韓国グローバルガールズオーディション「放課後のときめき」これさえ読めば追いつける、全エピソード徹底ガイド

韓国で人気のグローバルガールズオーディション番組「放課後のときめき」の魅力を伝える日本オリジナル番組「放課後のときめき研究会 #とき研」が、1月よりParavi、ネットもテレ東、テレビ東京YouTube公式チャンネル、TVer、GYAO!で配信中。2月27日(日)、3月21日(月・祝)にはテレビ東京系で地上波特番もオンエアされる。

この特集では、学年ごとに分かれた熾烈なチーム戦やハイクオリティなパフォーマンスなど、「放課後のときめき」のさまざまな魅力を徹底解説。また後半では、3月21日にテレビ東京で放送される特番「放課後のときめき デビューメンバー大決定スペシャル」を前に、デビューが決定した7人組グループ・CLASS:y(クラッシー)について紹介する。

文 / 岸野恵加

「放課後のときめき」とは?

韓国で「PRODUCE 101」「SHOW ME THE MONEY」など多くの番組をヒットさせてきたプロデューサー、ハン・ドンチョルとMBC放送がタッグを組み、グローバルガールズグループを発掘・育成するサバイバルオーディション番組。世界から集まった応募者の中から書類審査・合宿審査を経て選ばれた83人の練習生が、1年生(2008~2010年生まれ)、2年生(2006~2007年生まれ)、3年生(2004~2005年生まれ)、4年生(2003年以前生まれ)の4学年に分かれて“生徒”となり、デビューメンバーの座を競う。

韓国では2021年11月に放送がスタートしたが、それに先駆けて9月からの2カ月間、NAVER NOW.にて事前番組「登校前のためらい」が配信された。オーディションに向けて努力する少女たちの素顔や、彼女たちがテーマ曲「SAME SAME DIFFERENT」を音楽番組「SHOW!音楽中心」で披露するまでの過程、さらに精神科医オ・ウニョン博士が“ママ”として練習生のメンタルをケアする様子までもが映し出された。

今春ユニバーサルミュージックから世界デビューする7人のメンバーは、2月27日に放送される最終回の第12話にて決定。現在オンエアされている第10話まででは21人が残り、審査のセミファイナルに挑んでいる。

「放課後のときめき」のここが面白い!

1学年ごとのチームの団結力

グループでのパフォーマンスはありつつも評価は個人単位となる通常のオーディションとは異なり、「放課後のときめき」はまず7席のデビュー枠を学年対抗で獲り合ってからデビューメンバーの座を競うシステム。そのため中盤までは団体戦が繰り広げられ、チーム内の絆や仲間を応援し合う姿に感動させられる。

2豪華な担任たちの熱く愛にあふれた指導

Fin.K.L.のオク・ジュヒョン、少女時代のクォン・ユリ、世界的ダンサーのAIKI、(G)I-DLEのソヨンといったレジェンダリーな面々が、学年ごとの担任に就任。彼女たちは審査のみならず練習生たちの頼もしき指導者となって伴走し、愛情たっぷりに導いていく。

3豪華なステージでのハイクオリティなパフォーマンス&バトル要素

冒頭の入学試験から有観客でパフォーマンスが繰り広げられ、ステージセットも豪華な仕上がり。またそれぞれスキルを磨き上げてきた生徒たちがクオリティの高いパフォーマンスを繰り広げ、ダンスブレイク対決で煽り合うなど、バトル要素が多くドキドキさせられる。ミッション曲も近年の楽曲が多いので、トレンドを追うK-POPファンにはたまらないだろう。

視聴方法

毎週日曜21:00よりMBCとNAVER NOW.にて世界配信。またYouTube公式チャンネルにて、毎回韓国MBCでの放送から3日後をめどに各話日本語字幕付きで配信中。第1話からのすべてのエピソードがアーカイブで楽しめる。
なお「登校前のためらい」も、全話YouTubeにて字幕付きで配信されている。

また「放課後のときめき」をNICE73、ARATA、丸山礼、内藤秀一郎が独自の視点で語り合う「放課後のときめき研究会 #とき研」がParavi、ネットもテレ東、テレビ東京YouTube公式チャンネル、TVer、GYAO!で配信中。2月27日(日)、3月21日(月・祝)には地上波特番も放送される。

「放課後のときめき研究会 #とき研」地上波特番

史上最大級! K-POP ガールズオーディション番組
「放課後のときめき まだ間に合う!決勝ファイナル直前スペシャル」
放送日時:2022年2月27日(日)16:00~17:15
史上最大級! K-POP ガールズオーディション番組
「放課後のときめき デビューメンバー大決定スペシャル」
放送日時:2022年3月21日(月・祝)10:35~11:00
放送局
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
出演者
MC:後藤輝基(フットボールアワー)
丸山礼 / 内藤秀一郎 / NICE73 / ARATA

