みんなを巻き込めるようなライブをしたい

──では、パフォーマンス面で強みだと思えるところはありますか？

米丸　身体を大きく使うように意識していて。まだ未完成ではあるけれど、ダイナミックに見えるように練習しています。

大岡　元気に踊っているところを観てほしいよね。

米丸　あと、楽屋だとうるさいけどライブになると一変してクールな感じになるメンバーもいます（笑）。

──ライブでパフォーマンスを披露するにあたって、ユースメンバーが意識していることは？

大岡　お客さんにはとにかく盛り上がってほしいので、楽屋とかでの内輪的な笑いではなく誰かを楽しませる笑いを意識して……みんなを巻き込めるようなライブをしたいなっていう思いがすごくあります。楽しさが伝わるようなライブになるように気を付けていますね。

米丸　お客さんを巻き込んでいくっていう面では、颯のマイクパフォーマンスがすごくうまいんです。彼、尊敬するアーティストさんのライブ映像を見て勉強したりしてて。颯だけに限らず、ほかのメンバーも個々に勉強してるよね。

佐藤　僕はLDHさん系のアーティストさんが好きなので、映像を観て「こういうふうにやっていたから、自分はこうしてみようかな」とか、よく考えてます。

米丸　僕はBTS（防弾少年団）さんが大好きで。デビューしたての頃に泰三に教えてもらったんですけど……。

大岡　僕は妹に教えてもらってハマったんです。で、よね（米丸）に教えたら今は彼のほうがハマってる（笑）。

米丸　泰三がゴリ押ししてくるんで「それほどでもないやろ。そもそも僕、音楽より俳優やりたいし」とか思いながら新幹線の中で動画を再生してみたんです。そしたら次の瞬間「カッコよすぎる！」と衝撃を受けて、そこから一気に自分の目指していた夢の方向性も変わりました。

杉山　ターニングポイントだよね。

大岡　その出来事がなかったら……。

米丸　今何してるかわからんね。

大岡　ダンスも踊れてないかもしれんな。

米丸　そうかも。そこから一気にダンスに興味が湧いて、すごく練習するようになったんです。

チョッパーのパジャマ上下セットみたいな恰好をしていたんですよ

──ほかの皆さんも、アナザーズの活動をきっかけに自分の中で変わったことはありますか？

大岡　僕は人前に立つのが恥ずかしくなくなって、それは自分の中ですごく大きい変化だなと思っています。小学校の演劇発表会とかで舞台に立つのはめっちゃ恥ずかしかったけど、今は平常心でいられます。

米丸　支えてくださる方の大切さもすごくわかりました。上京する前には家族が洗濯をしてくれたりご飯を作ってくれていた、その大変さもわかりますし。何より僕たちはファンの皆さんがいなかったらライブできませんし。スタッフさんの支えもそうだし、そういう面ですごく学ぶことが多くて。

杉山　僕は礼儀だとか言葉遣いだとか、話すことや思いを伝えることに関してはアナザーズに入ってから自分の中で強化されたなって思いますね。内面に関してはもっと成長したいなって思いがあるんですけど、社会に出るにあたっての礼儀はすごく学ばせてもらいました。あと僕がわかりやすく変わったことは身だしなみや服装かな……。

佐藤　ダンスレッスンに最初に来た頃は、ワンピースのチョッパーのパジャマ上下セットみたいな恰好をしていたんですよ。

杉山　僕ね、この世界に入る前は本当に服装はどうでもいいと思っていて（笑）。めちゃくちゃインドアだし、都会に出る機会もないし、髪に寝ぐせがつくのもめんどくさいからソフトモヒカンみたいな楽な髪形にしていて……これナタリーさんにどこまで書いていただけるかわからないんですけど、今かなりマイナスなこと話していますよね？（笑） でも、そこからアナザーズに入ったことで見られる意識が芽生えて、外見的な面でもすごく変わりました。

佐藤　アナザーズはライブ活動がメインなので、もともと好きだったLDHさん系のアーティストさんのライブなんかも見方が変わりました。自分が人前で歌って踊ってみるとき「自分もこうしたらカッコよく見えるんじゃないか」とほかのアーティストさんを観て学んだことを実践してみたら、それがどんどん面白くなっていったんです。元々の夢だった俳優をやりたい気持ちはあるけれど、今はアーティストになりたい気持ちのほうが強くて。アナザーズに入って、見方が180度変わりましたね。

──見せる側の意識が芽生えたと。

佐藤　はい！ それが言いたかったです（笑）。

集大成だけどやっとスタートラインに立てるような感覚

──Zepp Nagoyaでのライブが間近ですが、最終対決へ向けての意気込みを聞かせてください。

杉山　ユースメンバーはバラバラになる時期もあって苦労もたくさんしてきたけれど、活動3年目でこうしてようやく決着が付くので、改めて気を引き締めて一丸となってがんばっているから、そこはチームシニアに絶対負けていないと思います。苦労を乗り越えてきたからこそ今のまとまりがあると思うので、集大成を名古屋で見せたいと思います。

大岡　欠けちゃった人の分もな。

杉山　そうだね。卒業してしまった人の思いも引き継いで、僕らがんばっていきます。

米丸　ファイナルは盛大に、全力でね。

佐藤　でも、集大成だけどやっとスタートラインに立てるような感覚もあるよね。

大岡　そうだな。やっと目標が見える感じやね。

──ちなみに、この先の活動については？

佐藤　まだわからないんですよ。

米丸　でもここがやっとスタートラインだから、活動の幅はもっと広がるんじゃないかなと思います。

佐藤　勝ってやっとスタートラインだね。

米丸　マジで長かったなあ。

杉山　これから、たくさんの方に僕らの曲が届いたらいいなあと思います。

米丸　シングル出せたらアルバムも出したいし、ツアーもしたいし……。

杉山　僕たちの未来への架け橋となる「Road to Union」ですね！

一同　あはははは！（笑）

米丸　なんだお前、急に！

大岡　その決めゼリフ、ずっと言いたかったんか（笑）。

米丸　今のは狙ってたな（笑）。