ナタリー PowerPush - Little Glee Monster

大人顔負けのJC6人組ユニット そのルーツと魅力に迫る

「歌唱力に自信がある14歳以下の少女」という応募条件のオーディション「最強歌少女オーディション」で選ばれたガールズボーカルユニット、Little Glee Monster。昨年5月より本格的なライブ活動をスタートさせた彼女たちはまだ全員が中学生だが、さまざまなボーカルコンテストの優勝者やテレビ番組のカラオケ企画で知名度のあるメンバーも含まれており、すでに大人顔負けの実力を持つ末恐ろしいJC(女子中学生)6人組と言える。

そんな彼女たちがメジャーシーンに進出するための最初の足がかりとして、3月16日にリリースされるプレデビューミニアルバム「Little Glee Monster」は、6人の歌心あふれるボーカルと研ぎ澄まされた表現力がキラリと光る仕上がりだ。今後のJ-POP界に大きな衝撃を与えそうな未来の大器たちに、グループの魅力やアルバムの聴きどころについて語ってもらった。

取材・文 / 川倉由起子

6人が歌を志したきっかけ

──さっきスタッフさんに聞いたのですが、今日が初のインタビューなんですって?

Little Glee Monster

全員 はい!

──なんだかこちらまで緊張しちゃいますが(笑)、よろしくお願いします!

全員 よろしくお願いします!

──まずはそれぞれ歌を始めた時期やきっかけから教えてください。

かれん 私は小さい頃からピアノとダンスをやっていたんですが、歌うことも昔から大好きで。小1のときにスクールに入って歌も習うようになりました。母が宇多田ヒカルさんのファンでよくCDをかけてたんですが、私も小さいながらにあの胸にグッとくる歌声が好きで。私もこんなふうに歌で気持ちを伝えられたらなって思ってました。

麻珠 私も昔から歌が好きだったんですけど、実際ボーカルレッスンを始めたのは中1から。なので、まだ1年しか経ってないんです。カラオケでもよく歌います。

芹奈 小1のときからダンススクールに通ってて、最初は歌にあまり興味がなかったんです。でもそこのスクールの方に「歌もやってみない?」と言われて小3くらいから始めたら、だんだん歌のほうに興味が湧いてきて。小さい頃から洋楽ばかり聴いていて、憧れの歌手はホイットニー・ヒューストンさんです! あとはマライア・キャリーさんもよく聴いてました。英語はわからなかったけど……。

──芹奈さんは以前、テレビ朝日系「関ジャニの仕分け∞」のカラオケ企画に“歌うまキッズ”として出演していましたよね。

芹奈 はい。それ以降、Twitterに「この子すごい!」とか「実際にアーティストになってほしい」みたいな反響をたくさんいただいて。すごくうれしかったです。

アサヒ 私は歌が大好きなおばあちゃんの影響で、ずっと昭和歌謡が好きだったんです。カラオケ喫茶におばあちゃんが行くとよくついていって、そこから歌に興味が湧いた感じですね。レッスンは小4から本格的に始めました。

manaka

麻珠 私の両親が音楽好きで、母親は昔、歌手を目指してたんです。だから家でもずっと音楽が流れてたし、私も小さい頃からずっと歌ってるような子でした。歌手になりたいと思ったのはそんな流れからで、ボーカルレッスンは小4から。お母さんはよく「自分が歌手になれなかったぶん、麻珠ががんばって」って言います(笑)。

manaka 私はブリトニー・スピアーズさんが好きで歌手を目指しました。小学生のときにCD屋さんを物色していたら、ブリトニーのCDがセールコーナーにあって。そこから洋楽を聴くようになったんです。そしてなんといっても私の人生の中で一番衝撃を受けたのがThe Beatles。小学生のときに友達と音楽を語り合ったり音楽収集したりすることにハマって、休日はTSUTAYA巡りをしてました(笑)。そんなとき、たまたまジョン・レノン「Imagine」のシングルをみつけて、「この人見たことある! 英語の授業で勉強した!」と思って。それでどんな人なのか気になって、友達とThe Beatlesのことを調べ始めて、どんどん好きになっていきました。あとはレゲエにもハマって(笑)。そのあとはよく結婚式で歌わせてもらっていて、小5の終わり頃、たまたま式に参列してたカラオケの先生に「本格的に歌を始めてみたら?」と言われて。そこから歌手を意識するようになりました。

ライブのたびにお客さんとの絆が深まってる

──皆さんは約3年前に開催された「最強歌少女オーディション」に参加し、選ばれたメンバーですね。どんなオーディションだったんですか?

