Maison book girl×工藤遥|どっきり大成功!取材現場に推しが突然やってきた!

できる限り求められていることをやろうという意識は常にあります

──矢川さんが工藤さんに聞いてみたいことなどはありますか?

矢川 ええ? そういうことを聞くなら前日に教えてもらいたかった……。

コショージ こういうときに出てくるのが本当に聞きたいことだよ。

矢川 「好きです」しか言うことがない。やだもう、気持ち悪い!

コショージ あはは(笑)。工藤さんのすべてを尊敬してるよね。

矢川 顔がかわいくて好きになったのはもちろんですけど、ブログの更新とかツイートとかを見ていると、アイドルを卒業されてもちゃんとアイドルなんですよ。ファンクラブイベントで「私はずっと皆さんのアイドルでいたい」っておっしゃっていて。ファンの皆さんからしたら、一生付いていこうってなるじゃないですか。私も心の中に“工藤遥”という3文字を刻んで生きていこうと思ってます。

──その言葉を隣で聞かされる工藤さん、っていうこの状況が最高です。

工藤 あれですね。ファンの皆さんから来るコメントとかリプとほぼ同じですね。

ブクガ一同 あははは!(笑)

矢川 工藤さんが全部を楽しんでいるんだなと思ったら、私もがんばらなきゃなって思う。本当に私のすべてのモチベーションを上げてもらっています。今日もインタビューのときに「新譜を工藤さんに聴いてもらいたいです」って話をしようと思ってたんです。

──それがまさかのサプライズで。

矢川 いやー、ブクガに入ってよかった!

コショージ 工藤さんは自分がやりたいことを常にやっている方だと思うんですけど、それプラス、相手が喜んでくれることをやられていて。ステージ上だけじゃなくて、常にそうなのがすごいなと思うんです。それは意識的にやっていることなんですか?

工藤 アイドルというお仕事をやらせていただいて、「自分そのものを好きになってもらえるのはこんなにうれしいことなんだ」って感じたんです。あと、自分が思う“なりたい自分”よりも、人から見て“こうしてほしい自分”をやったほうが評価されることが多かったので、できるだけ周りの人に求められていることをやろうという意識は常にあります。自分でも「さすがにそれはできないよ」ということはやれなかったりしますけど、女優のお仕事をさせてもらっている中で、工藤遥を好きでいてくれる人の前では可能な限り応えてあげたいなという気持ちはあります。

矢川 素晴らしいです。カッコいい。

コショージ 私は人に勧められることをできないタイプなので、本当にすごい。「こうしたほうがいいよ」と言われてやったことが、結果的に自分も幸せだったということですもんね。

工藤 そうですね。でも、私には個性がないので。

コショージ そんなことないですよ!

工藤 うらやましいですよ、コショージさんは初めて知る人からも絶対にすぐ覚えられると思うので。「あの髪色の派手な人ね」って。私もそれを狙ってショートカットにしたこともあったし。コショージさんが自分の個性を貫けるのは尊敬します。

コショージ そんな……ありがとうございます。

左から工藤遥、コショージメグミ。
左から工藤遥、コショージメグミ。

唯一の反発は、卒業したこと

──工藤さんが役者の道に進むきっかけはモーニング娘。時代にやった舞台の反響が大きかったからですもんね。

工藤 そうなんです。ただそれだけなんです。褒められたいだけ、みたいな。

和田 そんな(笑)。

工藤 でも、その気持ちは本当にありましたよ。幼いながらかもしれないですけど。それがこうしてお仕事にできるようになったのは周りの皆さんのお陰です。

──周囲の声に耳を傾けた結果が今につながっているんですね。

工藤 ファンの皆さんに1つだけ反発したことは、卒業したことだと思ってます。リーダーになってほしいとか、まだ続けてほしいという声はあったんですよ。これだけはファンの皆さんの言うことを聞かなかった。でも、自分にそれだけの意志があったということだと思います。

和田 パフォーマンスをしてきて「もうこれ以上伸びるかわからない」と思ったことはありますか?

工藤 全然あります。

和田 本当ですか!? そのときはどうしました?

工藤 歌やダンスがこれ以上無理だと思ったら、表現方法を変えようと思いました。ちょっと違うことをやってみる。決められた歌とダンスの中で、怒られるか怒られないかのギリギリのラインを攻めてみる(笑)。それをやってファンの皆さんに見付けてもらえたというのはあります。例えば定位置から無駄に動いてみるとか、自分のソロパートをファンの人に歌ってもらうとか。あとは、一度全部をやりすぎてみる。カッコいい曲だったら、極端にカッコ付けてみるとか。当時は恥ずかしさも少し残っていたんですけど、それをやってみたときだけ、なんでもできる気がしました。そういう経験はあります。

和田 勉強になります。

──和田さんは伸び悩んでいるんですか?

