ピッキングの生々しさに驚き

──いろんな楽曲で試していただきましたが、率直な感想をお聞かせいただけますか？

こんなに小っちゃいのにしっかりローも出るし、音の輪郭がはっきりしていてすごいですね。びっくりしました。自分のiPhoneを接続して聴いているときも十分すごいと思ったんですけど、最後にハイレゾの音を聴かせていただいて、アコギのアタック感、ピッキングの生々しさには特に驚きました。本当にこの場で演奏しているみたいで。

──確かにギターの響きには驚きましたね。この小ささでボディの鳴りを再現しているような。

そうですね。コンパクトで形もかわいいし、むっちゃ欲しいです……これ、持って帰ってもいいんですか？（ポケットに詰め込みながら）

──ポケットにもすっぽり収まりますね（笑）。ちなみに、こうやってBluetoothでつなぐタイプのスピーカーやヘッドフォンなどを使ったことは？

いや、なかったんですよ。でもたまに対バンでほかのバンドが使ってたりするのを見ていて、いいなあと思っていて。これならツアーに持っていくにも荷物にならないし、いいですね。

SONY SRS-HG1のサウンドをチェックするGEN。

フラットな音がいい

──リスニング機器を選ぶときのこだわりは何かありますか？

あまり極端にどこかを持ち上げていない、フラットな音がするものがいいですね。ローを強調して音圧があるように聞こえるイヤフォンやヘッドフォンもあるけど、なるべくクセのないものを選んでます。聴く音楽にもよりますけどね。例えばクラブミュージックを聴くときなんかは、少しイコライジングしたりします。

──SRS-HG1にも低域を強化する「Extra Bass」機能が付いています。試聴の際にはこの機能をオン / オフしたり、ボリュームを上げ下げしたり、置き場所とリスニングスポットとの距離を確かめたり、いろいろ試していましたね。

はい。僕好みのフラットなサウンドだし、「Extra Bass」をオフにしていても十分に低域の厚みは出ている印象でした。

SONY SRS-HG1のサウンドをチェックするGEN。

──試聴していた楽曲はジャンルも多岐にわたっていましたけど、04 Limited Sazabysに通じるラウドなロックよりも、メロウなものが多かったですね。

そうですね。リスナーとして聴くのはバンドサウンドよりも、ピアノを主体にしたようなゆるめの音楽が多いかもしれないです。

──なるほど。ちょっと意外でしたけど、フォーリミが持つポップな要素の裏側が垣間見られたような気がします。GENさんがジャンル問わず“いい音だな”と思うアーティスト、最近気になるアーティストは？

なんだろうなあ。岡村靖幸さんの昔の楽曲は、今聴いてもすごくいい音だなと思いますね。あと、宇多田ヒカルさんの新しいアルバムはすごく楽しみです（取材はアルバム発売直前に実施）。

ツアーのお供に

──先ほど「ツアーに持っていくのに便利」とおっしゃってましたけど、もしSRS-HG1を手に入れたら、どんなふうに使いますか？

やっぱりライブの前、楽屋でBGMをかけてテンションを上げたいときに活躍してくれそうだなというのが一番ですね。

GEN（04 Limited Sazabys）

──バンドマンにとって便利なアイテムかもしれないですね。メンバー同士で音楽の共有ができるし、ツアーなどへの持ち運びもラクだし。

うん。ツアーだとホテルで過ごすときにも使えるし。あと、野外でバーベキューするときなんかにも便利なんじゃないかな。家で聴くのもこれメインでいいんじゃないかなってぐらい、音質に関しては十分なクオリティですね。