音楽ナタリー Power Push - Little Glee Monster
飛躍の2016年を詰め込んだ2ndアルバム
Little Glee Monsterが2ndアルバム「Joyful Monster」を1月6日にリリースした。2016年はソニー損保のCM出演を果たしたことで一気に知名度を上げ、10代とは思えない歌の実力も多くの人に知られることになったリトグリ。本作はそんな彼女たちの幅広い歌の世界を楽しめる1枚となっている。
今回のインタビューでは、飛躍の2016年を振り返りつつ、メンバー同士による「2016年、○○のここがすごかった!」という質問も実施。1月8日に初の日本武道館公演を控える彼女たちの和気あいあいとしたクロストークを楽しんでもらいたい。
取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 塚原孝顕
2016年をひと言で表すなら「成長」
──デビュー2周年を迎えた2016年はどんな1年でしたか?
manaka いろんなイベントやライブにたくさん出させていただいて、とにかく歌ってない時間がなかったなって。それがすごくうれしかったし、本当にありがたい1年だったなっていうのは6人全員が思っていることやと思います。
かれん リリースイベントとかで地方に行くことが多くて、「さっきまで沖縄にいたのにもう別の県にいる」みたいな。昨日のことが1週間前くらいに感じるときもありましたし。それだけ充実した日々を過ごしながら皆さんの前で歌わせてもらえたということかなって思っています。
──そんな皆さんの2016年をひと言で表すなら?
麻珠 うーん……「成長」ですかね。毎年そう思えるようにしたいんですけど、今年は本当に、manakaやかれんも言ったようにいろんなイベントに出させていただいて。その中で成長している部分があるんじゃないかなと。
MAYU 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」とか「サマージャズ」とか、去年までは到底立てなかったフェスやステージやったので。イベントのカラーが違えば集まるお客さんが好きな音楽も違うじゃないですか? それぞれ違う音楽が好きで集まってる人たちの前でリトグリの音楽が届けられたのはすごくうれしかったです。
芹奈 「成長」と言うと、みんなの曲覚えが早くなったなって思います。同じ1曲でも今までより早くみんなが自分のものにできるようになったことで、スタッフさんにも認めてもらえたし、歌える曲のジャンルも広がったのかなって。それはすごく幸せなことでしたね。
──ソニー損保のCMや音楽番組への出演など、2016年はメディア露出が一気に増えた年でもありましたよね。
MAYU それもすごく感じています。
アサヒ 学園祭でお邪魔した大学とか街中とかで「ソニー損保の人たち!」って、いっぱい言われました(笑)。
MAYU 言われるなあ。
アサヒ それくらいCMの効果は大きかったんだなって思いますね。それで知ってくださってライブに足を運んでくれた方もすごくたくさんいらっしゃいました。
「かれんが最近キテる」
──ここからは1人ひとりにスポットを当てて「2016年、○○のここがすごかった!」というのを聞いていきたいと思います。
全員 おー!(拍手)
──トップバッターは誰からいきますか?
麻珠 はい! 私はmanakaのフェイクがすごい成長したなって。
manaka えーっ!?
芹奈 確かに。
麻珠 思うよね。
芹奈 最近は特に。ライブ中とか「何? このいいライン」って思ったら「manakaかー」みたいな。今までのmanakaからは出てこなかったようなフレーズが出てきたときにゾクッとさせられる。
麻珠 そうそう。今までとはイメージ違うなって思うことが2016年はけっこうあったかも。
manaka わー。麻珠に褒められるなんてめっちゃうれしい。普段あんまり褒めないから(笑)。ホンマうれしい!
アサヒ あと今年に限らずだけど、manakaはとにかく音楽にストイック。
芹奈 もっと知りたい!みたいな欲が今年もバンバン出てたと思う。
アサヒ 最近は海外のインディーズバンドにも興味があるみたいで。「来日してるバンドのライブに行きたいけど緊張して行けない」とか言ってるのを見るとかわいいなって。
芹奈 もじもじするっていう(笑)。あと今年のmanakaはカメラとかレコードとか自分の趣味を生かした個人仕事も増えたんかなって。夏にはカキ氷好きとして「ヒルナンデス!」デビューもしたもんな、1人で。
かれん 1人ヒルナンデス!
manaka あはははは!(笑)
芹奈 でもそうやってmanakaが自分の個性を仕事にできてる姿を見るのがメンバーとしてはすごくうれしい。
manaka わー、もう大好き!
