MAN WITH A MISSION|垣根を超えていくロック “月9曲”に込めた願い

MAN WITH A MISSIONが6月5日にニューシングル「Remember Me」をリリースした。

今作には窪田正孝が主演を務めるフジテレビ系の月9ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」に主題歌として書き下ろした表題曲に加え、スクウェア・エニックスのゲームソフト「LEFT ALIVE」のCMソング「Left Alive」、新曲の「スターライト・シンドローム」、スーパーラグビーサンウルブズ 2019シーズン公式テーマソングの「FLY AGAIN 2019」の計4曲が収録されている。2018年11月には約4万5000人を動員した兵庫・阪神甲子園球場公演を大盛況で終え、その後もアジアやヨーロッパを含むツアーを経て、さらなる快進撃を続けているMAN WITH A MISSION。音楽ナタリーではJean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)にインタビューを行い、バンドの現状や初となる月9主題歌の制作背景についてじっくり話してもらった。

取材・文 / 田山雄士 撮影 / 草場雄介

自分タチガヤリタカッタコトガトテモナチュラルニ今デキテイル

──5thアルバム「Chasing the Horizon」のリリースから約1年が経ち、バンドは追加公演として初のアリーナツアーを行っている最中ですが、この1年のMAN WITH A MISSIONを振り返って思うことをまずは聞かせてください。

自分タチガズット聴イテキタロックヲ、今ノ時代ニ最高ノ形デ鳴ラセタアルバムナンデスヨ、「Chasing the Horizon」ハ。ソレコソバンドヲ、音楽ヲコノメンバーデヤルト決メタトキカラ、本当ニ普遍的ナモノヲ作リタクテ。世界中デ当タリ前ノヨウニ我々ガ演奏シテ、共通シテミンナノ心ニ響クモノガデキアガルトイイナトイウ。ソンナ願望ノママ現在ニ至ッテイテ、色濃イ1年ニナリマシタネ。モトモト種ハ蒔イテイマシタケド、カナリ積極的ニ、シカモ非常ニ充実シタスケジュールデツアーヤワンマンヲヤラセテイタダイタト思イマス。サラニ、去年11月ニハ活動ノ拠点トシテイル日本デ初ノ試ミトナッタ阪神甲子園球場デノワンマンヲ終エテ。タブン、味ヲ占メタンデショウネ(笑)。

──大きなところでたくさんライブをやってみたいと。

ソウソウ! デモ、スゴクイイモチベーションデ自然ナ流レナンデスヨ。無理シテ大勢ノ人ノ前デヤッテイルワケデハナク、モトモト自分タチガヤリタカッタコトガ、トテモナチュラルニ今デキテイルトイウノガ正直ナ感想デスネ。リスナーノ方タチモ我々ノ姿勢ヤ指針ヲ、例エ言葉ガ少ナクテモ音ヲ通シテワカッテクレテイルノカモシレマセン。

──甲子園のあとはアジアとヨーロッパのツアーもあって、広い地域にどんどんマンウィズが浸透していっていますよね。

海外ハショッチュウ行ケルワケデハナイシ、最初ノ1、2年ハ手探リデシタケドネ。デモ、少シズツ経験ヲ積ンデ、ソコデ生マレタ人トノツナガリガアッタリ。イベンターヤコーディネーター1人トッテモデスガ、ソウイッタモノガ本当ニ集約シタ結果、「ヤレルナ」「モットイケルカモシレナイネ」トイウ空気ニナッテイマスネ。アリガタイコトニ海外ノ方モ待ッテクレテイルンデスヨ、我々ガ来ルノヲ。今ノ世ノ中ハモウ、物理的ナCDノセールスガナイ国デモ、当タリ前ノヨウニインターネットデ音源ハ聴ケルシ、「イツ来テクレルンダ?」トSNSヲ通ジテ直接アーティストト連絡ガ取レチャウ時代ナノデ、ソウイウ意味デハオーディエンストノ距離感ガ近イトイウカ。ドノ土地モモノスゴイ熱量デシタネ。

──新曲の「Remember Me」が月9主題歌になったのも、もはやスッと受け入れられている状況がある気がします。

自分タチハビックリデスヨ(笑)。「ザ・オ茶ノ間」ナコンテンツノ中ニ我々ノ音楽ガ存在デキテイルナンテ。垣根ヲ超エルコトガ、ドンドンヤリヤスクナッテキタ時代ナノカナトモ思イマスネ。

Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)

ロックバンドニモ万人ニ通ジルメロディトポップ性ハアル

──では、新作の話へ行きましょうか。表題曲「Remember Me」はドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」の主題歌としてすでにオンエアされていて、先行配信も始まっている状況です。

反響ハマダ把握シキレテイナイデスガ、月9ノタイアップニ決マッタコトヲ、今マデMAN WITH A MISSIONヲ聴イテクダサッテイタ方ハ、好意的ニ受ケ止メテクレテイル感ジガシマス。自分タチノ音楽ッテ、決シテダイレクトニオ茶ノ間ニ合ウトハ僕モ思ッテイナインデスヨ。タダ、音楽ソノモノニ垣根ヲ超エラレルポテンシャルガアルト信ジテイルノデ、広ガッテイッテクレタラウレシイデス。

──「自分たちのようなロックバンドが月9主題歌を手がけるなら」みたいなことは考えましたか?

