アニメ「メガロボクス」 PR

ヒャダインが語る「メガロボクス」|2018年、最新型の“ダンディズム”

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「あしたのジョー」の連載開始から50周年を記念して制作されたオリジナルアニメ「メガロボクス」。「あしたのジョー」を原案として、肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技「メガロボクス」にすべてを懸ける男たちの物語が描かれている。第2話では八百長試合に身を沈めていた主人公のジャンクドッグが“ジョー”に名を改め、戦いへの決意を新たにした。

アニメの放送開始を記念し、ナタリーではジャンルを横断した特集企画を実施。第3回となる音楽ナタリーの特集では、これまでさまざまなアニメ作品に携わってきたヒャダインに「メガロボクス」の第1、2話を観てもらい、率直な感想を聞いた。

取材 / 臼杵成晃 文 / 中川麻梨花 撮影 / 草場雄介

何のバイアスもかからずに観れました

ヒャダイン

──先ほど撮影でファイティングポーズを取ってもらいましたが……失礼ですけど、ものすごくぎこちなかったですね(笑)。

ケンカしたり人と拳を交わし合うようなこととはまったく縁のない人生ですからね。そんな人間がボクシングアニメのことをしゃべっていいんでしょうか(笑)。

──「メガロボクス」は「あしたのジョー」連載開始50周年企画として誕生したアニメです。ヒャダインさんは「あしたのジョー」をリアルタイムで観ていた世代ではないですが、これまで「あしたのジョー」に触れた経験はありましたか?

いや、なかったですね。

──何かほかの格闘マンガにハマった経験は?

それもないですね。だいたい闇金モノとかを読んでます。有名な作品でも、いろいろと抜けてるところがあるんですよね。「スラムダンク」もまだあまり観れてないですし、恥ずかしながら「AKIRA」も最近観たんですよ。

──では「あしたのジョー」にはどういうイメージを持っていました?

やっぱりスポ根っていうイメージかな。でも「あしたのジョー」に対するイメージがあまりなかったからこそ、すんなりと「メガロボクス」の世界観に入っていけたところはありましたね。

──新鮮な気持ちで観れたんですね。

そうです。何のバイアスもかからずに観れました。

感情を抑えてるのに熱い演技

──今回ヒャダインさんにはアニメの第1、2話を観ていただきましたが、まず全体的な感想としていかがでしたか?

「メガロボクス」のワンシーン。

観る前はスポーツものなのかなと想像していたんですけど、実際に観てみるとイメージと違って、すごくハードボイルドな作品でした。ダンディズムが詰まっていますよね。あと作画の1コマひとコマがきれいで、絵の雰囲気に今のアニメっぽさもある。色使いにも「ルパン三世」の初期みたいなスモーキーさを感じましたね。久しぶりにしびれました。これ、制作に相当お金かかってますよね?(スタッフのほうを見る)

──確かにお金をかけているのは感じますね。

1つひとつのシーンがポストカードになりそうなくらいカッコいいし、構成と演出も素晴らしくて。アニメと言うより映画くらいの予算をかけてるのかなって思っちゃった。あといいなと思ったのは、主演の細谷佳正さん。感情を抑えてるのに熱いあの演技が、このアニメのすべてを握っているんじゃないかな。このさじ加減がちょっとでも狂ったら熱すぎてクサくなったり、抑えすぎて無感情になったりしちゃうと思うんですよ。絶妙な塩梅で抑えた中で狂ったほどの熱さを出す細谷さんの演技がほとばしっていて、ゾッとしました。

「メガロボクス」のワンシーン。

──“抑えた中で狂ったほどの熱さ”というのは的確な表現かもしれないですね。主人公のジャンクドッグは貧しい未認可地区に住んでいてすべてをあきらめているような雰囲気はありますが、一方で目の奥に熱いものを秘めている感じもあって。

そうそう。すべてを悟っているようなんだけど、まだまだ成長段階にあるという。そういうところもジャンクドッグはすごくカッコいいんですよね。「メガロボクス」のキャラクターは全員が何かしら寂しそうな雰囲気を漂わせていて、そこがたまらないです。

