絶対的なフロントマン、MiZUKiの存在感
──カミツキの音楽性だと海外でも受けがよさそうですね。海外でのライブはどうですか?
SHU→TA やる前は誰も観に来ないんじゃないかと思ってましたけど、ステージに立ってみたら「うわ、めっちゃ入ってる!」みたいな。しかも、何をやっても何を言ってもドッカンドッカン盛り上がるので楽しさしかないなと(笑)。
MiZUKi 反応はいっぱい返ってくるし、パフォーマンスの1つひとつに盛り上がってくれてすごく楽しいし、ちゃんと観てくれてるなって感じられたんですけど、私は日本語しかしゃべれないのでそこだけ困りますね。でも、その国の言葉をちょっとでも覚えてステージでしゃべると、皆さん喜んでくれるのでうれしいです。
──これまでにフランスやタイ、台湾などでライブを行ってきましたけど、国によって反応は違うんですか?
SHU→TA ノリがいいっていう意味ではどの国も変わらないんですけど、その中でもタイはすごかったですね。向こうで僕たちみたいな音楽が流行っているからなのかはわからないですけど、なんかヒーローみたいな扱いで(笑)。でも、みんなMiZUKiしか見てないんですよ。まあ、それは日本でも同じなんですけど、何千人もいながら誰もこっちを見てない(笑)。
キャシー 何人かは見てくれてると思ったら誰も見てない(笑)。
──MiZUKiさんという絶対的なフロントマンがいるので、彼女にしか目がいかないというのはある意味正しいですよね。
SHU→TA そうですね。そこが一番見てもらいたいところなので、してやったりの部分ではあります。
MiZUKi でも、自分のすべてを見逃さないでほしい気持ちはあるんですけど、演奏も見てほしいところはありますね。ベースのここがカッコいいとか、ドラムのここがカッコいいとか、私が気に入っている部分があるので。なので、自分に注目してほしいときは前に出ていくし、そうじゃないときは後ろに下がったりしてます。
──MiZUKiさんとしてはバンド全体のバランスを考えて動いてるんですね。
SHU→TA MiZUKiが後ろに下がってきて、3人でアイコンタクトを取りながら「今日、いい感じだね」みたいにやり取りするのは楽しいですね。
──ギターこそサポートメンバーですけど、バンド感というものは強く意識してるんですね。
SHU→TA そこは一番大事なところなのかなと思ってます。そうじゃないなら、これだけしっかりしたボーカリストのMiZUKiが1人でやればいいっていうことになるし。
同じ夜の7時でも、違う景色を見ている
──さて、ニューシングルの「REAR SIDES HERO」ですが、これまで以上にそれぞれの楽曲の特徴が際立っていると感じました。
MiZUKi これまで発表した「Five Days After Infection of Vampire」「CLOCKWISE HERO」の2作は、コンセプト的に1つの物語が同じ時間軸で進んでいくという内容だったんですけど、今回は全曲“夜7時”をテーマにして、さまざまな“7時”について歌っているんです。なので、それぞれが違う場面、違う景色ということで、これまで以上に特徴が異なるのかもしれません。
──そのコンセプトは以前からあったんですか?
MiZUKi 前から考えていました。私は夜の7時が好きで、それをテーマにして何か作れるかなと思って。これはフランスへ行ったときに感じたんですけど、同じ夜の7時でも日本だと真っ暗なのに、フランスだと昼間のように明るかったりするんです。そこから着想を得て、同じ時間を過ごしていても全然違う景色を見ている人、違うことを感じている人がいるんだよっていう気持ちを込めて作りました。
SHU→TA 彼女はいつも面白いことを考えるんですよね(笑)。演奏者としてはいろいろ考えることはあっても、コンセプトについて考えたことはないので、いつもハッとさせられます。
──こういったコンセプトが演奏に影響を与えている部分はありますか?
SHU→TA すごく意識しているわけではないですけど、なんとなく自分たちの中に入ってきているとは思うし、自然とコンセプトに沿ったアレンジになってると思います。少なくとも、それがあるとないとでは全然違うと思います。
次のページ »
話し合わなくても、空気感でなんとなく伝わる3人
- カミツキ「REAR SIDES HERO」
- 2018年5月16日発売 / ROLL RECORDS
-
[CD]
1296円 / ROLL-1004タワーレコード渋谷店 / 新宿店 / 横浜ビブレ店 / 名古屋近鉄パッセ店 / タワーレコード オンライン限定販売
- 収録曲
-
- scene 1. from Day to Day
- scene 2. 月華の奏
- scene 3. 3 Words
- scene 4. Eternal Sunshine
ライブ情報
- カミツキ「"REAR SIDES HERO" TOUR」
-
2018年5月20日(日)
東京都 Shinjuku club SCIENCE 出演者 カミツキ / DAMDLISM / DEAL OF CLOWN / DOLLS REALIZE / FarEastMaze / Far From Perfect / MARKET SHOP STORE / onepage / PHONICLINE / SETTLE ON / St.Clair / StormymondayDJ:BABU(Bar-bu's NIGHT、BAD BRAIN NITE) / RICK(下戸駆除、グルメ部、肉食男子) / TAKK HUMMER(THE NEIGHBOR) / 440(Collective)2018年6月15日 (金)
神奈川県 F.A.D YOKOHAMA 出演者 カミツキ / ANARCHY STONE / FAKE ISLAND / GREED FIVE EGG'S2018年6月23日(土)
静岡県 Shizuoka UMBER 出演者 カミツキ / ANARCHY STONE / シンクロニシティ2018年7月1日(日)
島根県 アポロ 出演者 カミツキ / and more2018年7月3日(火)
兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎 出演者 カミツキ / DRILL / Quince / Tmg.c(タマゴクラブ) / Dicentra / and more2018年7月14日(土)
京都府 京都MOJO 出演者 カミツキ / HöLDERLINS2018年7月20日(金)
千葉県 千葉LOOK 出演者 カミツキ / SILBERSTYLE / Noel / シンクロニシティ
- カミツキ presents「噛みついて神ついて」
-
2018年6月17日(日)
愛知県 CLUB 3STAR IMAIKE / 今池GROW 出演者 カミツキ / 宮脇早紀 / AILIS / FarEastMaze / Tmg.c(タマゴクラブ) / Quince / ES-TRUS / FAKE ISLAND / PANIC in the BOX / CODE OF ZERO / Down the Hatch / and more2018年7月13日(金)
大阪府 心斎橋VARON 出演者 カミツキ / 宮脇早紀 / FarEastMaze / FAKE ISLAND / HöLDERLINS / シンクロニシティ / PANIC in the BOX2018年8月3日(金)
東京都 TSUTAYA O-Crest 出演者 カミツキ(※ワンマン)
- カミツキ
- MiZUKi(Vo)、キャシー(B)、SHU→TA(Dr)の3名により結成され、東京を中心に活動を行っているロックバンド。2016年に音楽フェスティバル「SUMMER SONIC」の前夜祭「幕夏祭~幕ソニ~」で初ライブを行い、2017、2018年にはフランスやタイなど世界各国で開催されているイベント「JAPAN EXPO」に出演。国内のみならず海外でも多くの話題を集めている。これまで2017年3月に1stミニアルバム「Five Days After Infection of Vampire」、同年10月に2ndミニアルバム「CLOCKWISE HERO」を発表。2018年5月16日にはタワーレコード限定シングル「REAR SIDES HERO」をリリースした。同月からはシングルのリリース記念ツアーを開始。このツアーの東京・TSUTAYA O-Crest公演はバンド初のワンマンとなる。