ナタリー PowerPush - hy4_4yh
アイドル界のふなっしー!? 第2章がスタート
ヤバくなりそうになると首の皮一枚つながる話がくるんだよね
──「star☆ting~スターと誕生」の話に戻るんですけど、この曲で歌っているように、2人にとって今が第2章の始まりという感覚はありますか?
ユカリン あるんですけど、実はまだ「始まりの始まり」なんです。ホントの始まりは次回作から。いろいろ仕掛けを考えてまして。
──おお、そうなんですね。そういう長いスパンの活動計画が立てられるっていうのも、きっと最近勢いが出てきたからこそのことですよね。
ユカリン そうかもしれないですね。ちょっと前は1年間リリースとかなんもないときあったし。
チャンユミ そうだそうだ。あの頃ちょっと危なかったんだよね。
ユカリン ふわーっとしてたね。
チャンユミ 大手レコード会社の新人発掘オーディションにすべてを懸けてて、何万人の中から勝ち抜いて最終選考まで残ったんですよ。でも本気だったぶん、落ちちゃったときにショックがでかくて。さすがにそのときばかりはウワーッって一撃食らってました。でもそれからすぐに吉田豪さんと出会ってアイドルのコンピに入れさせてもらったり、HMVさんにプッシュしてもらったり、ちょっとずつ好転してったんですけど。
ユカリン そういえば、ヤバくなりそうになると首の皮一枚つながる話がくるんだよね。
チャンユミ 見えない何かに守られて生き残るっていう(笑)。
キムタクと草なぎの2人だけのSMAP
──そもそもhy4_4yh結成時に、皆さんはどんなふうになりたいと思ってたんですか? 今みたいになることはイメージしてませんでしたよね?
ユカリン してないですね。
チャンユミ 俺は当時の夢を覚えてるよ。プロフィールの中に「このグループでの夢」を書くところがあって、すごいバカだったから「女版SMAPになる」って書いてました(笑)。
ユカリン いや、すごくいいと思う。ちょうどそのとき5人組だったんすよ。
チャンユミ あたいちゃんがキムタク(木村拓哉)ね。
ユカリン うわ俺まじキムタクかー!(笑)
チャンユミ 俺は草なぎ(剛)がいいなーとか言って。あの頃はキムタクと草なぎの2人だけになるとは思わなかったよね(笑)。
ユカリン まさかどんどん減るとはね(笑)。それにこんな続くと思ってなかった。高校生の頃はバカで本当に何も考えてなかったから、歌とダンスは部活感覚で「学校にいるよりここいたほうが楽しいよね」くらいの気持ちでやってたし。アイドルになりたいと思ったことはないんですよ。
チャンユミ そう。当時から「誰もやってないことをやりたい」って思ってて。高校生でラップやってる女の子ってほかにいなかったから「それだ!」って。「美メロ・歌メロ・ラップグループ」ってキャッチフレーズでいこうって(笑)。
ユカリン もう全部入れちまえって言って(笑)。
──ラップが好きだったんですか?
ユカリン 全然。でも「赤巻紙青巻紙黄巻紙」が超得意で、それずーっと言ってたら早口になっちゃって。
チャンユミ そうそう! ケツメイシ歌わせたら超うまいし!
ユカリン ずっと友だち! だが時は経ち!
チャンユミ RHYMESTERの「ゆめのしま」って曲で、カラオケで全国1位取った女なんで!
ユカリン 俺全国1位っすからね。なんかラップの才能があったみたい(笑)。
俺らが目指すべきはふなっしーだった
──僕は昔からhy4_4yhの存在は知っていたんですが、こんな強烈なキャラクターの人たちだって、「YAVAY」が出たくらいの頃まで知らなかったんですよ。この部分をもっとたくさんの人に知ってもらえたら、すごく人気が出るんじゃないかと思うんですけど。例えばテレビのバラエティ番組でブレイクしちゃったり。
ユカリン それね、狙ってるんすよ! テレビ出たいんだよー! どうにかなんねっすかねー!(笑)
チャンユミ オファーがなーい! ちゃんと俺らルール守れますよ?
ユカリン ちゃんといろいろ調べて、言っちゃいけないことは言いませんから! NHKさんにも出させていただいたことあるんだから!
チャンユミ そうだ! NHKだってOKなんだよ俺ら! ルールを守った中でできるんだよ!(笑)
ユカリン ええ。しっかり計算された暴走をお見せすることができると思いますよ(笑)。
──無軌道な暴走キャラクターとして、ふなっしー的なポジションで(笑)。
チャンユミ そう! 俺らわかったんですよ。俺らが目指すべきキャラクターはふなっしーだって。初めてふなっしーを見たときに衝撃を受けて「これだ! こうなんなきゃダメだ!」って思って。
ユカリン やっぱ印象付けることは大事ですよね。あれは強烈。まさにヤバイ。この間もチャン、あの動きをやってましたからね。
チャンユミ わかった? 早速ふなっしーの動きを取り入れてる(笑)。やっぱね、激しい動きっていうのは人の心を惹きつけますから。
ユカリン キテんなって思った! チャンの中のふなっしー、キテんなって思いましたもん! 効果てき面だよ!
チャンユミ てき面、てき面。子供のハートもがっちりキャッチしましたし。
ユカリン テレタビーズの着ぐるみで踊ったんですけど、子供が超喜んでました。
チャンユミ 俺らの思うツボですよ。戦略通り(笑)。
収録曲
- hi-Tunes~YAVAY PARTY ANTHEM(ALBUM ver.)
- star☆ting~スターと誕生
- カムカムソング
- ハイパーヨーヨのスピード狂時代 2014
- 24-31-01
- YAVAY!(輸出ver.)
- hi-Tunes~ YAVAY PARTY ANTHEM(FUNKOT ver.)
hy4_4yh(はいぱーよーよ)
女性だけのミュージカルチーム・東京メッツが解散した2005年に、その所属メンバーを中心に5人組ユニットYO_OY(ヨーヨ)として結成。メンバー脱退で4人になったことを機にhy4_4yhと改名する。現在はユカリン、チャンユミ、サポートメンバー・DJサダチの3人で活動。吉田豪が監修した2011年発売のコンピレーションアルバム「ライブアイドル入門」に収録されたことから注目を集め、HMVから強いバックアップを受けるようになる。2012年にはTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の公認ソング「TAMA FREE!」を発表。翌2013年にはDJ JET BARONこと高野政所(レオパルドン)が編曲を手がけたシングル「ティッケー大作戦!~YAVAY / HYPER TICKEEE QUEENの歌」をリリースし、インドネシアで独自進化した高速レイブミュージック、ファンコットを導入したハイテンションなサウンドが一躍話題になった。その後、彼女たちは「世界にYAVAYを発信するティッケーアイドル」として快進撃。2014年1月にはガバ、グリッチホップ、チップチューンなどさまざまなダンスミュージックを取り入れたミニアルバム「STAR☆TING」をリリースした。