林萌々子(Hump Back)× 橋本学(ハルカミライ)|1人の“少年”に向けた歌が誰かの歌に

Hump Backがニューシングル「拝啓、少年よ」を6月20日にリリースする。

Hump Backは2016年12月に初の全国流通盤「夜になったら」をTHE NINTH APOLLOの姉妹レーベル・WELL BUCKET RECORDSからリリース。以降、各地のイベントに出演するなど知名度を上げ、今年はチャットモンチーのトリビュートアルバム「CHATMONCHY Tribute ~My CHATMONCHY~」へ参加したほか、10-FEET主催の「京都大作戦2018~去年は雷雨でごめんな祭~」への出演などが決定している。

音楽ナタリー初登場となる今回の特集では、フロントマンの林萌々子(Vo, G)と、THE NINTH APOLLOに所属するハルカミライの橋本学(Vo)の対談を実施。ボーカリストとしての互いの魅力や、ソングライターとしての違いなどを語り合ってもらった。

取材・文 / 小林千絵 撮影 / 山川哲矢

Hump Back「拝啓、少年よ」
2018年6月20日発売 / VAP
Hump Back「拝啓、少年よ」

[CD]
1200円 / VPCC-82347

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収録曲
  1. 拝啓、少年よ
  2. ナイトシアター
  3. 今日が終わってく
  4. VANS
ハルカミライ「それいけステアーズ」
2018年3月14日発売 / THE NINTH APOLLO
ハルカミライ「それいけステアーズ」

[CD]
1080円 / TNAD-0100

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収録曲
  1. それいけステアーズ
  2. デイドリーム
  3. 春はあけぼの

一番歌が好きなのはどっち?

──お二人が知り合ったのはいつですか?

林萌々子(Hump Back) めっちゃ前の名古屋でのライブやなあ。あれ何年前やったやろ?

橋本学(ハルカミライ) 4年前ぐらいじゃない?

 私が1人でHump Backとして活動してるときやって(メンバーの脱退により、林は2015年1月から5月まで1人でHump Backとして活動)。その少し前にブロンズ(大阪・LIVE HOUSE OSAKA BRONZE)でハルカミライのライブを観て「カッコいいな」「対バンしたいけど、自分のバンドがないな」と思ってたんです。そしたらちょうど名古屋のライブハウスのブッキングの人からライブに誘われて「今決まってるのはハルカミライと……」と言われたので、すぐ「弾き語りでよければ出ます」って対バンしたのが出会いかな。

橋本 うん。あの日の出演者、ももちゃんしか覚えてない。

林萌々子(Hump Back)

 私も。ハルカミライは同い年というのも聞いてて「同い年にもこんなカッコいいバンドがいてるんや」って思った。

橋本 いいコメントだね!(笑) ももちゃんは同世代の中で一番うまいボーカルだと思ってます。自分でも一番うまいって思ってるでしょ? 「私が一番声の伸びがいい」って。

 わからんけど、一番、歌が好きな自信はある。

橋本 そう? 俺も好きだよ(笑)。

 いや、私のほうが好きやで。

橋本 いや、俺も好きだよ。

 キリないんですけど、いつもこんな感じです(笑)。

Hump Backの“なにくそ感”が好き

橋本 俺はHump Backが「今日勝てなさそうだな」って思ってる日のライブが一番好きなんだよね。

 へえ! 初めて聞いた。

橋本 なんて言うか「今日のメンツめちゃ強い」「これはヤバい対バン」みたいな日の、“なにくそ感”が一番好きだな。ももちゃんは音源だと“優しい”と“切ない”の表現がうまいイメージなんだけど、それがライブになると、さっきも言ったなにくそ系の根性が出て、歌に強さが入ってくる。それが面白いなと思いますね。

 逆に学はライブだとけっこう声出てないんですよ。

橋本学(ハルカミライ)

橋本 荒げちゃうからね(笑)。

 でも出てない声でもなんか伝わるんですよね。私、歌って技術よりも表現力が重要やと思うんですよ。そういう意味で、表現者として学を尊敬してます。声が出なかろうが、歌詞が飛ぼうがちゃんと伝わる。歌がうまいとか、声が伸びるとか通るとか、そういうことよりも歌に必要なことを彼は持ってると思います。

橋本 俺は楽器を持ってないから身振り手振りも使えるけど、ももちゃんはギター弾いて歌ってるのに、表現力もあってすごいよね。俺はスピーカーに座って歌ったらちょっと落ち着いて歌ってるように見えるとかあるけど。

 でも弾き語りで歌ってもちゃんと「表現力がすごいなあ」と思ったから、絶対身振り手振りだけじゃないはず。

橋本 マジ? あざっす!