和田 定期的に「頭打ちだ」って感じる時期があって、これからも何度も壁にぶち当たると思うので、今のお話は勉強になりました。

工藤 いやいやいや。私も何度もありましたよ。メンバーの入れ替わりがあるグループなので、ファンの方々も新しいものに目移りしていくから、長くいるとどんどん端っこになっていって(笑)。それに気付いたときに「何かを変えなきゃ」って思ってました。

本当に人形のようになってしまっているのを感じて、葛藤があったんです

工藤 私からも聞いていいですか? 皆さんは歌声と普段の話し声が全然違うんですけど、意識的に変えてらっしゃるんですか? 普通、話し声を聞くと歌が想像できるのに、1mmも想像付かなくて。

コショージ 全然意識してなかった。

工藤 そうなんですか。井上さんも歌声がかわいらしいじゃないですか。

井上 (低い声で)ああ。

工藤 しゃべり声が全然違う!

井上 私はよく言われます(笑)。

工藤 めちゃめちゃいいギャップですよね。

井上 私の声はめちゃ低いんですよね。工藤さんはハスキーな声ですごくいいなって思います。

左から工藤遥、井上唯。
左から工藤遥、井上唯。

工藤 ありがとうございます。皆さんはどうやって歌ってるんですか? 私、高い音が出ないのが長年の悩みだったんです。

矢川 いやいやいや。「Dear My Friends」(ルパパトで工藤が演じる早見初美花のキャラソン)を生で聴いてめちゃめちゃ感動したんですよ。場馴れした歌い方がほかの方々と比べても格段にすごくて。さすがだと思ったんです。歌もダンスも上手だし顔もかわいいしで最高です。国宝の声だと思ってます。

工藤 あ、ありがとうございます。

和田 ファンからのリプだ(笑)。

工藤 リアルタイムで横から来ますね(笑)。ブクガの世界観って独特じゃないですか。曲をもらったときにどう思うのかなって。どうやって世界観を自分に落とし込んでいるんですか?

矢川 私はハロプロさんみたいな王道アイドルが好きでこのグループに入ったんですけど、いざ蓋を開けてみたら、思っていたものと違って。だから最初はわからなかったんですけど、やっていくうちに慣れていったのもあるし、もともとの性格が明るいほうじゃないので曲の世界観と合っていたのかなって。

工藤 本人たちに寄せて曲が作られているのか、本人たちが曲に寄っているのかの違いってあると思うんですよ。でも皆さんと話していると、こういう曲を歌う人たちという印象を受けないんですよね。むしろクラスのムードメーカーみたいに見えます。

ブクガ一同 えー!

工藤 矢川さんが「明るいほうじゃない」っておっしゃるので、そうなんだと驚いて。

──むしろ暗い側の人たちですよね(笑)。メンバーのキャラとブクガの曲は合っていたと思うんですけど、それでも初期の頃は悩んでましたよね。

工藤 確かに最初の頃の曲を聴くと、皆さんの歌が今と全然違いますよね。

コショージ お手本になる人がいなかったので、「こういうふうにしたらいい」っていうのがわからなかったんです。当時は「機械とか人形が踊っているみたい、でもそれがいいよね」みたいに言われていたんですよ。でもそれってどうなんだろうっていう気持ちが私たちの中にあって。私たちが本当に人形のようになってしまっているのを感じて、「人形のままでいいのだろうか」みたいな葛藤があったんだと思います。

工藤 コショージさんはアイドル経験者として、未経験のメンバーを引っ張るっていう気持ちはあったんじゃないですか?

コショージ それが、まったくなかったんです。最初の頃のお客さんは私のことしか知らない人ばかりだったんですけど、それがずっと続くのは嫌なので、逆にほかの3人よりも後ろに引くくらいのイメージでやってました。私は私を観に来てほしかったわけではないんです。Maison book girlを好きになってほしかったので、引っ張る気はありませんでした。そうしたら、いつの間にかみんながいい感じの立ち位置になっていって。

工藤 私がルパパトに入ったときと状況が似ているのかも。発表されたメンバーの中ですでに名前が知られているのは私くらいだと思うと、我先に目立ってやろうみたいな気持ちが強かった(笑)。だから、勝手にへこんだり、勝手にテンションが上がったりしていたんです。それに比べてコショージさんは大人でカッコいいですね。

コショージ 1人で活動されているほうがすごいですよ。私は1人じゃ無理なんです。「みんながんばってください」っていうタイプなので。だから前のグループがなくなっても、またグループを組んだんだと思うんです。

──2人は逆のタイプかもしれないですね。モーニング娘。に10期として入ったときの工藤さんはオラオラでしたし。

コショージ 噂はかねがね(笑)。

工藤 噂ばかりが一人歩きして「もう10年前の話なのに!」って感じですが(笑)。インパクトが強かったんでしょうね。ちっちゃいのにおっさんみたいな声してるし、ギャップが大きかったんだと思います。

井上 私もそのイメージが強かったから、今お話を聞いていて、めちゃめちゃ大人だなってびっくりしました。

コショージ その成長が見られるのがエモいんですよね。