麻珠 書類審査がない、完全に歌重視のオーディションでした。

かれん 審査が進んでいくと合宿があって、そこでは課題曲を歌ったり。

アサヒ 合宿も何回かに分けてあって、長いときは1週間くらい?

芹奈 そうだね。で、最終的にグランプリは麻珠が獲ったんですけど、最後のほうまで勝ち残ってたこのメンバーでユニットを組むことになったんです。

manaka 実は私だけオーディションに途中参加なんですが、もともとは別のオーディションを受けていて。でも私以外の現メンバーが出るライブにたまたま招待されて行ったら、すごく感動したんです。ずっと「絶対ソロでなきゃイヤ、グループには入らない!」って思ってたんですが、みんなのライブを観て気持ちが一変して。私もあのハーモニーの中に入りたい!って思って、合宿から参加させてもらうことになったんです。

──その後、昨年5月からLittle Glee Monsterとしてライブ活動をスタート。最初の頃と今を比べて変わったと思うところは?

麻珠 最初のほうはお客さんも少なくて、椅子に座って観てる方が多かったんです。でもライブを重ねるたびにだんだん人が増えて、立って観てくださる方も多くなって。そういうのがやりがいにつながるし、何よりうれしいし、たまらないなって思います(笑)。

かれん あと、何度もやるうちにお客さんとコール&レスポンスができるようになってきた。

手前からMAYU、芹奈。

manaka そうだね。皆さんとその場の空気感を共有し合えてる感じが最近は特に出てきたかなって。

芹奈 お客さんとの信頼というか、絆も徐々に深まってきた気がする。

かれん 去年12月のライブではグッズのペンライトを振ってもらったり、だんだんお客さんと一緒に楽しめるライブになってるよね。

MAYU ライブ後は毎回みんなで反省会をするけど、「もうちょっとこうできたよね?」って構成や段取りの見直しを話し合って。そういうのを繰り返して、どんどん次のライブに生かしていきたいなって思います。

ミニアルバム「Little Glee Monster」/ 2014年3月16日 / 1500円 / sanbafre / UXCL-0062
※3月15日 HMV SPOT表参道先行発売
収録曲(カッコ内は原曲者名)
  1. What time is it(サウンドトラック「High School Musical 2」)
  2. 能動的三分間(東京事変)
  3. 女々しくて(ゴールデンボンバー)
  4. If I ain't got you(アリシア・キーズ)
  5. 果てなく続くストーリー(MISIA)
  6. あとひとつ(FUNKY MONKEY BABYS)
  7. HARMONY ※オリジナル曲

<「AUDITION OF LOCK!」企画>

  1. 「AUDITION OF LOCK!」パーソナリティー:とーやま校長、よしだ教頭
  2. Precious / 麻珠
  3. Lady Marmalade / 芹奈
  4. ORION / MAYU
  5. Imagine / manaka
  6. 人形の家 / アサヒ
  7. キスして抱きしめて / かれん
リトグリ春のお試し体験ツアー
  • 2014年3月22日(土)埼玉県 HMV大宮アルシェ
  • 2014年3月27日(木)埼玉県 HMVイオンモール浦和美園
  • 2014年3月28日(金)東京都 HMVららぽーと豊洲
  • 2014年3月30日(日)東京都 HMV立川
  • 2014年3月31日(月)神奈川県 HMVららぽーと横浜
  • 2014年4月1日(火)千葉県 HMVららぽーと柏の葉
  • 2014年4月2日(水)千葉県 HMVイオンモール船橋
  • 2014年4月3日(木)千葉県 HMVイオンモール八千代緑が丘
  • 2014年4月5日(土)兵庫県 HMV三宮
  • 2014年4月6日(日)大阪府 HMVグランフロント大阪
Little Glee Monster(りとるぐりーもんすたー)

ソニー・ミュージックレコーズとワタナベエンターテインメントが主催した「最強歌少女オーディション」の合格メンバーを中心に、2013年5月より活動をスタートさせた6人組ガールズボーカルユニット。メンバーは芹奈(15歳)、アサヒ(14歳)、麻珠(15歳)、MAYU(14歳)、かれん(15歳)、manaka(13歳)と2014年3月現在全員中学生で、その卓越した歌唱力によるハーモニーやコーラスを生かした名曲カバーがライブやYouTubeで話題を集めている。2014年3月、プレデビューミニアルバム「Little Glee Monster」をLoppi&HMV限定でリリース。