「キミハツ」テーマソング「未来」が完成

そしてこのたびニホンジンは「働くソングプロジェクト」の射程を拡大することに。大塚製薬「オロナミンC」が展開するキャンペーン「キミハツ」とタッグを組み、日本全国の“働く若者”を直撃。彼らを応援する楽曲を連続で無料配信することとなった。現在「キミハツ」の公式サイトでは彼らが制作したプロジェクトのテーマソング「未来」が公開されている。

次ページでは「キミハツ」キャンペーンの全貌と、キャンペーンとニホンジンのコラボレーション企画の詳細を紹介。以下のリンクから手に入れた「未来」を聴きつつ、チェックしてみてほしい。

キミハツ -未来をハツラツにできるか。-

ニホンジンのここに注目!

CDはオール手売りながら8000枚セールス

左「ニホンジン(白)」、右「ニホンジン(赤)」。

ニホンジンはこれまで「ニホンジン(白)」「ニホンジン(青)」「ニホンジン(黄)」「ニホンジン(赤)」と、変名ユニット・イセイジンによる「イセイジン(緑)」という5枚のシングルをリリース。いずれもインディーズ流通、しかもCDはすべてライブ、イベント会場での手売り限定盤ながら、累計8000枚のセールスを記録している。

ワンアンドオンリーな自主企画

ニホンジンの手売りでのCDセールスを支えるのが、彼ら自身が手がけるライブやイベントの数々。「仙台の音楽シーンを盛り上げたい」との思いから、2013年6月より入場無料の自主企画「しゃにむに音楽祭」を宮城・仙台darwinで月に1~2回ずつ開催している。出演者はプロのアーティストから、コピーバンドやDJ、カラオケ自慢までバラエティ豊か。「30人ずつ観客を呼び込むこと」を条件に仙台のありとあらゆる音楽好きの出演を募り、これまで20回以上開催し、延べ3500人超を動員するイベントに育て上げている。

日刊動画「今日のニホンジン」

1年前よりニホンジンは自身のYouTube公式チャンネルで「今日のニホンジン」というショートムービーを毎晩配信。その内容はイベントの告知やライブ終演後のコメンタリーから食レポ、ショートコントまで、なんでもアリ。しかもその動画はニホンジンの3人はもちろん、メジャーで活躍するアーティスト、次ページで紹介するマネージャーの津田沙由美や、制作スタッフまで飛び出して、にぎやかな総力戦の様相を呈している。

ニホンジン 『夏のプロローグ』 正しい振付け確認ビデオ

20年ぶりのウルトラマンごっこ。/今日のニホンジン235日目

オロナミンC “キミハツ”キャンペーン
「オロナミンC」“キミハツ”キャンペーン

大塚製薬「オロナミンC」ブランドが2014年2月にスタートしたキャンペーン。オロナミンCのキャッチコピー「元気ハツラツ!」になぞらえた「未来をハツラツにできるか。」をテーマにイマドキの働く若者を応援する。公式サイトでは動画、写真、ロングインタビューを通じて、現代のさまざまな職業事情や、ワーキングスタイルをレポートし、また働く先輩からの提言、ライフハック術なども紹介する。6月からはこのキャンペーンの一環として、宮城・仙台を拠点に活動する音楽ユニット、ニホンジンとコラボレーション。ニホンジンの3人が働く若者を直接取材し、その言葉をもとに制作した楽曲の数々を無料配信するサービスを行っている。

ニホンジン
ニホンジン

東北大学在学中にエムサイズ佐久間(Vo)、リュックサック今井(Gt)、ペンション佐々木(Ba)が結成した宮城・仙台在住の3人組。さまざまな職業の“想い”を歌にする「職業ソングプロジェクト」を立ち上げ、「知事」「お笑い芸人」「教師」「新聞記者」「タクシー運転手」「美容師」など多数の楽曲を発表中。これらの楽曲を収録したCDは仙台市内のみで手売りするという販売形態をとりながら、その販売枚数は2014年6月現在、累計8000枚を突破。仙台で大きな人気を誇るバンドとなっている。また学生ながら嵐やSexyZoneに楽曲を提供し、YouTubeには毎日【今日のニホンジン】という動画をアップするなど多彩な才能も発揮する。