LiSA×シド(マオ&明希)|「これは私の歌だ」“LiSAの歌声”を最大限に生かした初コラボ

明希のアイデアを汲んだ、おいしいアレンジ

──「ASH」は、曲の長さは4分弱なのに、大作感がすごいですよね。

明希 ホントですか?

LiSA やっぱりメロディの展開がすごくドラマチックだから。

明希 俺はベーシストなんですけど、ベースで曲を作ることはほぼなくて。もともとピアノをかじってたんで、だいたい鍵盤で作曲してるんです。そのピアノの音色の切なさみたいなのが、曲調とハマったのかもしれないですね。そこに江口(亮)さんのアレンジで、ハードなギターの上に壮大なストリングスが乗っかり、サウンドとしては自分の一番好きな形にしていただいて。マスタリング済みの音源を聴いて、すごい勉強になりました。

明希(B / シド)

──アレンジに関して、明希さんから何かしらオーダーがあったりは?

明希 いや、お任せです。デモの段階で土台となるアレンジは自分のほうで作らせてもらったんですけど、そこからアイデアとかをうまく汲んでくださって。江口さんとはまだお会いしてないんですけど、直接お礼を言いたいですね。

LiSA よかったあ。江口さんはずっとLiSAの楽曲を作ってくださってる方なので、私からは「この楽曲をおいしくしてください」とだけ(笑)。余談なんですけど、江口さんは、明希さんに敬意を表してベースソロを入れたそうです。

明希 おおー、ありがたいですね。

マオ お優しい。

LiSAに「僕」って言わせたい

──一方、マオさんの作詞も、「Fate」に寄り添いつつLiSAさんの歌であらねばならないという、作曲と同様のテーマないしは課題があったと思われますが。

マオ 今回は、アニメの世界観に寄り添うのは当然として、どちらかというとLiSAさんの世界観にいかに寄り添えるかがキモだと思ったんですね。そのうえで、個人的に、俺は女性が「僕」っていう一人称で歌うのがすごく好きで。

──あ、わかります。

マオ わかります? “女性が歌う僕”フェチなんですよ(笑)。

LiSA あはは(笑)。

マオ なので、まず「僕」と言わせたい。もし「僕」がNGだったらちょっと困るなって思ってたんですけど、そこはまったく問題なかったので、それだけでもうれしかったですね。

LiSA

LiSA 私は、まずこの歌詞をもらったときに、サビがすごいなって思ったんですよ。「抱きしめた 夢の欠片が 痛いよ」って、なんて強い言葉なんだろうって。「ASH」はすでにライブで歌わせてもらってるんですけど、この言葉をきちんと伝えられたら、それだけで「お客さん全部持っていける!」と思ってて(笑)。

マオ そう?

LiSA マオさんの歌詞は、この表現が合ってるかわからないんですけど、“陰”な世界観の中にもちゃんと最後に希望があるんです。私もそういう曲をたくさん歌ってきたので、すごくLiSAに寄り添ってくださっているというのが伝わってきました。

「これ、私の歌や!」

──音楽ナタリーのインタビューではたびたびLiSAさんのデビュー前の、こう言っちゃなんですが苦労話も伺ってきました。そういった背景なども踏まえると、特に2番の「信じることでしか 強くなれない」って、LiSAさんの言葉そのものなんじゃないかって。

LiSA そう。このフレーズを見たときに「これ、私の歌や!」って(笑)。

マオ(Vo / シド)

マオ めちゃめちゃうれしいです。俺が書いた歌詞を自分のものとして歌ってくれて。そうやって曲が発信されて、またそれを聴いてくださるファンの方たちが、例えば何か壁にぶつかったときとかに「これは私の歌だ」「僕の歌だ」って思ってくれたらいいなって思いますね。

LiSA みんな、それぞれ共感できる、好きなフレーズがきっとあると思います。

マオ だとしたら作詞家冥利に尽きますね。

LiSA 私も自分で歌詞を書くんですけど、やっぱり自分ではちょっと恥ずかしくて言えないと言うか、「私が言うと重たすぎないか?」みたいに思って書けない言葉ってあるんですよ。自分が歌うから余計に。でもマオさんは飾らずに、みんなに直接届くような言葉を選んで書いてくださるので、さすがだなって。

マオ いや、もともと俺もすごく照れ屋で、ちょっと迂回しないと書けないタイプだったんですよ。だけど、年を重ねるにつれて徐々にストレートな表現ができるようになってきていて。だからこのタイミングで「ASH」の詞を書けたのもよかったですね。もう少し前だったら、回りくどい歌詞になっていた可能性もあったと思うので。

