初めての休暇、このお土産を選んだ理由
──2024年のLE SSERAFIMは「MTV VMAs」「MTV EMA」などへの出演もあり、世界中を飛び回っていましたね。特に記憶に残っている瞬間は?
KAZUHA 「MTV EMA」では、LE SSERAFIMとして初めてイギリスに行かせていただきました。渡英する前は「イギリスにFEARNOTはいるのかな?」という気持ちもあったんですが、本番では、私たちのペンライトやネームボードを持ってくださっている方がたくさん見えて。FEARNOTの皆さんが世界中にいることを感じられて、すごく心強かったです。
SAKURA 「MTV VMAs」では、ファンの方々と一緒に事前収録をしたんです。アメリカでFEARNOTの皆さんの前でパフォーマンスするのは初めてでしたが、皆さんが本当に楽しんでくれたんですよ。イヤモニの音量を最大にしても音が聴こえなくなるくらい、FEARNOTの方々の歓声がすごくて。本当に勇気をもらいましたし、「私たちのことをここまで愛してくれる人がいるんだ」と肌で感じて、自信につながりました。LE SSERAFIMは昨年初めて単独ツアーを開催しましたが、もっと多くの場所を訪れてみたいので、来年はワールドツアーをしたいなと改めて思いましたね。
──9月にはデビュー後初めての長い休暇があり、皆さんはそれぞれご家族で海外旅行に行った様子などをSNSで紹介していましたよね。これまで5人で多忙な日々を送ってこられたかと思いますが、初めてメンバーと長い間離れて、何を感じましたか?
HONG EUNCHAE みんなは旅行に行っていたけど、私だけは韓国にいたんです。「1人で残っているな……」と思っていたけど、メンバーそれぞれが旅先で過ごしている写真をたくさん送ってくれたんですよ。離れていても私のことを考えて、楽しんでいる姿を共有してくれたんだなと思うとうれしかったし、私たちは本当に仲がいいんだなと実感しました。
KIM CHAEWON こんなに長い間メンバーと離れることが初めてだったので、まるで日記帳に書き込むかのように「あれをしたよ」「こんなことがあったよ」と共有していましたね。
SAKURA 「これくらい日焼けしたよ」とか、細かく送り合っていたよね(笑)。
──ちなみに、お土産で印象的だったものはありますか?
SAKURA YUNJINが美術館のポストカードをくれたんですけど、そこに手書きでメッセージを書いてくれていたんです。メンバーだけでなく、スタッフさんにもメッセージ入りのポストカードを渡していて。本当に丁寧な人だなって。
HUH YUNJIN 私は美術館が好きで、イギリスの美術館に行ったときに、好きな作家さんのポストカードがあったんです。メンバーに「アルバムの活動、おつかれさま!」といった気持ちを伝えたいと思って、購入したカードに短いメッセージを書いて渡しました。海外に行くと特に感じるのですが、素敵な景色を見たときや、おいしいものを食べたときに、頭に浮かぶ人がいますよね。それは自分が本当に大事に思っている人だと、私は考えているんです。今回の休暇で数千km離れたヨーロッパを旅していて、おいしい食事や素敵なカフェに出会うと、写真を撮ってメンバーに共有したくなる瞬間が本当にたくさんありました。「私は本当に大切な人たちと一緒に活動しているんだな」と、休暇の間に改めて実感しましたね。
5人が5人を尊敬する理由
──素敵な関係性ですね。では、今年1年の活動を振り返って、隣に座っているメンバーにリスペクトを感じたエピソードを教えてください。
KIM CHAEWON EUNCHAEは最年少でまだ若いのに、話すのがすごく上手だなと思います。“LE SSERAFIMのMC”という称号を与えてもいいと思うくらい、コメントやトークの進行がさらにうまくなって、MCとしてすごく成長しているなと思いました(※EUNCHAEは2023年2月から2024年9月まで、韓国の音楽番組でMCを務めていた)。そして彼女の情熱も尊敬しています。例えば自分が上手に見せたいダンスがあったときには、1人で残って個人練習をして、FEARNOTの皆さんに素敵な姿を見せるために努力する。そういう部分が素晴らしいです。
