工藤晴香が1stシングル「Under the Sun」をリリースした。

表題曲は、従来通りのヘビーなサウンドを踏襲しながらもさわやかな歌メロを持つポップな失恋ソングとなっており、カップリングには既発曲「MY VOICE」「KEEP THE FAITH」のリミックスを収録。工藤にとって新たなチャレンジが詰まった1枚に仕上がっている。

音楽ナタリーでは工藤本人と、本作で「MY VOICE」のリミックスを手がけたナユタン星人にインタビュー。今回のコラボレーションについて2人に語り合ってもらった。また、特集の最終ページでは工藤へのソロインタビューも実施している。

取材・文 / ナカニシキュウ　撮影 / 佐々木康太

僕が一番予想できなかったです

──ナユタン星人さんには、ご自宅よりリモートでインタビューに参加していただきます。

工藤晴香　よろしくお願いしまーす。

ナユタン星人　（やや間があって）よろしくお願いします！

──けっこうラグがありますね……。

ナユタン星人　1那由他光年離れたナユタン星からの衛星通信なので……でも、今日はマシなほうだと思います。

工藤　そっか、そういえば宇宙人なんですもんね（笑）。

──なるべくゆっくり話すように気を付けましょう。

ナユタン星人　多少リアクションがなくても、不安にならないよう心がけます（笑）。

──ではさっそくですが、今回の新曲「Under the Sun」は工藤さん初のシングルとしてリリースされます。そのカップリングに既存曲のリミックスを収録するというアイデアはどういうところから？

工藤　デビュー当時からずっと一緒にやってくれているスタッフさんの発案ですね。

──リミキサーのナユタン星人さん、TeddyLoidさんという人選については？

工藤　レーベルのスタッフさんに「お任せします」とお願いしました。もちろん、私が「この方がいいです」と挙げさせていただいてもよかったんですけど、それだと「きっとこういう感じのリミックスになるんだろうな」と完成形がある程度想像できてしまうので、面白味に欠けるんじゃないかと思ったんですよね。それなら人選はお任せして、できあがりの予想がつかないほうが面白いなと。

ナユタン星人　僕が一番予想できなかったですけどね。

工藤　なるほど（笑）。

──当初、お互いに対してどんなイメージを持っていましたか？

工藤　もちろん「エイリアンエイリアン」など曲は知っていましたし、宇宙人でいらっしゃることも聞いていました。なので「宇宙的なサウンドになるのかなあ？」とか、いろいろ思いを馳せていましたね。

ナユタン星人　曲を知ってくれていたんですね。ありがたいです。僕はもともと工藤さんの声をいろんな作品、特に音ゲーでよく聴いていまして。アーティスト活動をされていたことは知らなかったんですけど、過去の曲を聴いてみたら「めちゃくちゃ好みだな」と感じました。曲がカッコいいのはもちろん、歌詞がすごくよくて。しかも、ご自分で作詞されてるんですよね？

工藤　はい、自分でやってます。

ナユタン星人　ただ言葉をメロディにはめているだけじゃなく、ちゃんと信念を持って書かれているのが歌詞から伝わってきました。ご自身の哲学や人間味が垣間見える歌詞になっていて。

工藤　やったー。