Episode Guide

入学試験編

第1話
扉は開くのか?ハードな入学試験開始

まずは入学試験に挑む83人の練習生たち。この試験では各学年10人ずつ、計40人のみが合格の切符をつかむことができる。審査は2段階で、彼女たちがステージでパフォーマンスを披露する様子は中継で一般審査員が視聴しており、曲が終わるまでに75%以上の投票を得られると、ステージの扉が開き1次合格。その後4人のレジェンド審査員(オク・ジュヒョン、クォン・ユリ、AIKI、ソヨン)がそれぞれの練習生を評価し、4人中3人以上の投票を得られた者が晴れて入試合格となる。

一般審査員から75%の投票を得られると、ステージの扉が開く。

最初に現れたのは3年生の同級生コンビ・ヒョンヒとジウン。チョンハの「Bicycle」をセクシーに披露し、レジェンド審査員の評価で見事に2人とも満点を得て合格となる。続いて登場した最年少のミンチェとスンジュは、なんと2010年生まれの11歳だ。キュートな着ぐるみ姿から途中で衣装チェンジをし、NCT 127の「英雄; Kick It」をキレキレにダンス。ギャップで観客を虜にした。また年齢的にこれが最後の挑戦と語る4年生のラストチャンスチームからは、デビュー経験を持つヒョンソ(ex. Busters)、FNCの練習生だったハリが登場。彼女たちは合格の切符を得るも、同じチームの中国からの参加者イハンとウェイが発音を厳しく指摘され脱落してしまう。

ストリートダンサーのイェリムと、腕のタトゥーが特徴的なウヌは、ピアノの連弾からパフォーマンスを始め、圧巻のダンスと歌を披露するも、一般審査員の投票が40%に留まり扉が開かないという酷な結果に。その一方で、2年生のソジンとイェソはOH MY GIRL「Nonstop」で音程を外し続ける発展途上のステージで客席から笑いが漏れるが、応援の拍手に包まれて扉が開く。レジェンド審査員たちは一般審査員と自分たちとの温度差に憤り、ソヨンは「怒りも湧かないくらいに最悪。評価をする人たちも責任を持つべき」とひと言。レジェンド審査員からの投票はともに0票で、シビアな評価基準が示されるひと幕となった。

近年のオーディション番組はコロナ禍ということもあり有観客のステージが行われる機会は少なく、行われるとしても終盤のみとなることがほとんどだ。第1話から生徒たちが豪華なステージに立ち観客の前でパフォーマンスをする形式は珍しいと言えるだろう。客席では生徒たちの家族が応援しており、不安げな表情でステージを見守ったり合格を喜んだりする姿が映し出されるたびに、それぞれへ感情移入してしまう。

第2話
日本からの参加者が健闘!まさかの“2回脱落”する参加者も

個性豊かな生徒たちが次々に登場する入学試験。第2話の冒頭では日本人参加者のヒナ、ミナミ、カリナが登場する。海を渡っての参加となったが、コロナ禍ゆえの隔離期間もひたむきに練習を続け、気合いは十分だ。3人は少女時代の「Genie」を、1番は日本語、2番を韓国語で歌い上げ、審査員として参加する少女時代メンバーのユリからも「発音がいい」と賞賛を受ける。しかし合格を手にしたのはミナミのみという残念な結果に終わった。

脱落の事実を2度突きつけられることになってしまったヒョリム。

2話では練習生たちが素晴らしいパフォーマンスを披露してもなかなか扉が開かない局面がいくつもあり、レジェンド審査員ももどかしそうな表情を見せる。ジェヒョン、スヘ、ヒョリム、リナからなる「国民的妹チーム」は、この番組で初めて歌とダンスにチャレンジするメンバーばかり。4人はFin.K.L.「Now」でひたむきなステージを見せ、曲が終わるギリギリのタイミングで扉が開く。リナとスヘのみが合格したと思われたが、機械の集計が間違っていたということで再度得点が発表され、ジェヒョンも合格。2回脱落の事実を突き付けられたヒョリムを思い、レジェンド審査員のジュヒョンは涙を流す。

ユンジョン、ミンジ、イェジュの“ダンスマシーン”3人組は、4Minute「Crazy」を情熱的に踊り練習の際から絶賛されていたが、イェジュが直前に鎖骨を負傷し、歌唱のみで参加。不安を抱えつつも全員合格を手にした。

第3話
合宿所へ入所…最初のミッションは?

