乃木坂46 5期生が総出演「新・乃木坂スター誕生!」見どころ紹介|メンバー&オズワルドのコメントも

乃木坂46の5期生がレギュラー出演する番組「新・乃木坂スター誕生!」のBlu-ray BOXが1月27日にリリースされた。

先輩メンバーによる「乃木坂スター誕生!」シリーズを引き継ぐ形で、乃木坂46への加入間もない5期生が単独で初の冠番組に挑む「新・乃木坂スター誕生!」。Blu-ray BOX第1巻には、2022年4月の記念すべき初回放送から第10話までの放送を完全収録。歌収録の舞台裏などを追った未公開映像も収められ、5期生メンバーの奮闘ぶりがたっぷりと楽しめる。

Blu-ray BOXの発売に合わせた本特集では、番組の見どころを紹介するレビューに加え、5期生メンバー11名と番組MC・オズワルドのコメントも併せて掲載する。

取材・文 / 西廣智一

何もかもが初挑戦!加入間もない乃木坂46 5期生の
奮闘と成長の足跡が刻まれた「新・乃木坂スター誕生!」

乃木坂46 5期生

乃木坂46 5期生

2022年4月にスタートした、乃木坂46の5期生をフィーチャーした音楽バラエティ番組「新・乃木坂スター誕生!」。同年2月にお披露目されたばかりの5期生がデビューからたった2カ月で挑む冠番組は、彼女たちのアイドルとしての急成長が手に取るようにわかる、ファン必見のプログラムだ。

先輩の4期生が約1年にわたり、自分たちの成長の過程を提示し続けた「乃木坂スター誕生!」および「乃木坂スター誕生!2ndシーズン」から、グループにとって大切な番組を引き継ぐとあって、経験の少ない5期生にとって不安も大きかったことだろう。しかし、番組ではMCを務めるオズワルドや、彼女たちと毎回貴重なコラボレーションを披露する豪華なゲストアーティストのサポートもあり、回を増すごとに自信と実力を付けていることがうかがえる。

「TRAIN-TRAIN」を歌う一ノ瀬美空、川﨑桜、小川彩。

「TRAIN-TRAIN」を歌う一ノ瀬美空、川﨑桜、小川彩。

「小さな恋の歌」を歌う五百城茉央(左)と井上和(右)。

「小さな恋の歌」を歌う五百城茉央(左)と井上和(右)。

このたび発売されたBlu-ray BOXには昨年4月25日放送の#01から6月27日放送の#10までの計10回分が収録されている。序盤の回を振り返ると、5期生たちが緊張しながらも自身に与えられた昭和・平成の名曲と真摯に向き合い、その時点での全力で表現。番組初回で初めてソロ歌唱に挑戦した井上和は、AI「Story」を新人らしからぬ堂々とした歌声で披露したが、カットがかかった瞬間にその場にへたり込んでしまう姿も見つけることができる。これは彼女に限らずほかのメンバーが初めてソロ歌唱する際に何度も目撃される姿で、大きな壁を乗り越えることで大きな自信が得られたことを、その後の放送から感じ取ることができるはずだ。