HONG EUNCHAE 今年のLE SSERAFIMは初めて立つステージも多く、音楽面でもさまざまな新しいジャンルに挑戦する1年でした。そんな中で、SAKURAさんは自分がやりたいことや成し遂げたい目標を明確に持っていて、常にがんばっている人だなと改めて感じました。1つひとつの仕事の大切さを知っているから、たくさんの経験値があっても、一生懸命努力して行動している。もっともっと成長していくんだろうなと思いますし、そんなSAKURAさんと同じチームで活動できていることは本当に幸せなことだなと、今年も感じました。
SAKURA 2024年は英語圏で活動する機会がかなり多かったんですけど、英語を話すタイミングでは、YUNJINがきめ細やかにサポートしてくれて。「こういう単語を覚えておくといいよ」と、ポイントを整理した長文を事前に送ってくれたときには、本当にマメで、情熱を持って仕事と向き合っている人だなと思いました。あとは音楽的な部分でも、とてもリードしてくれています。作詞作曲もできるし、本当にいろいろなジャンルの音楽を聴いているから、YUNJINを通じて新しい音楽を知ることも多いですね。私はわりと好きな音楽ばかり聴いてしまうタイプなので、いつも助けられています。
HUH YUNJIN KAZUHAは、内面の強さを感じることが多いです。目の前に成し遂げるべきことがあるときは、歌であれ、ダンスであれ、ステージの演出であれ、どんなことをしてでも絶対にやり遂げる人です。時間が足りなければ、誰よりも早く練習室に行ったり、遅く帰ったりするなどして時間を作り、常に自分を成長させるための努力をしている。そんな姿を本当に尊敬しています。時折、私も「明日は私も早く出発しよう!」と思って、KAZUHAと一緒に早く練習室へ向かうこともあります。ストイックな姿勢にいつも刺激をもらいますし、「いつも努力してくれてありがとう。カッコいいよ」と伝えたいですね。
KAZUHA 私はCHAEWONさんがステージに立っている姿が大好きなんです。どんなときでも気を抜かず、完璧な“プロ”としての姿を見せてくれるところを本当にリスペクトしているし、学ぶこともたくさんあって……カッコいいなといつも思っています。今年はメンバー同士で話し合う機会が多かったんですが、そんなときに、メンバー1人ひとりの意見をしっかり聞いて受け入れて、「どうすればチームがもっとうまくいくか」をいつも考えてくれる。本当に愛がある、素敵なリーダーだなと思いました。
──それぞれへの思いがよく伝わってきました。最後に、2025年をLE SSERAFIMにとってどんな1年にしたいかを教えてください。
SAKURA 今年はいろいろな経験をしてメンバー同士の絆も深まったし、FEARNOTの皆さんがいつも「どんなLE SSERAFIMでも好きだよ」と私たちのそばで応援してくれたからこそ、乗り越えられた1年だったと思います。2025年は恩返しをする1年にしたいので、もちろんツアーもしたいですし、直接FEARNOTの皆さんに会う機会がもっと増える年になったらうれしいですね。
プロフィール
LE SSERAFIM(ルセラフィム)
HYBE MUSIC GROUPのレーベル、SOURCE MUSICに所属するガールグループ。メンバーはKIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEの5人。グループ名は「IM FEARLESS」のつづりを組み替えたもので、「世の中の視線に動揺することなく前に進む」という強い意志を表している。2022年5月にデビュー作として1stミニアルバム「FEARLESS」をリリースした。2024年12月には日本オリジナル曲「Star Signs」も収録された日本3rdシングル「CRAZY」をリリース。同年「輝く!日本レコード大賞」で「特別国際音楽賞」を受賞し、「NHK紅白歌合戦」に3年連続で出場を果たす。
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