夏びらき MUSIC FESTIVAL 2018 PR

夏びらき MUSIC FESTIVAL 2018|AFRA 、PUSHIM、BASI(韻シスト)、高橋マシ座談会「夏びらきフェスが長く愛され続ける理由」

毎年初夏に開催され、今年で12年目を迎える野外フェス「夏びらき MUSIC FESTIVAL」。今年も7月に埼玉、大阪、福岡の3都市で計6日間の開催が予定されており、なじみ深い常連アーティストとフレッシュな若手を織り交ぜたラインナップで夏の始まりを彩る。本特集では「夏びらきMUSIC FESTIVAL」のプロデューサー・高橋マシ(SLD Entertainment Inc.)と、今年の「夏びらきフェス」に参加するPUSHIM、BASI(韻シスト)、AFRAによる座談会をお届け。いずれも大阪出身で親交の深いアーティスト3組を迎えて、このフェスの長所や各アーティストの魅力を語り合ってもらった。

取材・文 / 鳴田麻未 撮影 / 須田卓馬(「夏びらきMUSIC FESTIVAL'17」写真を除く)

12年やってて、物騒な事件が1つもないんですよ

──各々の「夏びらき」歴からお伺いしたいと思います。

2017年7月に埼玉・所沢航空記念公園野外ステージで行われた「夏びらきMUSIC FESTIVAL'17」での、PUSHIM×韻シストのライブの様子。

PUSHIM 「夏びらき」って今年で何回目なんですか?

高橋マシ 12年目ですね。

PUSHIM 私は韻シストと出た思い出ばっかり。

高橋 PUSHIMさんは、PUSHIM×韻シストで曲(タワーレコード限定シングル「DON'T STOP」)を出した年だから2015年が最初かな?

AFRA そのとき、嫁と娘たち連れて普通に観に行ってた!

BASI(韻シスト) 3年前か。会場が多いからいっぱい出てる気がするのかな。

高橋 韻シストはいつから出てるんだろうね。初期からだけど、1回目から全部出てるのはSCOOBIE DOだけだから……。

AFRA 僕は、ソロで出てMCのKTa★brasilくんと絡んだ記憶がある(2014年)。今回4年ぶりですね。出演アーティストはマシさんが選んでるわけですか?

高橋 そうですね。ブッキングは全部僕がやっているので。

──アーティストの皆さんはこのフェスにどんな印象をお持ちですか?

PUSHIM

PUSHIM 子供を連れて家族で来やすいですよね。埼玉公演だったら所沢の航空記念公園でやってるところとか、時間帯も早めで、会場もすり鉢状になっててイスに座れてゆったり観られる空間であるとか。どんなゴリゴリなアーティストが出ても、お客さんはほっこりしてる、みたいな空間(笑)。レゲエのフェスにずっと出てた人間としてはこういうフェスは新鮮でしたね。

高橋 実際はヘッズもいるんですけど、あの雰囲気に飲まれてか優しい思いやりを持ったヘッズになってて(笑)。11年やってて、物騒な事件がマジで1つもないんですよ。あとお客さんがゴミを持って帰ってキレイにして終わるっていう状況に勝手になってる。それは公園の人からも毎回褒められますね。

AFRA 立って観てる人もいれば、後ろのほうで寝そべってる人もいたり、座ってごはん食べてる人もいたり、みんなそれぞれに遊んでるんですよね。所沢の会場の近くに小川がありますよね? 初めて行ったときはそこで娘たちがワーッと遊んでて。イベントに来てる人なのか普通に公園に来てる人なのかわからないけど、そこにいるみんなが一体になってると言うか。そういう独特な感じがします。

BASI(韻シスト)

BASI フェスってチャッチャと移動せなあかんかったり、のんびり過ごせないことも多いんですけど、「夏びらき」は全員でずっとゆっくりいられますよね。いい感じのユルさがほかと違う魅力やと思う。

PUSHIM ほかのフェスやったらバックヤードで「あの人いてる」と思ても、なかなか話もできへんまんまに終わることもあるけど、「夏びらき」は個別の楽屋とかもないからほかのアーティストと交流ができるよね。

