MAN WITH A MISSION|ロックのカッコよさを提唱し続けるオオカミたちの挑戦

ロックを信じ、継承することが使命

──ではアルバムの根幹を担う曲として1曲ピックアップするとしたら、どの楽曲になりますか?

ウーン、難シイデスネ。アルバム全部デ1ツノ作品デハアリマスシ、スベテノ楽曲ニ今作ノテーマガ流レテイルノデ。ナカナカ選ビヅライデスケレドモ、タイトル曲デモアル「Chasing the Horizon」ハメッセージ性モ含メテ、MWAMガ今、打チ出シテイルモノガ総合的ニ落トシ込マレテイルト感ジマスネ。

──メッセージというのは具体的にはどういうことですか?

MAN WITH A MISSION(Photo by Nobuyuki Kobayashi / Daisuke Sakai[FYD Inc.])

タイトルヲ直訳スルト“地平線・水平線ヲ越エテイコウ”トイッタ意味ニナルノデスガ、マサニソウイウメッセージヲ込メテイマス。一時期、自分ハロックトイウジャンルヲドウ捉エテドウ表現シテイコウカ、トスゴク悩ンデ、考エサセラレタ時期ガアリマシテ。俯瞰シテ今ノ時代ヲ見ルト、残念ナコトニ「ロックバンドガ世界的ニ元気ガナクナッテイルンジャナイカ」ト言ワレテイルジャナイデスカ。モチロン我々ハロックヲ1ミリモ疑ッタコトハナイデスシ、ズット信ジテイルンデスケド、一般的ニハソノヨウニ感ジル人モイルノカモシレマセン。我々ガ心ヲ動カサレタ音楽ハ1990年代ヤ2000年代初頭ノオルタナティブヤミクスチャー、パンクダッタリスルンデスガ、ソノ音楽性ヲ継承シツツ、イカニ現代ニアップデートシテ、ソノ魅力ヲ打チ出シ伝エテイクベキカ、ト考エテイタ時期ニ、完成シタノガ「Chasing the Horizon」デシタ。自分ノ中デハ作品ノ方向性ヲ決メル1ツノ鍵ニナッタ楽曲デスネ。

──現代にロックのカッコよさを伝えていくことは、MWAMの使命だと考えていますか?

ソレハ前提トシテアリマス。ソレヲ我々ガシーンヲ代表シテ請ケ負ッテイルツモリモナケレバ、牽引シテイルツモリモナインデスケレドモ、ロックノ魅力ヲ伝エルコトハ、当然ノコトトシテ表現シテイキタイト思ッテイマス。ロックハ青春性、刹那性ニモノスゴク特化シタジャンルダト思ウンデスネ。トテモエネルギッシュデ、希望トモ無謀トモ言エル力ニアフレテイルト思ウンデスケド、「Chasing the Horizon」ニハソウイウメッセージモ込メテイマス。ロックニ対スルアンセムノヨウナイメージデスネ。

──ロックというジャンルをMWAM流に進化させた本作は、楽曲のスケール感も大きくなったように感じます。ライブする場所や規模感なども考えて制作したんですか?

イヤ、ソレハアマリ考エタコトハナイデスネ。確カニ「Chasing the Horizon」ニハ、ホールノヨウナ空間ニ合ウヨウナ楽曲モ数多ク収録サレテイマスシ、ソウ感ジラレルダロウトハ考エマシタケレドモ、楽曲制作ニ関シテハ、昔カラ変ワラナイスタイルデ。今作ニ限ッテ意識的ニ変エタ部分ハナイデスヨ。ズット同ジ気持チデ制作シテイマス。

甲子園球場とロックが青春性を介して同調するはず

──9月には本作を携えた対バンツアー「Chasing the Horizon Tour 2018」がスタートします。日本中のライブハウスを巡る予定ですね。

ソウデスネ。コノ2年間、我々ガライブシニ行ケテイナカッタ地方ノライブハウスモ数多ク回リマス。日本トイウ国ハ、ロックシーンノ土壌ガ非常ニ芳醇ナ国デ、ソノ発信源トナッテイルノハ間違イナク日本各地ニアルライブハウスナンデスヨネ。ダカラコソ我々トシテモ全国ニ行キタイトイウ思イガ強イデス。対バンモ確実ニ皆サンガ喜ブヨウナバンドバカリガソロウノデ、楽シンデイタダケルト思イマス。対バントイウノハ非常ニイイ形ダト思ウンデス。ホカノバンドト一緒ニライブスルノガ楽シイトイウダケデハナク、音楽ノ裾野ノ広サヲオーディエンスニ体感シテモラウコトモデキル形式デスカラネ。シカモ競演スルバンドニハ必ズ我々ト音楽的ナ共通項モアリマス。当然、各バンドノオ客サン同士ニモ同様ニ共通スル価値観ガアルハズデス。ソレヲ共有スルトイウ意味デモスゴク好キナノデ、楽シンデイキタイト考エテオリマス。

──11月17日のツアーファイナルの開催場所が兵庫・阪神甲子園球場というのには驚きました。なぜ、この会場を選んだんですか?

