バトルを勝ち抜いたそれぞれの勝因

──皆さんはそんな厳しいバトルを勝ち抜いたわけですよね。ズバリ、なぜ自分は選ばれたのだと思いますか？

古賀　どうだろう……気持ちかな。私、歌とかダンスは全然ダメだし、それでも選ばれた理由が何かあるとしたら、やっぱり気持ちの部分だと思うんですよ。

長月　哉子ちゃんの場合、歌とかダンスの技術なんていらないんだよ！

吉崎　助けてあげたくなる雰囲気があるもんね。「悩まし気な雰囲気に惹かれる」って審査員の人も言っていたし。

──アイドル未経験の鈴木さんの勝因は？

安田　目がキラキラしてる！ いかにもアイドルらしい輝きがある！

長月　フレッシュ感もあるし。あとは、1人で立っていても成り立つ存在感！

──そういう長月さんは？

古賀　この中で一番の王道アイドルだと思うんです。

長月　自分的には王道アイドルから一番遠い存在だと思っているんですけどね。包み隠さないで、言いたいことを全部言っちゃうし（笑）。

古賀　でもさ、自分の見せ方が上手だよね。Twitterとかすごいなって思うもん。見習いたいくらいだよ。

長月　本当？ ありがとうね。

──初期メンバーの安田さんは？

阿部　キャラが強烈！

安田　えっ！（笑）

長月　まず、この見た目ですよ！ ミランダ・カーみたいじゃないですか。サンフランシスコとかに住んでいそう。

古賀　なのに、しゃべると「存じ上げております」とか急にかしこまっちゃって……。

──お嬢様系ってことですか？

長月　お嬢様ふうの言葉遣いではあるんですよ。だけど、使い方が間違ってる（笑）。

吉崎　でも、そこがグッと来るポイントだよね。

センター阿部のギャップ

──次は最年少の大石さんです。

吉崎　この子は自分の魅力を理解していると思いますよ。自分で言ってみようか（笑）。

大石　えーっ!? わからないよー！

吉崎　ほら、審査員の人に言われたじゃん。「13歳なのに」？

大石　えっ……なんだっけ？

阿部　覚えてない？

大石　あっ、思い出した！ 「13歳とは思えない大人っぽさ」って言われた！ 倉田真由美さんからは「オバさん」って言われましたし（笑）。

古賀　それは古い歌を選曲したからっていうのもあるんじゃない？

──番組ではザ・ピーナッツの「ふりむかないで」を歌っていましたよね。あの選曲はなぜ？

大石　私は日本舞踊を習っているので、どうしても歳上の人に囲まれるんです。それで好きになった部分はあります。それに昭和の曲ってストレートにズバッとメッセージが書かれている感じがして、私は好きなんです。

──最年長の吉崎さんは？

古賀　綾ちゃんは、みんなをまとめてくれる「お姉さん力」がある！ 綾ちゃんが何かを言うことで、みんなが安心できるんです。

長月　ラストアイドルにリーダーはいないんですけど、一番みんなのことを気にしてくれているのは綾ちゃん。綾ちゃんだからこそ私たちも安心できるし、ラストアイドルには絶対に必要なメンバーです。

吉崎　かわいい！ 抱きしめてあげたい！

長月　えー？ 遠慮しとくよ（笑）。

──最後はセンターの阿部さん。

大石　パフォーマンスがすごい！

古賀　なんせ3歳からアイドルですからね。普段はおとなしいのに、パフォーマンスになるとスイッチが入るんです。モニタで観ていてもすごいなって圧倒されます。

吉崎　彼女はそれまでセンターだった間島和奏ちゃん（現・Someday Somewhere）に勝ってメンバーになったんですけど、センターが変わるってグループにとっては大変なことなんですよ。普通はそこでイメージがガラッと変わってしまうので。だけど、スッと当たり前のようにセンターになじんだんですよね。

安田　ギャップもすごくあるよね。これだけ細いのに、ごはん3杯おかわりしたりするし。

古賀　ビーフジャーキーも大好きで、いつもかじっているイメージがある。あとは、コーラも大好き！

阿部　なんか気付いたら食いしん坊キャラにされてる（笑）。

夢を持っている人に聴いてほしい

──待望のデビューシングル「バンドワゴン」が発売され、いよいよここからラストアイドルとしての活動が本格的にスタートします。

吉崎　デビューシングルは本当に素敵な作品になったと自信を持って言えます。歌詞も私たちにしか歌えないものだし、多くの人に共感していただけるはず。番組を観ていた人はもちろん、そうじゃない人にもアピールできる曲だと思います。

安田　そうだね。夢を持っている人だったら、一度はこの曲を聴いてほしいし、ミュージックビデオも観てほしい！ 本当にたくさんの方がこの曲に力を注いでくれているんです。MVの監督は堤幸彦さん、ジャケット写真は蜷川実花さん。スタッフさんもメンバーも、誰もが一切妥協せずに作った作品になっています。私たちの大事な第一歩なので、ぜひとも応援よろしくお願いします！

──インタビューは以上です。しかし驚いたのは、結成したばかりのグループなのにずいぶんと仲がいいですね。

阿部　それは自分たちでも感じます。番組でひたすら戦ってきたので、逆にそこで結束が強まった部分はあると思うんですよね。みんな平等につらい思いをしてきましたし。

長月　握手会でファンの人によく言われるのは、「思ったよりも笑うんだね」って。あの番組はシリアスな感じだったじゃないですか。だから私たちも真面目な表情でいることが多かったんですけど、実際のメンバーは明るいので。そのへんはご理解いただけたらと思います（笑）。