高橋 子供のいるミュージシャンはけっこうみんな連れてきて子供同士で遊んでますよね。子供の数は年々増えてて。

BASI ライブ中に子供が走り回ってたり、親が抱っこしてたり、そういうのはラッパーとしてはうれしいです。ラップがメインの音楽ってわりと特殊なお客さんで固められちゃいますけど、歳が1桁の子が踊ってるのを見るのは……毎年歳を重ねるごとにそれが幸せの1つになってきてますね。

最初から「親子で来やすい」っていうコンセプトではなかった

──私も「夏びらき」の常連客なのですが、お店の方の対応や、ステージとお客さんの距離感、どこを取ってもアットホームですよね。音楽的にエッジィなことをやっていても親密な雰囲気があって。

高橋 そうですね。すごく大きいフェスに出てるアーティストでも、「夏びらき」の会場だとリラックスしてくれてるのを感じます。お客さんがいるフロアにKenKen(RIZE、Dragon Ash)がいたりTOSHI-LOW(BRAHMAN、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)さんがいたり社長(SOIL & "PIMP" SESSIONS)がいたり、壁がないって言うか。

2017年7月に埼玉・所沢航空記念公園野外ステージで行われた「夏びらきMUSIC FESTIVAL'17」での、乾杯タイムの様子。

BASI 乾杯タイムとかトークタイムとかあるじゃないですか。ライブだけじゃなくて絶えずステージを使って1日遊んでる感覚ですよね。

高橋 全員での乾杯タイムはやり続けてますねー。みんなで一体感を持てる時間なので。

──「夏びらき」は12歳以下が入場無料で、PUSHIMさんが先ほどおっしゃった「家族で楽しめるフェス」というのは特徴の1つです。この特色はどういうふうに生まれてきたんでしょうか?

高橋 オフィシャルサイトの「夏びらきとは」ってページにも書いてるんですけど、12年前、初めはコンセプトもなく、ただ「僕らSLD Entertainment Inc.のフェスをやろう」ってところからスタートしたんです。でも回を重ねるごとに、お客さんと直接話したり、当時だとmixiに書かれた感想を見たりして、「あ、ファミリー多いな。じゃあ12歳以下は無料にしちゃおうよ」となって。僕自身、「夏びらき」4年目のときに息子が生まれて、親になってみるとちっちゃい子供を山奥のキャンプフェスに連れて行くのって実際しんどい。その経験から、都心の近場でやるフェスって当時そんなになかったし、夕方5時とか6時に終わって帰れるものにできたらいいなと思って。

BASI うんうん。

2017年7月に埼玉・所沢航空記念公園野外ステージで行われた「夏びらきMUSIC FESTIVAL'17」の、キッズ&ファミリーエリアの様子。

高橋 所沢会場はそんな感じで、大阪だとそれに近い感覚で使えるところはどこだろうって探して服部緑地野外音楽堂、福岡は駅から徒歩0分の天神コアの屋上でやることになりました。で、そういうことをやってるうちに、キッズ&ファミリーエリアを手伝ってくれてるSMILEKIDS GROUPっていう団体とか、同じ志を持ってる仲間が集ってきて今の「夏びらき」ができてる。最初から「親子で来やすい」っていうコンセプトではなかったんです。

夏びらきMUSIC FESTIVAL 2018
夏びらき MUSIC FESTIVAL 2018

2018年7月1日(日)
大阪府 服部緑地野外音楽堂

出演者 RHYMESTER / Rickie-G / FIRE BALL / SCOOBIE DO / LUCKY TAPES / 吉田山田 / bird / Secret artist / and more

2018年7月7日(土)
福岡県 天神コア 屋上広場

出演者 RHYMESTER / Rickie-G / AFRA×BROKEN SPORT(JAZZY SPORT) / LUCKY TAPES / Michael Kaneko / YOKOYURE / Neighbors Complain / and more

2018年7月8日(日)
福岡県 天神コア 屋上広場

出演者 PUSHIM with HOME GROWN / FIRE BALL with HOME GROWN / HOME GROWN / 奇妙礼太郎 / SCOOBIE DO / 向井太一 / 吉田山田 / TAKUJI / and more

