2015年6月に「ココロ予報」をハイレゾ音源で先行配信してメジャーデビューを果たし話題となった丸本莉子。ここでは彼女に、KENWOODのインテグレーテッドアンプ・KA-NA7を体験してもらった。
視聴した音源は彼女の私物のAPPLE iPhoneの中の楽曲や11月30日に配信される丸本の新曲「誰にもわからない」で、丸本はBluetooth接続によるワイアレス環境と、ハイレゾ音源で試している。
取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 佐藤類
KENWOOD KA-NA7+LS-NA7
新しい時代の音楽機器
──今回はKA-NA7と、同じくKENWOODのスピーカーLS-NA7というシステムで試聴していただきました。率直な感想はいかがですか?
家ではコンポで音楽を楽しむことが多いんですけど、いつも聴いている音より数倍よかったです。KA-NA7はワイアレスで音楽が聴けるのが気軽だし、USBメモリやパソコンと接続すればハイレゾ音源の再生もできる……新しい時代の音楽機器だなって感じがしました。
──ちなみに仕事以外では、普段どういうシチュエーションで音楽を聴きますか?
いろいろあるんですけど、例えば家で自炊をするときにBluetoothスピーカーで音楽を流しています。流す曲は邦楽が多くて、最近だと映画「君の名は。」を観たので劇中で使われていた曲を聴いたり。あとハナレグミさんとか竹原ピストルさんの曲がすごく好きでよくかけています。竹原ピストルさんのようなメッセージ性の強い曲を聴くときは、部屋をちょっと暗くしてじっくり音楽の世界に浸れるようにしています。
──リスニング機器へのこだわりはありますか?
こういう仕事をしていると音楽機器をプレゼントしていただく機会が多くていろいろ試してみたんですけど、中でもインナーイヤータイプのイヤフォンが好きです。あとハイレゾ対応のSONY Walkmanも持っていて、移動中とかはハイレゾ対応のイヤフォンで聴いています。でもジョギングをするときはイヤフォンじゃなくてヘッドフォンを使ったり……シチュエーションによって使いわけていますね。
丸本莉子
音が前に出てくる
──丸本さんはメジャーデビュー曲「ココロ予報」をハイレゾ音源で先行配信リリースしたことで話題になりましたが、ハイレゾについてどう思っているんですか?
ハイレゾ音源ってレコーディングしたままの音がリスナーに届けられるフォーマットだと思うので、それを聴いてもらえるのはとても光栄なことです。でもリスナーには歌だけじゃなくて息遣いとかもダイレクトで伝わってしまうので、ハイレゾで配信するって決まってからは細部にすごくこだわるようになって。それと私はシンガーなのでもともとは歌にしか興味がなかったんですけど、ハイレゾでバンドの音を聴いたときの臨場感がすごすぎて、最近は演奏の録音にもこだわるようになりました。
私が求める要素
──さて今回はBluetooth接続時の音源と、ハイレゾ音源とを聴き比べていただきました。違いはいかがでしたか?
もともと音響機器とかに詳しいほうではないんですけど、そんな私でも違いがわかるくらい、ハイレゾ版のほうが、音が前に出てくる感じを強く受けました。それと息遣いが鮮明ですね。ちょっと恥ずかしいくらい(笑)。
──丸本さんが音響機器に求めるものはなんですか?
まずコンパクトなものにすごく魅力を感じます。1人暮らしなので、大きい機材だと置き場所に困ってしまうんですよね。KA-NA7は軽くてコンパクトだし、デザインも洗練されていていろんな家具に合わせやすいのがとてもいいと思いました。それにBluetooth接続でもUSBメモリ内のデータでも聴けるのがいいですよね。私が求める要素を持った機器に出会えた気がします(笑)。
プロフィール
丸本莉子(マルモトリコ)
広島県出身のシンガーソングライター。高校生の頃にギターの弾き語りを始める。2015年6月にビクターエンタテインメントより「ココロ予報」でメジャーデビュー。この楽曲はハイレゾ音源が先行でリリースされたことで注目を集めた。2016年12月には7曲入りミニアルバム「誰にもわからない~何が幸せ?~」の発売を予定しており、11月30日には先行シングルとして「誰にもわからない」が配信される。
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2016年12月21日更新