芹奈 スタバおごって(笑)。
──(笑)。では次、誰について話しましょうか。
芹奈 かれんは、2016年でより自分の素が出てきたんかなって思います。本当は抜けててかわいいところもあるのに、それが今までステージではあまり伝わってなかった気がしてて。
MAYU あー、なんかわかる。
芹奈 最近はそういうふわっとしたところとか逆に毒っ気のある部分が表に出てきて。いろんな面が出るようになってからはファンの人たちの間で「かれんが最近キテる」みたいな……。
全員 あはははは!(爆笑)
芹奈 SNSでそういう書き込みをチラッと見ましたよ?(笑)
manaka 真面目って思われがちやけど、かれんってホンマはすごく面白いし、ツッコミもうまい。MC中もばんばんツッコむもんなあ。
かれん 自分では「素を出そう」みたいな意識はないけど、これだけメンバーが言ってくれるってことは、だんだん自然体になってるのかな……うれしいです。でも普段こんなにメンバーから褒められることってないから、何より恥ずかしい。
manaka そう! リトグリがこんなにお互い褒め合うことってないもんなあ(笑)。
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- 2ndアルバム「Joyful Monster」 2017年1月6日発売 / Sony Music Records
- 完全生産限定盤 [CD+グッズ] 4500円 / SRCL-9274~5
- 初回限定盤 [CD+DVD] 3500円 / SRCL-9276~7
- 通常盤 [CD2枚組] 3240円 / SRCL-9278~9
- 期間生産限定盤 [CD] 1980円 / SRCL-9280
CD収録曲
- はじまりのうた
- My Best Friend
- 春夏秋冬
- 私らしく生きてみたい
- Hop Step Jump!
- Catch me if you can
- 君のようになりたい -Album ver.-
- Don't Worry Be Happy
- Happy Gate
- 青春フォトグラフ -Ballad ver.- (※期間生産限定盤は未収録)
- オレンジ
- 会いにゆく
- 好きだ。 -Studio Live ver.- (※期間生産限定盤は未収録)
- JOY
初回限定盤DVD収録内容
ガオフェス2016~リトグリサマーキャンプ~in日比谷野外大音楽堂
- Happy Gate
- 人生は一度きり
- 全力REAL LIFE
- かかげた空へ
- 小さな恋が、終わった
- Summer Days
- SAY!!!
- My Best Friend
- 好きだ。
- 私らしく生きてみたい
- Live Making Document
通常盤付属CD収録曲(カッコ内は原曲者名)
- One more time, One more chance(山崎まさよし)
- 何度でも(DREAMS COME TRUE)
- たしかなこと(小田和正)
- CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU(Boys Town Gang)
- SEASONS OF LOVE-Live on 2016.09.11-(ミュージカル「RENT」)
Little Glee Monster LIVE in 武道館~はじまりのうた~
2017年1月8日(日)東京都 日本武道館
Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)
芹奈、かれん、麻珠、MAYU、アサヒ、manakaからなるガールズボーカルグループ。2014年10月にシングル「放課後ハイファイブ」でメジャーデビューし、11月に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行った初めての単独公演をソールドアウトさせる。2015年9月にTBS系金曜ドラマ「表参道高校合唱部!」の主題歌「好きだ。」を4thシングルとしてリリースし、全国ツアー「LIVE TOUR 2015 ~リトグリ、秋のガオッとオールJAPAN!!~」を実施した。2016年1月に1stアルバム「Colorful Monster」を発表。同年2月にソニー損保のCMに出演し、一気に知名度を広げる。「My Best Friend」「私らしく生きてみたい / 君のようになりたい」「はじまりのうた」という3枚のシングルリリースを経て、2017年1月に2ndアルバム「Joyful Monster」を発売。1月8日には東京・日本武道館にて単独公演「Little Glee Monster LIVE in 武道館~はじまりのうた~」を開催する。