「崖の上のポニョ」で5歳児になりきる菅原咲月(左)と冨里奈央(右)。

「崖の上のポニョ」で5歳児になりきる菅原咲月(左)と冨里奈央(右)。

例えば、5期生最年少の小川彩は#03にて原田知世「時をかける少女」で初々しい初ソロ歌唱を披露するも、#08でのEvery Little Thing「出逢った頃のように」では堂々とした佇まいとともに見違えるほどの急成長ぶりを見せ、視聴者を驚かせた。また、#02の中島みゆき「糸」にて繊細さが伝わる歌声を響かせた五百城茉央は、#5のジブリメドレーで荒井由実「ひこうき雲」を歌唱し、その表現力に深みが加わったことをアピール。#02でゴスペラーズとともに荒井由実「やさしさに包まれたなら」をアカペラで歌唱した奥田いろはも、その後さまざまユニット歌唱で経験を積み、#08ではゲストの堀内孝雄とアリス「遠くで汽笛を聞きながら」のギター弾き語りを堂々と披露した。菅原咲月は#04で小泉今日子「あなたに会えてよかった」を堂々とソロ歌唱したかと思えば、翌週の#05では冨里奈央と「崖の上のポニョ」を“5歳児を意識して”歌ってみせるなど多彩さを発揮。その冨里も、#10でいきものがかり「ありがとう」をソロで歌うと、同期メンバーや共演のオズワルドから拍手喝采を浴びた。さらに、5期生お見立て会にて尾崎豊「I LOVE YOU」を1人で歌い、その歌唱力の高さで注目された中西アルノが、#06の宇多田ヒカル「First Love」で鮮烈な番組デビューを飾ったことも記憶に新しい。

「Over Drive」を歌って抱き合う奥田いろは(前)と池田瑛紗(後)。

「Over Drive」を歌って抱き合う奥田いろは(前)と池田瑛紗(後)。

「Ride on time」を歌う小川彩。

「Ride on time」を歌う小川彩。

「愛のうた」で創作ダンスを披露する岡本姫奈。

「愛のうた」で創作ダンスを披露する岡本姫奈。

こういったソロ歌唱で自信を付けるメンバーが多い一方で、この番組ならではの編成によるユニット歌唱も「新・乃木坂スター誕生!」の大きな見どころと言える。#01で奥田と一緒にJUDY AND MARY「Over Drive」をデュエットした池田瑛紗は、その後もいくつかのユニット歌唱を経験したことで自分らしさを見つけ出し、#05で荒井由実「ルージュの伝言」を単独披露したことでその個性を開花。川﨑桜も#03にて、キャンデーズ「微笑がえし」を池田、一ノ瀬美空とともに3人でかわいらしく表現したかと思えば、#07では自身も以前から大好きだったというSHISHAMO「明日も」を奥田、冨里と一緒に元気よく歌唱し、#09ではPUFFY「これが私の生きる道」を一ノ瀬と一緒にリラックスしながら披露してみせた。その一方で、岡本姫奈は#06のMAX「Ride on time」でユニット歌唱を披露したのち、続く#07では五百城が歌う倖田來未「愛のうた」に合わせ、13年間学び続けたバレエの腕前を創作ダンスで発揮するなど、それぞれが自分らしい方法で魅力を提示し続けている。

「ヒーロー」で麻倉未稀とデュエットした菅原咲月。

「ヒーロー」で麻倉未稀とデュエットした菅原咲月。

そして、#02のゴスペラーズを筆頭に、昭和・平成を代表するトップアーティストたちのゲスト出演、および5期生との共演も毎回見逃せないトピックの1つだ。井上はゴスペラーズと「ひとり」でアカペラコラボを果たし、#09では演歌界の大御所・八代亜紀と池田が「雨の慕情」、菅原がちあきなおみの名曲「喝采」でデュエットするなど、貴重な共演を楽しむことができた。また、#06に武田鉄矢がゲスト出演した際には、武田のエピソードトークに5期生の多くが涙するなど、トークパートも欠かせない要素と言える。

世代を超えた名曲を毎週歌唱することで、歌い手として着実に実力を身に付けていく5期生だが、オズワルドとのバラエティ色豊かな掛け合いも忘れてはならない。番組開始当初、小川がメンバーに独特なあだ名を付けると、オズワルドの2人もそのあだ名を率先して使いながら、彼女たちをイジっていく。時にはかわいらしさをアピールする一ノ瀬に対し積極的にツッコミを入れていき、またある時にはメンバーからオズワルドに対してツッコミも入る。回を重ねるごとに2組の関係性がどんどん深まっていく様も必見だ。

Blu-ray BOXには番組本編に加え、すべてが“初めて”の連続だった番組収録の裏側に密着したメイキングも収録。ここでしか観ることのできない未公開映像も含まれているので、番組本編とともに観ることで5期生の奮闘ぶりに注目してもらいたい。