2018年7月14日(土)
埼玉県 所沢航空記念公園野外ステージ

出演者 PUSHIM with HOME GROWN / FIRE BALL with HOME GROWN / HOME GROWN / Rickie-G / Michael Kaneko / Shunské G & The Peas / TAKUJI / and more

2018年7月15日(日)
埼玉県 所沢航空記念公園野外ステージ

出演者 RHYMESTER / PUSHIM×韻シスト / LUCKY TAPES / 向井太一 / Neighbors Complain / iri / and more

2018年7月16日(月・祝)
埼玉県 所沢航空記念公園野外ステージ

出演者 SOIL & "PIMP" SESSIONS / SCOOBIE DO / 韻シスト / 奇妙礼太郎 / Creepy Nuts / bird / and more

PUSHIM(プシン)
PUSHIM
大阪出身の女性シンガー。1995年から活動を始め、1999年6月にシングル「BRAND NEW DAY」でメジャーデビューした。当初は時代背景ゆえR&B主体の作風だったが、2001年7月リリースの2ndフルアルバム「COLORS」でレゲエの資質を全面的にアピール。以降“クイーン・オブ・レゲエ”としてダンスホール / レゲエシーンで不動の地位を確立している。ソウルフルかつ表現力豊かな声でレゲエのみならずソウル、ジャズ、ゴスペルまで歌いこなし、ほかのアーティストの作品にもたびたび参加。2014年にはレディースアパレルブランド・Tome2H(トミトエイチ)のプロデュース、2015年には自身のレーベル・Groovillageの設立と、歌手以外にも活動の幅を広げている。2018年2月には韻シストとのコラボミニアルバム「TO THE NEXT」をリリースした。
韻シスト(インシスト)
韻シスト
1998年5月に結成されたバンド編成による生演奏ヒップホップグループ。大阪を中心にライブ活動を展開し、2001年に1stミニアルバム「ONE DAY」を発表する。その後「SUMMER SONIC」をはじめとするフェスやイベントに出演。2006年10月に自主レーベルから発売したアルバム「FONKY & LOVE」はヒップホップの枠を超え、多くの音楽ファンに支持された。数度のメンバー・チェンジを経て、現在のメンバーはBASI(MC)、サッコン(MC)、TAKU(G)、Shyoudog(B)、TAROW-ONE(Dr)の5人。TAKU、Shyoudog、TAROW-ONEの3人は韻シストBANDとしても2013年にアルバム「Rest of my life」をリリースしている。2016年にはPUSHIMが主宰するレーベル・Groovillageに合流し、同年6月にアルバム「CLASSIX」を発表。2018年2月にはPUSHIMとのコラボミニアルバム「TO THE NEXT」をリリースした。
AFRA(アフラ)
AFRA
大阪出身のヒューマンビートボクサー。1996年にアメリカ・ニューヨークのセントラルパークで観たThe Rootsのビートボクサー・Rahzelのパフォーマンスに衝撃を受けて独学でビートボックスを始め、高校卒業後ニューヨークへ単身渡米。2003年に日本人初のビートボックスアルバムとなる「Always Fresh Rhythm Attack!!!」をリリースする。2004年に出演したFUJI XEROXのテレビCMがお茶の間で話題を呼び、これが日本にヒューマンビートボックスを広める結果に。2005年に啓、K-MOONと共にヒューマンビートボクサーユニット・AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BANDを結成する。2016年7月には約7年ぶりのソロアルバム「OHAYO」を発表した。
高橋マシ(タカハシマシ)
高橋マシ
SLD Entertainment Inc.に所属し、東京・代官山LOOP、神奈川・横浜LOOP、神奈川・鎌倉LOOPといったライブハウスのプロデュースを担当。2007年から開催されている野外フェス「夏びらき MUSIC FESTIVAL」を主宰する。またラジオパーソナリティを務めたり、DJとして韻シスト主催のパーティ「Neighbor Food」にレギュラー出演したりといった顔も持つ。