みやかわくん|メジャーシーンに足を踏み入れる覚悟

初めて作詞作曲に挑戦した「スターランド」

みやかわくん

──「スターランド」はみやかわくんが初めて作詞作曲した曲ですよね。5月の東京・EX THEATER ROPPONGIで披露した際には、この曲は恩師との約束を果たすために書き上げたとおっしゃっていました(参照:みやかわくん、メジャーデビュー直前全国ツアー終幕「幸せな時間をありがとう」)。どのようにこの曲を作ったんですか?

メロディは鼻歌で作りました。最初にできあがったのがBメロのパートで、当初はBメロ部分をサビにした切ないバラードにしようと思っていたんです。Bメロ部分をプロデューサーに聴かせたら「みやかわならまだ行ける」と言われて、このメロディをBメロに置くことにして。そのあとほかのメロディができあがって、バラバラだったメロディをつなぎあわせて「スターランド」という1曲になりました。どのパートもサビにできるようなキャッチーなメロディになったと思っています。実はDメロがすごく気に入ってるんです。

──歌詞はメロディができあがってから書いたんでしょうか?

みやかわくん

はい。このメロディを聴いて、式根島の夜空が思い浮かんだんです。だからそれをテーマに作詞しました。式根島に住んでいた頃、窓辺に枕を置いて星を眺めていたんです。それを起点にストーリーを膨らませていきました。小さい頃「星空の向こうに別の世界があるんじゃないか」って想像していたんですけど、今回はそれを“スターランド”という場所に見立てて、そこで出会った星の少女に恋をする男の子の姿を歌詞にしました。物語は一度夢オチしちゃうんですけど、男の子は最後にまたスターランドに行くことができて、少女に自分の思いを伝えて終わるという流れなんです。

──アレンジはどうやって進めていったんですか?

サカイダユーキさんが家に泊まり込みで来てくれて、メロディ制作と同時進行でアレンジを進めてくれて。この曲が完成してリード曲に決まったときは、本当は跳びはねるほどうれしかったんですけど、素直に喜べなかったんです。メジャーデビュー作のリード曲が、自分が初めて作詞作曲した曲で大丈夫なのかなって。でもリリースイベントで歌っていくうちに好きになっていきました。

──最後の「誰にもナイショだよ僕からのプレゼント」という部分のファルセットがすごくきれいです。

本当ですか? その部分は何回も歌い直したんですよ。しっかり感情を込められたと思います。

強気な口調にも注目して

──3曲目の「ジャック・バイパー」も作詞と作曲の両方に名前がクレジットされています。

みやかわくん

曲はtilt-sixさんが作ってくれて、僕はラップ部分を作りました。あとはいただいた曲のメロディを一部変えさせてもらいましたね。歌詞は全部僕が考えました。

──「スターランド」から一変してかなりアッパーな1曲ですが、どういうイメージからできた曲なんですか?

tilt-sixさんから曲が届いて、最初は希望に満ちあふれた前向きな曲にしようと思っていたんです。でもそれだけじゃつまらないなと思って、見えない敵と戦っている主人公を想像しながら歌詞を書き上げました。「スターランド」みたいにストーリーがちゃんとあるわけじゃなくて、自分がカッコいいと思う言葉を並べています。自分の気配を消して相手に忍び寄って獲物を捉える毒蛇をイメージして、そんな見えない敵と戦いながら前に突き進んでいくような内容になっています。強気な口調にも注目してほしいです。

──こういう言葉遣いはみやかわくんの人柄からは想像できません(笑)。

ギャップがありますか?(笑) でもこういう鋭い感じの曲、好きなんですよね。

──「東京シグナル」ではTaskさんと歌詞を共作していますね。

Taskさんに作ってもらったメロディを聴いたときに思い浮かんだのが渋谷のスクランブル交差点だったんです。スクランブル交差点を渡る、退屈な日常から脱却しようとしている主人公の物語を歌詞にしました。この曲もラップがあるんですけど、歌っていて気持ちいいですし、リスナーさんからも評判がよくて。これからもラップを取り入れた曲を作りたいなと思えました。