「Don't Look Back」メンバーお気に入り曲は？

──「Don't Look Back」の収録曲で、メンバーそれぞれのお気に入り曲を教えてください。

ランルウ　私のお気に入りの曲は「Colorful」です。あ、それは「NEW ERROR」の曲でした。「Don't Look Back」だったら、「BACKLiGHT」も好きなんですけど、自分で作詞した「4秒シグナル」がお気に入りです。実家に帰ったとき、花火を観たんです。花火を見上げている自分を俯瞰的に感じて、そこから着想を得ました。花火が打ち上がって消えるまでの瞬間が、私の思うアイドル像と重なって……そんな思いを歌詞にしました（ここで泣き出す）。

──どうしました？

コンクリ　普段は元気な感じなんですよ。お調子者キャラですから。

ランルウ　（泣きながら）最近こうなんです……。でも今だけです。

コチャキンTV　普段から不思議ではあるけど。

──感情が昂っているんですね。ほかの方のお気に入り曲についても聞かせてください。

ユニセックス　私のお気に入り曲の「BACKLiGHT」は、歌詞が自分に当てはまっちゃうところが多いです。LiVSは明るくて前向きな曲ばかりですけど、自分自身には前向きな感情ってすごく少ない。そんな中で前向きな曲は自分なりに解釈したうえで歌ってるんですけど、「BAKCLiGHT」は、個人的な思いと重なる部分があって、すっと表現できちゃう曲だなって。「離れて避けて耐えてる それも私なの」という歌詞が一番好きで、自分の嫌な部分とかに向き合わないといけないことがあるとしても、それを避けようとしたり、耐えようとしたり、前向きじゃない自分も私なんだよっていう思いが言葉になっているがうれしかったです。そのパートを歌いたくて、レコーディングで揉めました（笑）。

ユニセックス

──結果はどうなったんですか？

ユニセックス　歌えなかったです（笑）。それもまた人生。

一同　ははは。

スズカス・テラ　私は「Don't Look Back」という表題曲が前向きな内容になっていて一番好きです。自分がすぐ逃げては後ろを振り返っちゃう性格なんですけど、歌って踊っているときにこの曲に背中を押してもらえます。「泣いてないと 背中を向けて 明日の風に吹かれに向かうんだ」ってパートを自分が歌っていて、すごく奮い立たされて勇気をもらえるから、大好きです。

ミニ・マルコ　私は「ときとき☆めきめきガガーリン」が好きです。LiVSは自分たちの心情を歌っている歌詞が多い印象だったんですけど、「ときとき☆めきめきガガーリン」はLiVSにとって新たなチャレンジになった曲だと思います。歌詞はよく読んでみるとちょっと気持ちが悪いんです（笑）。「ため息を昨日 繋いだ手に吹きかけて トキメキを永久保存」ってフレーズは恋心だとしても、ちょっとムッツリ感があるというか。でもとてもポップな曲調で、その歌詞の世界観が表現されているから面白くて。ライブだとLiVSはカッコよく歌って踊るのを理想とする振り付けが多いんですけど、この曲は全力でかわいいに振り切ってるので、それもまた楽しいです。ライブでいろんな曲をやる流れで、「ときとき☆めきめきガガーリン」は異色だと思うので、そういう変化球っていいなと思えるようになったきっかけにもなった曲です。

──ミニ・マルコさんが作詞した「End Blue」という曲もありますね。

ミニ・マルコ　歌詞を書くことに恥ずかしさも感じつつ、チャレンジしてみたかったんです。明日って何が起こるかわからないですよね。だから明日は白紙。だけど自分の行動次第でいろんな色が付くと感じていて。歌詞では今6人でLiVSとして活動している中で、あのステージに立ちたい、来年までにこうなっていたいという夢とかに対して、まっすぐ向かっていく気持ちが1つ。あと憧れの人になりたいと思う気持ちと、実際は同じにはなれない気持ちの狭間で揺れ動いている心情を表現しました。夢や希望を歌っているので、最終的には前向きな曲だと思います。

ミニ・マルコ

──コチャキンTVさんはどの曲がお気に入りですか？

コチャキンTV　どの曲も好きでめっちゃ悩んでます（笑）。樹香さん（元BiSのキカ・フロント・フロンタール）が作詞してくださった「LiFE」も好きですし……。この曲は「行くしかねぇ」って言葉がサビに入るんですけど、自分に言っているみたいで、一段と気合いが入る感じがして好きです。

──樹香さんと言えば2期BiSの元メンバーですが、皆さんは当時のBiSのことも知っているんですか？

コチャキンTV　はい。めっちゃゾンビです（笑）。

スズカス・テラ　だからこそ「憧れ抱くのはもうやめましょう」っていう歌詞がめっちゃ刺さりました。樹香さんに書いてもらったうえに、憧れの存在が2期BiSさんだったからなおさら。そんな人からもらった歌詞にそう書いてあるんだし、もう行くしかないんだって気持ちになりました。「行かなくちゃ」系の歌詞ってWACKの所属グループの曲に出てくるんですけど、私たちはWACKではないものの渡辺さんとは会社でつながりがあるってことで、これまで意図的に避けられていたフレーズではあるんですよね（笑）。

──コチャキンさんは、ほかにはどの曲が好きですか？

コチャキンTV　「Don't Look Back」も好きで、この曲は8月にやった下北沢シャングリラのワンマンライブの景色をすごく思い出します。会場にいる全員とひとつになれた感じがしたんです。

コチャキンTV

──そのライブで初披露したんですよね。

コチャキンTV　はい。アンコールの1曲目で初披露しました。目撃者もこっちに寄ってきているし、私たちも寄っていって、実際の距離だけじゃなくて心の距離が近くなった気がして。「Don't Look Back」を聴くたびに、その光景を思い出します。

──今後、その景色が更新されていくわけですね。

コチャキンTV　そうです。なので次のツアーもすごく楽しみです。もう1つのお気に入りが「CONNECT」という曲で。「巡り会えたんだよ」「嬉しい時に僕ら同じ空の下に立って」という歌詞があるんです。目撃者と私たちLiVSは心でつながっているよってことを表現していて、LiVSと目撃者の心の距離は本当に近いと思っています。「君と僕なら 自由になれる空はキャンバス！」という歌詞は私の歌割りなんですけど、ライブ中、物理的に目撃者との距離がめちゃくちゃ近くなります（笑）。自分も前に行くし、みんなも身を乗り出してくれるし。その距離の近さがLiVSのいいところだと思うし、私自身それがすごく好きです。そんな距離の近さを体感できるし、ラストのサビ終わりは目撃者も一緒に歌ってくれて。目撃者も含めてLiVSだと思えるような曲です。

──最後にコンクリさんのお気に入り曲は？

コンクリ　私は「脱Masquerade」という曲が好きです。まるでサーカスを観ているような雰囲気の曲で、これもLiVSの中では異色と言えると思います。ミュージックビデオではみんな白塗りしていて、少し狂気を感じさせるような笑みを浮かべているけど、怖い表情も浮かべています。新しいLiVSの一面を見せられる曲なので歌っていて楽しいです。

──新しいLiVSの一面というのは、具体的にはどんなところですか？

コンクリ　LiVSは「本気で歌う！ 全力で踊る！ 熱い気持ちを届ける！」っていう曲が多いんですけど、そうではない狂気的な部分ですね。曲ごとにもいろんなLiVSの魅力が感じられると思うので、ライブを観てもらえたらうれしいです。

LiVS