日本ノバンドガドラマノ主題歌ナドヲ手ガケルトキッテ、何気ニロックノ濃イエッセンスヲ取リ入レテイルジャナイデスカ。ケッコウエッジノ効イタサウンドダッタリスル。ダカラ、紹介デスヨネ。コレマデオ茶ノ間デ流レテコナカッタモノヲ、アーティスト側ガ提示シテイクッテイウ。ソレデ広ガルノヲ見ルト、ヤッパリ痛快デスカラ。自分タチモソノヨウニ……モチロン、脚本ナドヲ踏マエテ書キ下ロサセテモラッタンデスケド、我々ノ音楽的ナエッセンスヲ世ニ広メラレル喜ビモアリマスネ。

──このドラマでマンウィズと出会う人も多いでしょうし、実際に広がっていくと思います。

ロックナンバーニモ万人ニ通ジルメロディトポップ性ハアリマスカラネ。我々ノ場合、攻撃力ヤ打撃力ミタイナトコロノインパクトガ強イト思ウンデスガ、自分タチデ揺ルギナイト考エテイルノハ、ヤハリメロディアスナ部分ダッタリスルノデ。

──原作の「ラジエーションハウス」で作画を担当しているモリタイシさんも「作品に本当に寄り添ってこの曲を作って下さったんだとすごく感激しました」とコメントされていました(参照:MAN WITH A MISSIONが月9主題歌含むシングル発売、秋からライブハウスツアー開催)。

モリタイシが描き下ろした「Remember Me」ジャケット。

ジャケットノイラストモ、モリサンニ描キ下ロシテイタダキマシタシ、ソウ言ッテモラエルノハアリガタイデスネ。僕ハマンガトイウカルチャーノファンデモアルノデ、ソレガ実写ドラマ化サレテ、イロイロトツナガッテ自分タチモ一端ヲ担エルノハウレシク思イマス。

──書き下ろしという面では、どんなことを大切にして作っていきましたか?

原作トドラマノストーリーヲ崩サズニ、ドレダケドラマチックニ聴カセラレルカハ注視シマシタ。ドラマノプロデューサーノ中野(利幸)サントモ非常ニ綿密ニ話ヲサセテモライナガラ。サッキモ出マシタガ、我々ニハ激シイサウンドノ印象ガアルジャナイデスカ。オソラク、世間一般ガロックバンドニ持ッテイルイメージデスヨネ。ソコヲ削ギ落トスワケデハナイケド、「ラウドナ部分以上ニ、メロディヤ美シクドラマチックナ要素ガ全面ニ出ルヨウナ楽曲ガイインジャナイカ」ミタイナコトハ客観的ナ意見トシテイタダキマシテ、自分タチノ発信シタイモノトバランスヲ取リナガラ丁寧ニ仕上ゲラレタト思イマス。ソモソモ、原作マンガノ時点デMAN WITH A MISSIONノ「FLY AGAIN」ヲ引用シテイタダイテイタ縁ガアッタノモ大キカッタデスネ。

──ドラマ版でも、第4話で「FLY AGAIN」がかなりフィーチャーされていましたね。

アリガタイデスヨ。マンガデ使ッテクダサッタノハオンタイムデ読ンデ知ッテイタシ、実ハソノ頃カラ編集ノ方トウチノメンバーガ仲良クサセテイタダイテイタノデ、今回ノドラマ主題歌ハ満ヲ持シテッテイウ感ジナンデス。

──「FLY AGAIN」の歌詞が劇中でそのまま使われていたり、ライブハウスのシーンでもマンウィズと所縁のあるShibuya eggmanが登場していたりしたので、原作側にとっても念願のコラボですよね。

Shibuya eggmanハ我々ガ大変オ世話ニナッテイテ、初メテライブヲサセテイタダイタハコデスカラ。何年越シカデゴイッショデキテ僕ラモウレシイデス!

──では、シングルにも収録されている新しく生まれ変わった「FLY AGAIN 2019」の聴きどころは?

オリジナルハライブノキラーチューントシテ作ッタンデスケドモ、ヨリドラマチックナアレンジニデキタト思イマス。サウンドモ細カク差シ替エマシタシ、モトモトアッタ高揚感ダケジャナイトイウカ。外ニ向カッテイク開放的ナパワーハモチロン、内ニ入ッテクルヨウナエモーショナルナ部分ガ磨ケタバージョンニナッタンジャナイデショウカ。僕ハスゴク気ニ入ッテイマスネ。