MAN WITH A MISSION(Photo by Nobuyuki Kobayashi / Daisuke Sakai[FYD Inc.])

ソレハ、モシカシタラオオカミタチノイタズラ心ガ湧イタカラカモシレマセン……トイウノハ冗談デ(笑)、阪神甲子園球場ハ阪神タイガースノ聖地デモアリマスガ、高校球児ノ憧レノ場所デモアリ、青春ノ聖地デモアルト思ウンデスヨネ。ソコデロックヲカキ鳴ラストイウノハ、絶対ニ何カシラ同調スルモノガアルト思ウンデス。アル意味、運命的ナモノガアル場所ダナト。

Jean-Ken Johnnyから見た国内外のロックシーン

──昨年はアメリカ、ヨ─ロッパでツアーを行うなど海外での活動も顕著でしたが、その出来事がMWAMに影響を与えた部分はありますか?

少ナカラズアルト思イマス。我々ハ洋楽ニカテゴライズサレルアーティストヲ聴イテキタオオカミタチデアリマスノデ、当タリ前ノヨウニ世界中デ聴カレテイテ、誰モガ知ッテイルバンドニ心惹カレテイタンデスヨ。大型フェスノヘッドライナートシテ世界的ニ有名ナバンドガ来日シタトキニ、オーディエンスハ、イチイチ人種ナンテ気ニシナイデスヨネ。ソレッテ、音楽ガ持ッテイル本当ノ意味デノボーダーレスサデアルト思ウンデス。我々モ音楽ヲ制作スルウエデ、ソンナ存在ニナリタイトイウ思イハズットアッタンデスケド、海外デ活動シ、直ニソノ文化ニ触レル機会ガ増エテキテ、ソノ思イガ実体化シテキタ感ジガアリマス。世界ノ中デモ、日本ノロックハカナリ特異ナ位置ニ立ッテイル気ガスルンデスヨ。タダ、ソノ発信ノ場自体ガ狭カッタリ、サブカル的ニ扱ワレテイル部分モアッタリシテ。ソウデハナク、王道ノ文化トシテ、当然存在スル音楽トシテ見セツケタイト思イマスネ。特ニコノ2年間ハソウイウコトヲ考エサセラレマシタ。

──海外での活動も含め、MWAMは常にシーンのトップを走り続けていると思いますが、近年、日本のバンドシーンはどのように変わってきていると思いますか?

日本ノロックシーンハスゴク元気デスヨネ。新シイバンドモ次々ニ出テキテイマスシ、健康的ナ状態ダト思イマス。バンドシーンハ決シテ競争ノ世界デハナイト思ウノデスガ、シーン自体ガスゴク豊カナ状態デ、オーディエンスガサマザマナバンドノ音楽ヲ楽シンデイルトイウノハスゴクイイコトデス。ソノ渦ノ中デ、自分タチモ気付ケバ8年間ヤリ続ケテイルワケデスガ、モチロン取リ残サレルツモリモナケレバ、弾カレルツモリモアリマセン。我々自身、ロックヲ楽シムタメニ自分タチナリニ新シイチャレンジヲ続ケ、変ワリ続ケル日本ノシーンニ一石ヲ投ジル、刺激ヲ与エ続ケラレルバンドデアリタイト思ッテオリマス。我々ガシーンノ先頭ニイルナンテ思ッタコトモナイノデ、偉ソウナコトハ何モ言エナイデスケレドモ(笑)。

──それでもフェスやイベントなどでのMWAMのライブを見ると、日本のロックシーンのトップランナーであると感じます。その理由について、ご自身ではどのように考えていますか?

私ガソウイウコトヲ話スノハオコガマシク感ジテシマウンデスケド、1ツニハオオカミタチガスゴク柔軟デアリ貪欲デアル結果ナノカナト思イマスネ。サラニ言ウト、単純ニバンドシーンガスゴク好キダカラコソ、ソコニ自分タチノ使命ヤ存在意義ヲ感ジテイマス。コノシーンノ中デ音楽ヲ作リ続ケテ、モット新タナ表現ヲシテイキタイトイウ思イガ常ニアルノガ、イイ方向ヘ導イテクレタノカモシレマセン。我々モ皆サント同ジヨウニ音楽ノ、ロックノ1ファンナノデ。

