KAHOH|17歳だから歌えること

今、10代がよく使っている言葉といえば……

──フレーズの間に「それな!」という声や笑い声が入っていますが、これはどこから生まれたアイデアですか?

レコーディングでスタッフさんと話しているときに笑っていたら、「KAHOHの笑い声めっちゃ面白いね」って周りの人に言われたんですよ。しかもその笑い声をスタッフさんにこっそり録られていて(笑)。その場で「これを曲に入れてみようよ」という話になったんですよね。あと、今10代がよく使っているような言葉を入れたら面白いんじゃないかなと思って、「それな!」を入れてみました。

──現場でのリアルな笑い声が使われているんですね。

けっこう思いっきり笑ってます(笑)。いいアクセントになってるんじゃないかな。

──ポップなデビュー曲「HERE WE ARE」やメロディアスな曲調の2作目「君がいるから」とはまた異なるタイプの楽曲ですが、今回どういったことを意識しながら歌っていきましたか?

これまで私はバラードを歌うことが多かったから、悲しい感じじゃなくて、楽しく歌うようには気を付けたかもしれないです。

──KAHOHさんのありのままの姿を描いた曲なので、自分の感情や言葉に導かれるように自然体で歌っている感じもありますね。

うん、楽しく歌うこと以外はあまり意識していなかったかな。レコーディングもこれまでで一番すんなり進みました。

KAHOH

現役高校生だからできること

──1作目、2作目ではリリックビデオを制作されていましたが、今回初めてミュージックビデオを撮ったということで。

一昨日撮りました!(※取材は5月上旬に実施)

──どういう映像になりそうですか?

「ONLY SEVENTEEN」ということで、「Seventeen」モデルの木内舞留ちゃん、「Popteen」モデルの熊田来夢ちゃん、AbemaTVで活躍している野島日菜ちゃんと安田乙葉ちゃんという全員今年17歳の女の子たちに出てもらったんです! カラオケ、ゲーセン、ロッカー、銀座、原宿、渋谷……いろんな場所に入って、女子高生が遊んでる感じで撮ってもらいました。

──皆さん初対面ですか?

全員初対面です。でも、“いつメン”みたいな雰囲気でしたね(笑)。みんなかわいいし優しくて、すぐに仲よくなりました。

──撮影で印象に残ってることはありますか?

“17”ってプリントされたオリジナルのTシャツをMVのために作ってもらって、それを着てみんなでカラオケでジャンプしながら盛り上がりました。別のシーンで制服も着たんですが、自分の高校には制服がないので楽しかったですね。制服姿で思いっきりはしゃいだり、全員現役高校生だからこそできることをやりました。

やってみたら、意外と楽しかった

──初めて作詞した曲が完成して、これまでの2作ができあがったときとはまた違う感覚はありましたか?

うん、純粋にすごくうれしかったです。自分にもこんなことができるんだなと思えました。これからも作詞をやってたいという気持ちになりましたね。

──KAHOHさんはこれまで歌のスクールに通って、ライブもたくさんやってきましたが、デビューするまで作詞欲はなかったんですか?

ずーっとなかったです(笑)。

──前回、音楽を聴くうえでリリックを重視しているとおっしゃっていましたが、自分で作詞をしてみようとは思わなかったと。

人のリリックを受け取るのは好きだけど、自分の言葉を発しようとは思わなかった。私、結局人間って自分のことは好きになれないと思っているんです。だから、自分が書いた歌詞も好きになれないような気がして……言葉を見つけたり読んだり、音楽で聴くのが楽しい。それでよかった。書きたいと思ったことは本当に1回もなかったです。

──でも、デビューして「作詞してみたら?」と言われて……。

やってみたら、意外と楽しかった(笑)。作るのが楽しかったというか、ライブでその歌詞を聴いてくれた人が気に入ってくれてメッセージをくれたとき、すごくうれしいなと思いました。

──今回決意表明のような曲ができましたが、次の作詞曲のビジョンはありますか?

本当は秘密なんですけど……(笑)、実はまた歌詞を書いたんです。かなり楽しい感じの曲になっていると思います。これからもやりたいこと、書きたいことがあったらどんどんやっていきたいな。

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