もう1つグループを作ります

──メチャハイとしては1つの目標であるメジャーデビューというのが叶って、この先の展開がすごく気になるのですが、今現在はどのようなことを考えてますか？

まず1つはZepp Tokyo公演のリベンジですね。メジャーデビューは決めたけど、僕からするとあれだけ快進撃を続けてきたメチャハイがZepp Tokyoで完膚なきまでに惨敗しちゃったわけですから、しっかりリベンジしたい。だから過去にやってきたワンマンの会場をもう一度巡業しようかなと思ってます。それにはちゃんと理由もあって、各会場でも実はノルマは達成してなかったんですよ。いつも若干届いてなかった。正直、次の大きな会場も決めていたんですけど、とてもじゃないけど現状だとまだ無理なので。だから今までワンマンをやった会場はクリアするまで何回でもやってやろうと考えてます。

──もう一度最初の頃の気持ちを取り戻すべく？

そういう認識ですね。そうやってまた1からファンと熱いものをよみがえらせていきたいです。でなければもう1つの目標である日本武道館なんて行けるわけがないので。

──メチャハイとしては武道館に向けて、もう一度最初からステップアップしていくということですね。

はい。そして実はこのインタビューで言うのが初めてなんですけど、メチャハイのほかにもう1つ別のユニットを作るんですよ。

──え？ メチャハイのメンバーを増やすということではなく？

そうです。もともとメチャハイの研究生ってことで何人かはすでに活動してる子たちがいるんですけど、その子たちや新たにオーディションで選ぶ子たちで新ユニットを作ろうと思ってます。

──研究生ってことはメチャハイのメンバーになることを目指して活動してきた子もいると思うんですけど、そういう子たちも含めて、新しいユニットのメンバーにしようと？

メチャハイってシングルごとに総選挙をやっていて、現メンバーと研究生の全員で投票を行って人気順にシングルの選抜メンバーが決まるんですけど、ぶっちゃけて言うと現役のメチャハイメンバーと研究生では勝負にならないくらい差が生まれてきてしまっていて。だから彼女たちの間にパワーバランスをとるためにももう1つグループがあったほうがいいなと思ったんです。新しいグループはちゃんと衣装も楽曲も別で用意しますし、単独で活動できるものにしたいと思ってます。もともとメチャハイを頂点にした大きな組織を作るという構想はあったんですよ。それをようやく形にするときが来たなと。

メチャハイを頂点とした組織強化をしていきたい

──どのくらいの時期に新グループを立ち上げるつもりですか？

早ければ年内にはスタートできるようにしたいと思ってます。オーディションを新たに行って、今いる研究生の子たちとあわせてその中から選抜していくつもりです。

──オーディションに関して、今は元アイドルの子も応募してくることが多いと思いますが、その辺りについてはどう考えてますか？

今いる研究生にもそういう子はいますし、そこはフラットにしか見ませんね。経験者だろうが1からみんなと同じようにレッスンしてもらいます。経験者だからといってすぐに正規メンバーにするとかは考えてないので。

──ちょっと気が早いかもしれませんが、新しいグループのコンセプトはもうありますか？

おぼろげにはあります。メチャハイと近いものになると思いますよ。ただ、1つだけまったく違うコンセプトや色を入れようかなと。でもそれは選抜されるメンバーにもよるかもしれません。清純なイメージの子が多ければそっちが際立つようなコンセプトにしたほうがいいでしょうし。

──新しいユニットが増えるとメチャハイメンバーも気が引き締まりそうですね。

それはあるでしょうね。それにメチャハイはメジャーになるので今までと同じような動きは取れなくなると思うんですよ。メチャハイメンバーができなくなったことを新しいユニットメンバーにやらせてみて力を付けてもらいたいし、フットワークの軽い感じにはしたいですね。

──オーディションする中でソロでも際立つ子がいたらソロデビューっていうことも考えられますか？

よほどの逸材がいればですけど、メジャーデビューするならCDも2万枚くらいは売れないといけないし、そう考えるとソロアイドルは厳しい時代なんじゃないかと思うんですよ。だから基本的にはソロは難しいかもしれませんね。今はメチャハイを頂点に組織を強化していきたいです。

──大きな組織を作っていって全体としての力を付ける。その上でメチャハイはピラミッドの頂点としてまた勢いを取り戻して武道館を目指す、というところですか。

そのためのメジャーデビューでもありますけど、今年はリスタートという意味合いが大きいですね。もう一度ここから、メンバーとファンの皆さんと気持ちをひとつにして夢を実現していきたいと思います。