──では最後にMWAMの次なる“ミッション”を教えてください。

何セ作品ガデキアガッタバカリナノデ、現段階デハ明確ナコトハ言エナイノデスガ、今回ノ「Chasing the Horizon」ノ制作期間ヲ経テ、我々ノ中デ新タナ方向性ヲ見ツケテ、ソノ手法ヲ身ニ付ケラレタト感ジテイマス。劇的ニ変ワッタトイウワケデハナイノデスガ、モノスゴク自信ガ持テル軸ミタイナモノガデキタノカナト。私ニ限ッテ言エバ、アルバムガ完成シタバカリデスガ、早クモ次ノ作品ヲ作リタイトイウ欲ガ出テイル状態デハアリマスネ。具体的ニMWAMノ何カガ変ワッタノデハナク、1ツヒトツノパーツガ鮮明ニ見エテキタヨウナ感覚デス。今後我々ガ目指シテイク先モ、コレカラオノズト見エテクルト思ッテイマス。

MAN WITH A MISSION(Photo by Nobuyuki Kobayashi / Daisuke Sakai[FYD Inc.])
MAN WITH A MISSION「Chasing the Horizon」
2018年6月6日発売 / Sony Music Records
MAN WITH A MISSION「Chasing the Horizon」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
3780円 / SRCL-9808~9

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MAN WITH A MISSION「Chasing the Horizon」通常盤

通常盤 [CD]
3024円 / SRCL-9810

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CD収録曲
  1. 2045
  2. Broken People
  3. Winding Road
  4. Hey Now
  5. Please Forgive Me
  6. Take Me Under
  7. Freak It! feat. 東京スカパラダイスオーケストラ
  8. Break the Contradictions
  9. My Hero
  10. Dead End in Tokyo
  11. Chasing the Horizon
  12. Find You
  13. Dog Days
  14. Sleepwalkers
初回限定盤DVD収録内容

Dog Days Tour 2017@さいたまスーパーアリーナ(2017.12.2~3)

  • Emotions
  • Hasta la Vista
  • Dog Days
  • Memories
  • Mr. Bad Mouth
  • My Hero
  • FLY AGAIN
  • MISSION MOVIE ガゥってあそぼ

ライブ情報

MAN WITH A MISSION Presents Chasing the Horizon Tour 2018
  • 2018年9月19日(水)
    福岡県 DRUM LOGOS
  • 2018年9月21日(金)
    愛知県 Zepp Nagoya
  • 2018年9月26日(水)
    山形県 酒田MUSIC FACTORY
  • 2018年9月28日(金)
    栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
  • 2018年10月1日(月)
    長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
  • 2018年10月3日(水)
    静岡県 LIVE ROXY Shizuoka
  • 2018年10月7日(日)
    三重県 M'AXA
  • 2018年10月9日(火)
    岐阜県 岐阜club-G
  • 2018年10月11日(木)
    和歌山県 SHELTER
  • 2018年10月16日(火)
    福井県 福井県県民ホール
  • 2018年10月18日(木)
    富山県 MAIRO
  • 2018年10月22日(月)
    奈良県 奈良NEVER LAND
  • 2018年10月24日(水)
    佐賀県 SAGA GEILS
  • 2018年10月26日(金)
    岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
  • 2018年10月29日(月)
    島根県 松江 AZTiC canova
  • 2018年10月31日(水)
    鳥取県 米子コンベンションセンター BiG SHiP
  • 2018年11月7日(水)
    高知県 X-pt.
  • 2018年11月9日(金)
    徳島県 club GRINDHOUSE
  • 2018年11月17日(土)
    兵庫県 阪神甲子園球場(※単独公演)
MAN WITH A MISSION(マンウィズアミッション)
頭がオオカミで身体が人間という“5匹”組ロックバンド。2010年より本格始動し、同年11月に1stミニアルバム「WELCOME TO THE NEW WORLD」を発表する。2011年6月、日本クラウンよりアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。その後数多くの夏フェスに出演し注目を集め、2012年7月にはフランスで行われた「JAPAN EXPO 2012」に出演する。2013年はソニー・ミュージックレコーズに移籍したほか、初の日本武道館公演、初の横浜アリーナ単独ライブを敢行。12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表し、全米、ヨーロッパツアーも積極的に行うなど活動はワールドワイドに拡大する。2015年1月に活動5周年を記念したアルバム「5 Years 5 Wolves 5 Souls」を発表。5月にはZebraheadとのスプリット盤「Out of Control」をリリース。10月よりZebraheadとともにさいたまスーパーアリーナ2DAYSを含んだ国内ツアーおよびヨーロッパ各国を回る15公演のツアーを実施した。2016年2月にはJR東日本の「JR SKISKI」キャンペーンのCMソング「Memories」を収録したアルバム「The World's On Fire」を発表。映画「いぬやしき」の主題歌「Take Me Under」をはじめ、テレビアニメ「ゴールデンカムイ」のオープニングテーマ「Winding Road」、アサヒビール「アサヒ ドライゼロ」のCMソング「Dog Days」などを収録した5thアルバム「Chasing the Horizon」をリリースした。