LiSA「ASH」
2017年11月29日発売 / SACRA MUSIC
LiSA「ASH」初回生産限定盤

初回生産限定盤 [CD+DVD]
1728円 / VVCL-1130~1

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LiSA「ASH」通常盤

通常盤 [CD]
1296円 / VVCL-1132

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LiSA「ASH」期間生産限定盤

期間生産限定盤 [CD+DVD]
1728円 / VVCL-1133~4

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初回生産限定盤、通常盤CD収録曲
  1. ASH
    [作詞:マオ(シド) / 作曲:御恵明希(シド) / 編曲:江口亮]
  2. 罪人
    [作詞:LiSA / 作曲・編曲:Sho(MY FIRST STORY)]
  3. ONLY≠LONELY
    [作詞:金井政人(BIGMAMA) / 作曲:小南泰葉 / 編曲:堀江晶太]
  4. ASH -Instrumental-
初回生産限定盤DVD収録内容
  • 「ASH」ミュージッククリップ
期間生産限定盤CD収録曲
  1. ASH
  2. 罪人
  3. ONLY≠LONELY
  4. ASH -TV ver.-
期間生産限定盤付属DVD収録内容
  • TV アニメ「Fate/Apocrypha」2nd クール ノンクレジット OP 映像
LiSA(リサ)
LiSA
6月24日、岐阜県生まれのボーカリスト。2010年春、テレビアニメ「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster」の2代目ボーカル・ユイ役の歌い手に抜擢され、同年5月にGirls Dead Monster名義のシングル「Thousand Enemies」をリリース。2011年4月にLiSA名義のミニアルバム「Letters to U」でソロデビュー後はアニメ「Fate/Zero」1stシーズンのオープニングテーマ「oath sign」、「ソードアート・オンライン《アインクラッド》編」のオープニングテーマ「crossing field」などスマッシュヒットを連発。アニソンシーン内外で高い人気を誇る存在となる。2014年1月に初の東京・日本武道館ワンマン「LiVE is Smile Always ~今日もいい日だっ~」を行い、翌2015年1月には日本武道館2DAYS「LiVE is Smile Always~PiNK&BLACK~」を成功させた。その後、横浜アリーナ2DAYSやさいたまスーパーアリーナ2DAYSなど大会場でのワンマンライブも完売させ、また「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「Animelo Summer Live」「氣志團万博」などさまざまな大型音楽イベントに出演し個性を発揮している。また「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「Animelo Summer Live」「氣志團万博」などさまざまな大型音楽イベントに出演し個性を発揮している。2017年春にはオリジナルブランド「YAEVA MUSiC」を設立した。5月に4thアルバム「LiTTLE DEViL PARADE」、7月に12thシングル「だってアタシのヒーロー。」、11月に13thシングル「ASH」を発表。
シド
シド
マオ(Vo)、Shinji(G)、明希(B)、ゆうや(Dr)からなる4人組ロックバンド。2003年に結成され、翌年1stアルバム「憐哀-レンアイ-」をリリース。2006年には初の日本武道館ワンマンライブを敢行。2008年10月にアニメ「黒執事」第1期オープニングテーマとして採用された「モノクロのキス」でメジャーデビューする。2009年7月にはメジャー1stアルバム「hikari」をリリースした。その後も精力的なリリースとライブ活動を繰り広げ、2010年7月にはさいたまスーパーアリーナ、12月には東京ドームでライブを行う。結成10周年を迎えた2013年は初のベストアルバム「SID 10th Anniversary BEST」のリリースをはじめ、アニバーサリーライブなどさまざまな企画を実施。2017年1月に劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」の主題歌として書き下ろしたシングル「硝子の瞳」を、5月にはシングル「バタフライエフェクト」を発表し、日本武道館で2DAYSライブを行い両日共に即完。8月にアニメ「将国のアルタイル」のオープニングテーマ「螺旋のユメ」を収録したシングルを、9月にアルバム「NOMAD」をリリースした。
シド「夜更けと雨と / 夜明けと君と」
2017年12月27日発売 / Ki/oon Music
シド「夜更けと雨と / 夜明けと君と」

[Blu-ray Disc]
12960円 / KSBL-6297~8

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シド「夜更けと雨と / 夜明けと君と」

[DVD]
10800円 / KSXL-252~3

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シド 結成十五周年記念公演「シド初め」

2018年1月1日(月・祝)Zepp Tokyo

SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 2018 ID-S限定LIVE

2018年5月5日(土・祝)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
2018年5月6日(日)東京都 Zepp DiverCity TOKYO

ファン投票LIVE(大阪編)

2018年5月12日(土)大阪府 Zepp Osaka Bayside

暴れ曲限定LIVE

2018年5月13日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside

ファン投票LIVE(名古屋編)

2018年5月18日(金)愛知県 Zepp Nagoya

暴れ曲限定LIVE

2018年5月19日(土)愛知県 Zepp Nagoya

ファン投票LIVE(福岡編)

2018年5月26日(土)福岡県 DRUM LOGOS

暴れ曲限定LIVE

2018年5月27日(日)福岡県 DRUM LOGOS

インディーズ曲限定LIVE

2018年6月2日(土)北海道 Zepp Sapporo

昭和歌謡曲限定LIVE

2018年6月9日(土)宮城県 SENDAI GIGS

ファン投票LIVE(東京編)

2018年6月15日(金)東京都 Zepp Tokyo

暴れ曲限定LIVE

2018年6月16日(土)東京都 Zepp Tokyo