全部いいとこ取りしてる世界観

──アニメの設定や世界観についてはいかかですか? 認可地区と、身分証となるIDすら持っていない人が住む荒れた未認可地区という2つの地域間の身分差が顕著に描かれています。

「メガロボクス」のワンシーン。

最高です。僕はIDを持たないとか、そういう世界観が大好きなんですよ。昔好きだった「銃夢」というマンガを思い出しました。肉体とギアテクノロジーを融合させた格闘技という設定には今っぽさもあって、全部いいとこ取りしてるなと思ったんですよ。スポーツものでありながら、メカ要素も近未来感もある。ボクシングものというジャンルにカテゴライズして「あまりなじみがないから観ない」って、食わず嫌いするのはもったいない作品ですね。

──1、2話ではギアがどういった装置なのかという説明はまだないですが、言葉で説明しすぎないところもいいですよね。

すっきりしていて、テンポがいい。目の動き1つだけでキャラクターの感情表現ができてるんですよ。間の取り方のよさを顕著に感じたシーンと言えば、作中でジャンクドッグが八百長を断るだろうなっていうタイミングあったじゃないですか?

──2話のシーンですね。

僕はそこを長々と描く必要はないと思うタイプなんです。ドラマとか映画もそうですけど、そういう転機になるシーンって前振りもあるから、ストーリーの展開的に「どうせこいつ断るだろう」とわかってしまう。「メガロボクス」はそのシーンが短くて簡潔だったんですよね。テンポのよさ、長々と説明をしないところが最高にクールだなと思います。絵の構図や音楽に関しても、余計なものを差し引いていく作業が多いんだろうなと感じました。そしてその作業の中でも、1ミリ単位にこだわってる。圧倒的な演出力ですよね。

テレビアニメ「メガロボクス」
アニメ「メガロボクス」

放送情報

  • TBS:2018年4月5日(木)より毎週木曜25:28~
  • BS-TBS:2018年4月14日(土)より毎週土曜25:00~
  • ※BS-TBSの初回放送のみ第1話23:00~、第2話25:00~
  • ※放送日時は予告なく変更になる場合あり。

ストーリー

今日も未認可地区の賭け試合のリングに立つメガロボクサー“ジャンクドッグ”。実力はありながらも八百長試合で稼ぐしか生きる術のない自分の“現在(いま)”に苛立っていた。

だが、孤高のチャンピオン・勇利と出会い、メガロボクサーとして、男として、自分の“現在”に挑んでいく──。

スタッフ

  • 原案:「あしたのジョー」(原作:高森朝雄、ちばてつや / 講談社刊)
  • 監督・コンセプトデザイン:森山洋
  • シリーズ構成・脚本:真辺克彦、小嶋健作
  • 音楽:mabanua
  • キャラクターデザイン:清水洋
  • アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
  • 製作:メガロボクスプロジェクト

キャスト

  • ジャンクドッグ:細谷佳正 
  • 南部贋作:斎藤志郎
  • 勇利:安元洋貴
  • 白都ゆき子:森なな子
  • サチオ:村瀬迪与
  • 藤巻:木下浩之
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2018年11月22日(木)発売 / バンダイナムコアーツ
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ヒャダイン
1980年生まれの音楽クリエイター。本名は前山田健一。3歳でピアノを始め、作詞・作曲・編曲を独学で身につける。京都大学卒業後、2007年に本格的な音楽活動を開始。前山田健一として倖田來未×misono「It's all Love!」、東方神起「Share The World」などのヒット曲を手がける一方、ニコニコ動画などの動画投稿サイトに匿名の「ヒャダイン」名義で作品を発表し大きな話題を集めた。2010年5月には自身のブログにてヒャダイン=前山田健一であることを告白。その後もヒット曲を量産し、2011年4月にシングル「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」でヒャダインとしてメジャーデビューを果たし、2012年11月には初のソロアルバム「20112012」をリリース。以降も郷ひろみ、椎名林檎、SMAP、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、スフィア、超特急、たこやきレインボー、でんぱ組.incほか多彩なアーティストの作品を手がけているほか、テレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」などさまざまな番組に出演している。