ついに入学試験も終盤へ。太鼓を使ったパフォーマンスで魅了した「Bang!」チーム、スビン、ソンヒ、ユジョンからなる長身メンバーばかりのチームなど、多彩なステージが繰り広げられていく。すべてのステージが終わり、合格したのは1年生15名、2年生11名、3年生16名、4年生13名の計55名。本来は各学年10名ずつ40名が選出される予定だったが、協議の結果、各学年の人数を一番人数の多い3年生にそろえることに。これを受けてユジョン、イェリム、ユヨン、ジョンユン、カリナらの追加合格が決定した。

入学した生徒たちが過ごす合宿所。

1年生はAIKI、2年生はユリ、3年生はオク・ジュヒョン、4年生はソヨンが担任することも決定し、生徒たちは合宿所へ入所。学年ごとに異なるカラーの練習着が配られ、生徒たちは無邪気な表情を見せる。そして最初のミッションとなる1学期の中間テストが、課題曲を団体でパフォーマンスして競う学年別対抗戦であることが発表された。1年生はEVERGLOWの「Adios」、2年生はITZYの「WANNABE」、3年生はBLACKPINKの「Pretty Savage」、4年生はaespaの「Black Mamba」と、課題曲にはガールズグループの近年リリースされたフレッシュな楽曲が並んだ。

対戦カードは1年生対2年生、3年生対4年生に決定。全学年から「一番勝てそう」と言われてしまった4年生は怒りをあらわに。生徒たちは対決相手に絶対に負けまいと火花を散らし、学年ごとの団結を深めていく。

メラメラと対抗心を燃やす、3年生と4年生。

1学期(中間テスト~期末テスト)編

第4話
3年生と4年生の対決、ソロで歌い踊るエース戦は白熱の展開に

中間テストに向け、練習に励む生徒たち。しかし中間評価が行われ、担任がそれぞれの学年で成長した姿を見せられなかった者から脱落者を選定し、10人ずつ計40人が残された。仲間とのつらい別れを経て、残った生徒たちは「落ちた仲間の分も」とさらに気合いを入れる。

中間テストでは対戦カードごとに2回のバトルが行われ、観客投票による合計点で勝敗が決定する。またデビューする7人の席は、今後優秀な成績を残した学年が1つずつ獲得していくことが明らかに。まず40人のオンライン投票の結果が発表され、1位を獲得したヒョンヒの所属する3年生が、最初にデビュー組の席を獲得した。

そして3年生と4年生の対決へ。事前の生徒たちによる全員アンケートで、もっとも対決したくない強敵として挙げられていた3年生は、第1ラウンドの団体パフォーマンスではリハーサルと同様に素晴らしいBLACKPINK「Pretty Savage」のステージを見せ、各方面から賞賛を受ける。対して声も思うように出せず不安げな4年生たち。しかし担任のソヨンの「もっとセクシーに」というアドバイスを受け、本番では見違えたようにaespa「Black Mamba」を、原曲の妖しさを生かしながら迫力たっぷりに披露した。曲間では3年生もステージに上がってのダンスバトルが展開され、客席のボルテージは最高潮に。投票の結果、3年生が492点、4年生が634点を得て4年生が勝利した。

第2ラウンドは各学年1人ずつが代表して戦うエース戦。オンライン投票で各学年においてそれぞれ1位を獲得した者がエースとなり、負けたチームからは最低点数だった人が脱落してしまう。エースは3年生がユンジョン、4年生はチェウォン。ユンジョンは「100%勝てます」と自信満々だ。チェウォンはボーカルには自信があるもののダンスは苦手ゆえ、パワーに満ちダンスが上手なユンジョンを前に不安で涙をこぼしてしまうが、担任のソヨンから「得意なボーカルを生かそう」とアドバイスを受けて秘策を練る。脱落候補の2人がステージ後方に設置された脱落席に立つ前で、2人はHwa Sa「TWIT」で対決。チェウォンは高音のアドリブを響かせ、喝采を浴びる。ユンジョンは高いダンススキルを堂々と見せつけるも、声が裏返ってしまうひと幕も見られた。果たして2人の勝敗は。

