「KARAOKE WORLD CHAMPIONSHIPS 2017」特集|カラオケで世界へ! 大会MC・IMALUと世界チャンピオン・海藏亮太が語る「KWC」の魅力

IMALUインタビュー

いい意味でルールがない「KWC」

IMALU

──「KARAOKE WORLD CHAMPIONSHIPS」にMCとして2年連続で参加するIMALUさんに、このイベントについて伺えればと思います。昨年初めて日本大会のMCを担当して、このイベントの印象はどうでしたか?

カラオケの大会というわけですから、歌がうまい人がたくさんいるんだろうとは思っていたんですけど、そのレベルの高さに驚きました。「KWC」っていい意味でルールがなくて、演歌を歌う人もいれば洋楽を歌う人もいるし、もちろんJ-POPで勝負する人もいる。バラエティに富んでいて観るもの楽しいし、それぞれのレベルが高いすごい大会だなって印象です。

──「KWC2016」の世界チャンピオンとなった海藏亮太さんの日本大会でのステージは覚えていますか?

IMALU

海藏さんは確かHYの「366日」を歌ったんですけど、彼はすごく堂々と気持ちよさそうに伸びやかに歌うんですよね。ステージに立ったことがない人がほとんどですから、参加者の中には緊張してしまう人もいて、全員が全員100%の力を出せるわけではないんです。そんな中、堂々と歌っている姿っていうのは印象に残りますし、やっぱり本来の自分の力をちゃんと発揮できていたっていうのが勝因だったのかなって思います。でも海蔵さんに限らずみんな上手で、日本大会を観てて最後まで誰が勝つか全然わからなかったです。

──先日「FRESH!」で配信された「KWC」の告知番組ではIMALUさんと海藏さんがデュエットを披露したひと幕が紹介されていました。

私が現場で海藏さんに「美女と野獣」を提案したんですけど、彼はオリジナルのフェイクまで完璧に曲を覚えていたんですよ。歌に関してものすごくストイックと言うか、あらゆる曲をマスターしているのが本当にすごいんです。

自分が表現したいことをそのまま出す

──IMALUさんは歌手活動に限らず、テレビの収録などで人前に立つ機会が多いと思いますが、本番前に必ずやっていることなどありますか?

私、実はすごく緊張しやすいんですよ。今でもテレビとかラジオとか収録前はものすごく緊張します。なのでそんなに偉そうなことは言えないんですけど、強いて言えば深呼吸をして自分を落ち着けようとする。それと現場ではあまり無理をしないで、自分自身でいるっていうことを意識しています。変に作ろうとしないで自分が感じたこと、自分が表現したいことをそのまま出せばいいのかなって思うようになりましたね。

──IMALUさんは今年6月にLULU X名義で歌手活動を再開しました。テレビやラジオ出演など芸能関係のお仕事を多数こなす中で、なぜ名義を変えて歌手活動を再開することに?

IMALU

私にとって“歌う”っていうのは自分の夢であり、挑戦したいことなんですよね。もともと歌が大好きで、IMALUって名前でも過去に曲をリリースしたことがあったんですけど、今回のLULU Xとしての活動に関しては、自分の中で作りたい音楽を形にしたいって思いからスタートしたもので。ただ最初はデビューとかリリースとか何も決まってなくて、Chocoholicちゃんとかトムさん(松澤友和)とか一緒に音楽を作りたい人に声をかけていって、気が付いたらありがたいことにリリースの話をいただいた、という感じだったんです。

──「KWC」の参加者の中には「この大会をきっかけに歌手として活動したい」という思いを持った人が多いと思います。IMALUさんが歌手として活動している中でだいご味を感じる瞬間ってどういうときですか?

音楽に励まされたり、ライブやイベントで楽しい時間を過ごさせてもらったり。私にとって音楽ってたくさんの思い出を作ってくれたものなんです。それとIMALU名義の曲で、飼っていた犬が亡くなったときに書いた曲があって。その曲を聴いて「自分の愛犬が死んじゃったときに、あの曲を聴いてがんばろうって思った」と言ってもらうことが何よりも光栄なんです。音楽を書いて、それを共感してもらえるってこれ以上ない幸せだと思って。自分も音楽に助けられてきたし、自分の音楽が誰かを助けられたらいいなっていうのは常に思っています。

慣れ親しんだカラオケで世界を獲ろう

IMALU

──もしIMALUさんが「KWC」に出演するとしたら、何を歌いますか?

うわー、難しい! カラオケではわりとそのシチュエーションに合った曲を選ぶようにしているんですけど、自分の歌唱力を見てもらうために歌う曲って難しいですね。やっぱり歌い慣れている曲で、自分の声の個性が出る曲だから……Jackson 5の「I Want You Back」にしようかな。

──その理由は?

Jackson 5の曲に自分の個性を教えられたと思っているんです。彼らの曲ってどれもキーが高いんですけど、原曲キーで歌ってみたらすっごい気持ちよかったんですよね。それで「私ってこれくらい高いキーのほうが合うんだ」ってことに気付いて。YouTubeにカバーをアップロードしたことがあるんですけど、今でもたまに「IMALUちゃんのJackson 5、聴いたよ。すごくよかった」って声をかけてくれる人がいるんです。だから「KWC」に出るなら「I Want You Back」で挑戦したいですね。

──最後に「KWC」の応募者に向けてメッセージをお願いします。

「KWC」って誰でも参加できて、勝ち抜いたら賞金がもらえて、さらに海外にも行けるっていう、歌が好きな人にとってはもういいことだらけの大会だと思うんです。しかも日本はカラオケ発祥の地ですから。皆さんが慣れ親しんだカラオケで世界を取ろうっていう夢のような企画だと思って、ぜひ参加してほしいですね。去年世界チャンピオンになった海藏さんは「KWC」をきっかけに歌のお仕事をどんどん増やしていて、まさに大会をきっかけに夢を叶えた人なんです。歌が大好きな人の夢が叶う可能性があるわけですから、皆さん何も恐れずにまずは応募してほしいです。

IMALU

スタイリスト / 水嶋和恵
セットアップ / LAYMEE ピアス / Hooks and Luxe

IMALU(イマル)
IMALU
東京都出身。卓越した歌唱力でタレント活動のみならず、シンガーとしても注目を浴び、YouTubeで発表する洋楽カバーの総再生回数は300万回を超える。2017年4月には自身のソロプロジェクト「LULU X」を始動。6月に配信限定のミニアルバム「Do I」をリリースした。