めいちゃんの新曲「小悪魔だってかまわない!」が配信リリースされた。
めいちゃんのリクエストにより、彼の相棒とも言える猫をテーマにHoneyWorksが作詞作曲した「小悪魔だってかまわない!」。これまでにはないほど明るく弾けた曲調に、Gero、コニー、あらき、luzといった男性4人が「ばっきゅーん」というフレーズを歌うという楽しげな雰囲気あふれる作品となっている。
音楽ナタリーではめいちゃんの新境地となる「小悪魔だってかまわない!」の制作裏話や、テーマの猫について、そして最近楽しくなってきたというライブへの思いなどを聞いた。
取材 / 倉嶌孝彦 文 / 鈴木身和 撮影 / 曽我美芽
最近はメビウス
──めいちゃんはボーカリストのみならず、YouTuber・肉チョモランマの一員としても非常に有名です。YouTuberとしての活動と音楽活動はどのように両立させていますか?
正直YouTuberとか音楽って分けて考えてなくて、それぞれが“めいちゃん”という活動している者としていろんな人に聴いてもらえる武器と言いますか。主軸に“めいちゃん”があって、枝分かれした先に歌があったり、ツイキャスがあったり、YouTubeがあったり……そういう認識でいますね。
──その中でも歌がメインにあるみたいな意識はあります?
そうですね。歌うのは大好きなので。
──前回のインタビュー(参照:めいちゃん「大迷惑」インタビュー)では、街中で“肉チョモのめいちゃん”と呼ばれることが多いとお話しされていましたが、今はどうですか?
最近は「メビウス」って言われます(笑)。「ウルトラマンじゃないんだから!」って突っ込みそうになるんですけど。
──「メビウス」はYouTubeで約700万回再生され、しかもTikTokを中心にSNSでも人気の高い曲です。この曲が世間に広まったことをどのように感じていますか?
たくさんの人に聴いていただけているな、という実感はあります。TikTokで踊っていただいたりするのを見ると、音楽の力ってすごいんだなって思いますね。
Geroに背中を押されて生まれた神曲
──SNS上の拡散という点では、「小悪魔だってかまわない!」もTikTokなどで歌ったり踊ったりしやすい曲だと思います。この曲はどういう経緯でHoneyWorksさんに発注したのでしょう?
もともと僕はHoneyWorksさんのリスナーで、すごく尊敬していたんです。今はGomさん、shitoさんとプライベートでも仲よくしていただいていているんですけど、「いつか作品をお願いしたい」とずっと思っていて。勇気がなくて言い出せなかったんですけど、ある飲みの席でGeroさんに背中を押されまして、思い切ってお願いしたところ、快諾してもらったという感じです。
──猫をテーマにしてほしいということもあらかじめ伝えていたんですか?
そうです。僕は猫を2匹飼っているんですけど、猫って気まぐれじゃないですか。たまに甘えてきたりするところが小悪魔的な女の子に見えることがあって、そこをリンクさせたら面白いんじゃないかと。はじめは女の子かと思いきや、結局は猫だったというオチの仕掛けも作ってみたりしました。
──HoneyWorksさんから受け取った楽曲の第一印象は?
いや、もう天才かと(笑)。猫とも女の子とも取れる歌詞と、聴いた誰もが一発で入ってくるポップでかわいいメロディで、すごい神曲を書いてくださったなと。修正みたいなものは全然なかったですね。一発OKで土下座しました。
──めいちゃん自身のキャラクターは元気いっぱいな印象なのですが、前作「大迷惑」ではシリアスな楽曲が多かったり、これまでHoneyWorksさんが書くような弾けた曲はありそうでなかったですよね。
そうなんですよ。暗い、暗いと言われていて(笑)。自分でポップな曲を書こうかとも思ったんですけど、ひとまず大御所にポップな曲を書いていただいて、ポップ感を出せたらなと。
──実際にレコーディングで歌ってみていかがでしたか?
正直、こういう曲は「歌ってみた」でも上げてこなかったので、すごく新鮮でした。歌詞に演技を入れるというか、役になり切るような部分があったので、今までとは歌い方がちょっと変わっていると思います。
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ばっきゅーん部隊と猫自慢