黒崎真音～ZAQ

黒崎真音はコンパクトなMCを挟みつつ「X-encounter」や最新シングル曲「楽園の翼」などアニメソングをパフォーマンスする、シンプルなステージを構成。ニコ生視聴者が「あれっ？ 終わり？」などとコメントを寄せていると、続くZAQのステージでサプライズが。「Sparkling Daydream」「OVERDRIVER」「Seven Doors」とやはりアニメソング中心にセットリストを組んだZAQは「“超”音楽祭ということでスーパーなものを見せないと意味がない」として「黒崎真音 IN DA HOUSE！」とシャウト。アニメ「中二病でも恋がしたい」エンディングテーマ「INSIDE IDENTITY」で、黒崎との“スーパーコラボーレション”を繰り広げた。

Juice=Juice～9nine

Juice=Juiceは、けたたましく鳴り響くシンセブラスが印象的な「私が言う前に抱きしめなきゃね」や、川辺ヒロシ（TOKYO No.1 SOUL SET）やCMJKが参加した“昭和歌謡 meets サーフロック”な1曲「Ça va ? Ça va ?（サヴァサヴァ）」などでダンサブルなステージを展開。正調アイドルポップ「アレコレしたい！」ではオーディエンスとともにハンドクラップを打ち鳴らし、ディスコチューン「ロマンスの途中」では自身がキレのあるダンスを披露するのはもちろん、そのオーディエンスをも踊らせた。一方、ビッグビートに乗ってステージに現れた9nineは、ドラマ「リーガルハイ」のオープニングテーマ「Re:」でハードなステップを踏むと、黒人音楽マナーに則ったJuice=Juiceとはまたひと味違うダンスで魅せる。EDMライクなリズム隊にフォーキーなアコースティックギターのストロークが絡み合う「With You / With Me」、大きく歪ませたハードロックギターとメロウなメロディが耳を引く「SHINING☆STAR」、そしてタフな四つ打ちナンバー「困惑コンフューズ」を連発した。

SUPER☆GiRLS

トリ前のSUPER☆GiRLSは前島亜美がミュージカル出演中のため欠席した10人体制ながらテンションはいつものまま。「ここからはスパガの時間だ！」とトライバルな「MAX！乙女心」でフロアとニコ生視聴者のボルテージを上げると、渡邉幸愛による「私たちSUPER☆GiRLSは清く正しく100％の笑顔でこの『超音楽祭2015』でもアイドルの花道を突き進むことを誓います！」という宣誓通りのパフォーマンスを繰り広げる。メタリックな自身の衣装になぞらえて「私たちいつも以上にギラギラしてません？」と問いかけながら「ギラギラRevolution」や、ステージいっぱいに広がった10人がオーディエンスたちと何度もジャンプをキメる「EveryBody JUMP!!」を連射して、大歓声の中ステージをあとにした。

陸上自衛隊中央音楽隊

2日間にわたった「超音楽祭2015」の大トリは陸上自衛隊中央音楽隊。巨大スクリーンにその名前が映し出されるや、大歓声が巻き起こると1曲目「創聖のアクエリオン」で指揮者・武田晃1等陸佐は、フロアへと向き直り、オーディエンスの「愛してるー！」コールを指揮。いきなりオーディエンスとニコ生視聴者をロックしてみせる。女性隊員によるMCののちには、その隊員の「ピカチュー！」コールを織り交ぜた「めざせポケモンマスター」と、彼女がネギを片手に踊りまくる「めざせポケモンマスター」を投下。また「Dragon Night」から「紅蓮の弓矢」へとつなぐメドレーの前には、SEKAI NO OWARIよろしくトランシーバーを手にした彼女と武田隊長がコントのようなやり取りをするひと幕も。ニコニコ動画系音楽フェスに出演するのは昨年来2度目となる中央音楽隊だけにその“地の利”を生かした演出を繰り広げる。

そしてラストにはゲストボーカリストとして“ニコ動のラスボス”小林幸子を召還。中央音楽隊のテクニカルなプレイを背に、“ラスボス”が圧巻のビブラートを幕張メッセ中に響かせて、オーディエンスとニコ生視聴者の度肝を抜いたところで、今年の「超音楽祭」は閉幕した。