個性は相手がいるから成立するもの

──今作のタイトル「MASH UP THE WORLD」も今の話に通じますよね。

イエスイエス。我々、音ト存在デ皆様ト一緒ニ世界中ヲボーダレスニ、物理的ナコトダケデハナクメンタル的ナコトモ含メテ、全テ取リ払ッテ世界ヲゴチャ混ゼニシテイコウジャナイカッテ、ソウイウ意思ノ表レデス。トハイエ、我々ノ根ッコニアルノハ皆様ト何カヲ共有スルコトデス。ツマリ我々ト皆様ノボーダーモ越エタイトイウコトデス。音楽トイウノハ、受ケ取ル方々ガイテ成立スルモノデ、作ッタダケデハ成立シタトハ言エマセンシネ。

──見た目だけで判断しちゃうと、MAN WITH A MISSIONは個性の塊かと思いきや、それよりも共有し合うことを一番大切にしているのですね。

イエスイエス。個性トイウノモ、相手ガイテ成立スルモノデスカラネ。タダ、何カヲ作ル、表現スルトイウノハ、アル一定ノエゴガナキャイケナイトハ思イマス。一般的ニエゴトハ自分ノコトダケ考エルトイウイメージガアルト思ウノデスガ、ソレデハ相手ニハ伝ワリマセン。ツマリ我々ニモエゴヤ自我ハアル。シカシソレヲドウ相手ニ伝エルカトイウコトヲ考エテイケバ、自我ヤエゴハ個性ニナッテイクノダト思イマス。自分ノエゴヲ押シ通スノデハナク、「アナタハドウデスカ？」トイウ気持チヲ忘レナイトイウコトデス。

──今作もまさにそうですね。新たな挑戦をしていると思いますが、それをそのまま出すのではなく、リスナーに届けることを意識している。

ソウデス。我々ノ思イヲドノヨウニ伝エルカトイウコトデスネ。

──1stフルアルバム「MAN WITH A MISSION」の頃とは状況も変わりましたが、それが音にも出ているのでしょうか？

ソウデスネ。1stフルアルバムハ我々ノ幅広イ音楽性ヲ見セル名刺代ワリノヨウナ作品ダッタノデスガ、今作ハソノ幅広サヲ継承シツツ、ドウ聴カセルトイウコトヲ意識シマシタ。先程ノ言葉デ言ウト、自分タチノエゴヲ見セル。エゴヲ見セタ上デドウ伝エルカデスネ。ダカラヨリディープナモノガ散リバメラレテイマス。ソレハヤハリ前作以降、リスナーノ皆様ノ認知ガ増エ、ソノ方々ヲ信頼シテイルカラデスネ。我々ガ好キナコトヲ出シテモ、キット聴キ込ンデクレルダロウト。

──前作がリスナーのドアをノックしている感じだとしたら、今作はドアを開けて入っていっちゃおうという雰囲気がありますね。

我々自身ノドアモカナリ開ケテオリマスシ、ソレニヨッテリスナーノ皆様ノドアノ中ニモドンドン入ッテイケルト。

我々にも弱点はあります

──その中でもJohnnyさんが個性を出した曲というのは？

作曲者トシテ自分ノニュアンスガ全面ニ出テイルノハ4曲目ノ「ニュートラルコーナー」デスネ。単純ニコウイウ曲ガ好ミナンデスネ。静ト動ガハッキリシテイテ、バラードノヨウダケド、実ハ疾走感ガアッテギターノ音ガ攻撃的デ。

──イントロのギターフレーズから美しいですよね。オルタナロック的な雰囲気がありますし。

オルタナギターロックガ私ハ本当ニ好キナノデス。

──静と動があるっておっしゃいましたが、歌詞もネガティブとポジティブが共存していますね。

ソウデス、セメギ合イノヨウナ歌詞デスヨネ。実際、他ノ楽曲ト比ベテモチョット内省的ナ世界観ニナッテイルト思ウノデスガ、ソウイッタ側面モ、皆様ニ知ッテモライタイト思イマシテ。

──「ありのままの心を この手に入れる日が来る事信じて」という歌詞がありますが。

誰デモソウダト思ウノデスガ、自分ノ居場所ヲ探シテ、見ツケテ、見ツケタト思ッタケド本当ニソウナノカ悩ンデ。ソノ繰リ返シダト思ウノデス。不安ヤ焦燥、デモソコニハ希望モアルトイウコトヲ表シタ曲デス。私自身モソウイウ悩ミハ常ニアリマス。皆様ト同ジデス。

──やはり悩みはあるんですね。

アリマス。我々ニモ弱点ハアリマス。野菜ガ食ベラレナカッタリ（笑）。

──あと「時代」も印象的でした。美しいバラードですが、この曲は過去から未来へ向けての思いが描かれていますね。

コノ楽曲ハ、“過去”トイウモノハ振リ返ルモノデハナク、忘レナイヨウニ抱エテイクモノダト歌ッタモノデス。皆様ガ今、生キテイルコノ世界ハカナリ苦シイモノダト思ウノデス。デ、ヨク「アノ頃ハ良カッタ」トカ、ソウイウ言葉ヲ言ッテシマウ方モイルト思ウンデスガ、私ハアマリソウ言ッタ考エガ好キデハナクテ。モチロン、過去ニハ先人達ガ素晴ラシイモノヲ築イテクレタ。ソレハ忘レテハイケナイ。シカシ、ソコニスガッテハイケナイト思ウノデス。ダカラ過去ハノスタルジーデハナク積ミ重ネデアルトイウダケデ。