ナタリー PowerPush - 中島美嘉

2010年の始まりを告げる新たな名曲 渾身のバラード「ALWAYS」完成

楽屋はガールズトークの嵐

──レコーディングで歌う前は、ナーバスになりますか?

集中したいから、人の顔や動きが見えるのが嫌なので、レコーディング中はカーテンを閉めて歌います。レコーディングやバラードに限らず、歌う前はやっぱりどこか神経質になってます。テレビの歌番組のときも、楽屋の扉は閉め切ってるし。でも、ひとりは嫌なんですよ。いつものスタッフはそばにいてくれたほうが落ち着くから、マネージャーがケータイで話しながら楽屋を出ていったりすると、どこ行くの、すぐ帰ってきてみたいな心境になります。ただ、扉を閉め切ってるからといって、部屋の中は物音1つしないくらいシーンとしてるわけじゃないです。実はかなりうるさい。うちのスタッフは女子率が高いから、もうガールズトークの嵐。特にうちのディレクターは、笑い声がばかでかいから、彼女がいるとなおさらうるさい。あんなにゲラゲラ笑ってたら、「神経質になってます」なんて言っても、信用してもらえないかもしれない(笑)。あと、本当のことを言うと、歌う前に他人に触られるのが苦手なので、テレビ出演のときも、自分でメイクすることが多いですね。もちろんプロのメイクさんにお願いすることもあるけど、もっとメイクの腕を上げて、いつでもすべて自分でやろうと、ひそかに計画中です。

──洋服のスタイリングのみならず、メイクもプロ志向ですか?

スタイリングも含め、あわよくばそっち方面の仕事に就きたいと思ってるくらい興味あります(笑)。デビューしたばかりの頃、メイクさんにお化粧してもらうと、メイクさんが「きれいよ」ってほめてくれるじゃないですか。ほめられるとうれしいはずなのに、素直に喜べない自分がいましたね。自分は自分の欠点をいっぱい知ってるから、ここはもう少しこうしたほうがいいんじゃないかなとか自分自身を観察してたし、メイクさんのお化粧の仕方とかも観察してました。今でもわからないことは素直に質問してます。たった1つでも新しい知識が増えるのってすごくうれしいですね。自分の中では、洋服のコーディネートやメイクは、音楽にも活かされてると思ってます。例えばアレンジの話をするとき、「このキックの音が最高」とかにこだわるというより、そこは2択。格好いいか格好悪いかのどっちか。でも、この曲はアレンジを替えたらもっと輝くようになるってことはわかります。それはこの曲にこういう洋服を着せたらもっときれいになる、この曲はこっちのメイクのほうがかわいくなるって発想と同じだから。そういうアイデアはいくらでもあるし、楽曲制作に実際に反映されてます。

中島美嘉 コメント映像

ニューシングル『ALWAYS』 / 2010年1月20日発売 / 1223円(税込) / Sony Music Associated Records / AICL-2078

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CD収録曲
  1. ALWAYS
  2. BABY BABY BABY
  3. SPIRAL
  4. ALWAYS (Instrumental)
  5. BABY BABY BABY (Instrumental)
  6. SPIRAL (Instrumental)
中島美嘉(なかしまみか)

1983年鹿児島生まれ。2001年にドラマ「傷だらけのラブソング」のヒロインに抜擢され、シングル「STARS」で大型新人としてデビュー。2002年リリースの1stアルバム「TRUE」がミリオンセラーを記録し、一躍トップスターの仲間入りを果たす。その後も「雪の華」「愛してる」「桜色舞うころ」などヒット曲を連発。女優としても活躍し、2005年公開の映画「NANA」では主役のナナ役を熱演。NANA starring MIKA NAKASHIMA名義で発表した主題歌「GLAMOROUS SKY」もチャート1位を記録した。日本を代表する歌姫としてアジア圏での人気も高く、ファッションリーダーとしても確かな支持を獲得している。