リトグリ流の卒業ソング

──リトグリ初の両A面シングルということで、まずは表題曲の1つ「青春フォトグラフ」の話からお聞きします。こちらはリズミカルで、メロディもすごくキャッチーな1曲ですね。

manaka　はい。みんなすぐメロディを覚えました。

麻珠　うん。頭に残りやすかった。

──そんな曲調ではあるんですが、歌詞は卒業式を舞台にしたものですね。いわゆる“卒業ソング”でこんなに突き抜けた明るさの曲って珍しい気がします。

manaka　そうですね。卒業がテーマだと、どちらかと言えば落ち着いてたり暗かったりっていう曲になりがちな気がします。でも「青春フォトグラフ」は、卒業に対する切ない気持ちをあえて明るく、Little Glee Monsterらしく歌った曲なんです。

かれん　イベントでこの曲を聴いてくれた方からも「リトグリらしい」って言ってもらえました。

アサヒ　私はライブで曲を聴いた高校生のファンの方が「聴いてたら中学時代を思い出した」ってツイートしてたのを見て、それがうれしかったですね。

“卒業生”として抱く共感

──アサヒさんとMAYUさんは今年の3月で中学校を卒業するんですよね。歌詞の内容に自分の気持ちを重ねたりはしますか？

アサヒ　はい。だからこの曲を歌ってると今までの学校生活の思い出が頭の中でプレイバックされます。

MAYU　ライブで歌うたびに「ほんまに卒業なんやな」って実感しますね。

manaka　MAYUは強がりだから、歌詞と重なってる部分がけっこうあると思います（笑）。

──例えば「最後まで強がらせて 教室を出た瞬間に みんなに背中 向けて思いっきり泣くから」の部分とか？

芹奈　言いそう！（笑）

MAYU　そう。「寂しくないし！」って自分に言い聞かせてます。あと「着崩した 制服を 今日は ちゃんと着たら」っていう部分。私も普段は着崩しちゃう側ですけど（笑）、卒業式はちゃんとするんだろうなって。その部分の気持ちもすごく共感できます。

──昨年中学を卒業した芹奈さんが印象に残っている歌詞はどこですか？

芹奈　私は、かれんが歌ってる「黒板なんか 書き写すより 想い出を書き留めれば 良かった」って歌詞にすごく納得して。朝めっちゃだるくって、起きるのすっごいイヤだったんですけど、学校に行ったらすっごい楽しかったので。もっとちゃんと思い出を作ればよかったなって。

manaka　私は自分のパートで「ありふれた 毎日は 全部 記念日だった」っていう部分ですね。まだ小学校しか卒業したことないんですけど、あの生活にはもう戻られへんねんなって考えると、1つひとつが記念日みたいなものやったんやなって。普通に友達とケンカしたり笑ったりしてたことが改めて貴重に感じます。

──卒業を体験した人がすごく共感できる歌詞になってますよね。

MAYU　はい。だからこの曲は学校も含めて過去に今まで過ごしてきた場所から離れるっていう経験があった方に「そういえばあんなことあったな」って振り返るきっかけの曲になったらいいなって思います。

お客さんと一緒に盛り上がりたい

──この曲はライブのときの息の合ったダンスも印象的でした。写真を撮り合うポーズや写真を撮られるときの仕草とか、楽曲の楽しさが伝わってきます。

manaka　そうですね。みんなで集まって集合写真を撮るっていう振付とか。

芹奈　あとアサヒだけ先に一歩前に出て率先してポーズを取ってから残りの全員が「じゃあ私たちも」って振付の部分は、自分たちだけじゃなくてお客さんとも一緒にポーズを取れたらなって思ってる部分で。

manaka　ライブではお客さんと一緒にポーズ取って盛り上がれたらいいなって思いながらやってますからね。あと私たちが写真に撮られるときのポーズは毎回アドリブなんです。

──えっ、いつも違う振付なんですか？

芹奈　はい。その場でポーズを考えていて。すでに何カ所かで披露してるんですが、全部違うものになってるんです。だから自分たちもやっててめっちゃ楽しい。たまにほかのメンバーとカブるときもあるんですけど（笑）。

MAYU　「思いつかへん！」って感じで。