第5話
ときめきパート争奪戦、獲得できないと客席に背を向けることに

エース戦の結果を足した最終得点は3年生が1012点、4年生は1334点。4年生が勝利し、ここで3年生のミンジの脱落が確定した。

続いて1年生と2年生の対決へ。1年生はEVERGLOW「Adios」を、最年少チームとは思えないクールでキレのいいダンスと生き生きした表情で畳みかける。一方、彼女たちをステージから追い出すように登場した2年生はITZY「WANNABE」をさわやかに披露。ダンスブレイク対決ではお互いを挑発し、互角の勝負が展開された。第1ラウンドの結果は1年生が538点、2年生が528点。わずか10点差で1年生が勝利を収める。

そして第2ラウンドではエースに1年生からソンユ、2年生からはリウォンが選抜された。2人はチョンハの「Snapping」でバトルを繰り広げ、パワフルに挑発していくソンユに対し、リウォンは余裕を感じさせるしなやかな表現で魅力を発揮。最終得点は1年生が1338点、2年生が1098点となり、敗北した2年生チームからヒョリンが去ることになった。

中間テストを終えた生徒たちへ、新たに期末テストの詳細が告げられる。期末テストはコンセプトバトル。同じ学年の9人が「かわいい子」「上手な子」「アイドル向きな子」の3つのコンセプトに合わせて3人ずつに分かれ、同じコンセプトを選択した対決相手の学年の生徒と一緒にステージに立つ。まず行われたのは2、3年生による3位決定戦。期末テストでは曲中に何度か登場するキリングパートを「ときめきパート」と称し、合宿中の中間評価で先生たちが選んだ学年のみに「ときめきパート」が与えられる。選ばれなかった学年の3人は「ときめきパート」の間は舞台上で目立たない場所に追いやられるという、シビアなシステムだ。

「かわいい子」の課題曲はOH MY GIRLのアップテンポなナンバー「Dun Dun Dance」。2、3年生による対決では2年生が「ときめきパート」を獲得し、3年生が333点、2年生が404点を獲得して2年生が勝利を収めた。続く「上手な子」対決では、ビヨンセ「Run the World (Girls)」が課題曲に。英語詞に不安を覗かせる2年生だが、中間評価では日本人のミナミが絶賛される。ときめきパートは3年生が獲得し、ジウンがイントロから力強く存在感を発揮した。

第6話
1年生 VS 4年生…最年少は最年長の美しさに勝てるのか?

「かわいい子」対決の得点に「上手な子」対決の結果が上乗せされた結果、2年生は779点、3年生はその9点ビハインドの770点まで追い上げる。

「アイドル向きな子」対決の楽曲はRed Velvetの「Red Flavor」。曲の明るいコンセプトを愛らしく消化した2年生がリードする一方、3年生のヒョンヒ、ユンジョンは持ち前のパワフルなイメージが漂ってしまい苦戦を強いられる。髪型をツインテールにするなど努力するが、「ときめきパート」は2年生が獲得。「アイドル向きな子」対決の点数を加算した最終結果は、1109点と1112点というわずか3点の差で2年生が勝利を収めた。これをもって2年生は全員次のラウンドに進出。3年生から出てしまう脱落者は、期末テストのステージの個人得点40%、オンライン投票60%を合算した結果で選定され、学年内で最低点数だったヒョリムが脱落することになった。入学試験で不合格となるも負傷したイェジュの代わりに入学したヒョリムは「皆さんのおかげでまた舞台に立つことができ、早朝から練習を重ねてきました。今日の舞台に悔いはないです」とファンや担任、同級生たちへ感謝の思いを伝えた。

必死にイメージチェンジを図る「Red Flavor」チームの3年生。

そして1年生と4年生の1位決定戦へ突入。IZ*ONE「La Vie en Rose」を課題曲とした「かわいい子」対決では、4年生の美しさに1年生が不安を見せるも、「ときめきパート」は1年生へ。両者とも曲の優雅な世界観をしっかり表現し、投票の結果は4年生が354点、1年生が341点で4年生が優勢。「上手な子」対決の課題曲の「Hello Ladies」では長い「ときめきパート」を4年生が獲得するが、1年生も引けを取らない迫力のパフォーマンスを披露。1ラウンドに加算した結果は1年生が766点、4年生786点で4年生がリードを広げる。

最後の「アイドル向きな子」対決の楽曲はヒョナの「I'm Not Cool」。パート決めでなかなか1年生と4年生の意見が合わず1年生のスビンが泣いてしまうという展開もありながら、1年生が「ときめきパート」を獲得して魅力をアピールし、最終結果は1年生1234点、4年生が1231点で1年生が僅差で逆転する。1位となった1年生へデビュー組の席が1席与えられ、これで7席のうち、3年生と1年生がそれぞれ1席ずつを獲得したことに。そして敗北した4年生からの脱落者はダソムに決定した。


2022年3月21日更新