──ここからは「ドラゴンボール」の話をしたいんですけど、メンバーみんなずっと好きだったんですよね？

渡邊　みんな大好きですね。小学生の頃「週刊少年ジャンプ」で連載をリアルタイムで読んでたし。

たなしん　僕は、最初はアニメから入った記憶がありますね。

金廣　僕もそうかも。

──一番お気に入りのキャラクターは？

たなしん　一番って言われると難しいな……。

渡邊　僕はベジータですね。改めて原作の魔人ブウ編を読み直したんですよ。連載当時はそこまで好きなシリーズじゃなかったんですけど、今読み直すとすごく面白くて。特にベジータの葛藤具合がグッとくるんですよね。徐々に温厚な性格になっていたんだけど、バビディにそそのかされてまたヒールになって。「俺はナンバー1になりたい、昔の自分を取り戻したい！」って悟空と戦うっていう。で、そこからまたドラマがあって。

たなしん　僕はやっぱり悟空ですね。「ONE PIECE」のルフィもそうだし、僕は主人公に影響されやすいんですよね。悟空の発言とか行動にも影響されちゃうレベルで好きです（笑）。悟空って子供時代からどんな逆境に置かれても一貫して「オラ、ワクワクしてえんだ！」ってどこか楽しんでるじゃないですか。自分はこんなキャラですけど、逆境が目の前に立ちはだかるとすぐビビっちゃうんで。悟空のワクワクしてる姿を見ると勇気をもらえるんですよね。

──あらゆる面でぶっ飛んでるからこその強さってあるよね（笑）。

たなしん　うん。だって、未来からトランクスが来て「悟空さん、心臓病で死ぬんです」って言われて、「えー！ じゃあ改造人間と戦えないんだ！」って言うんですよ？（笑） 死ぬことじゃなくて、戦えないことにヘコんでるっていう。あの能天気さってものすごい強さでもあると思う。

ペギ　俺は誰だろう……ナメック星の神龍のポルンガですかね。

──渋い（笑）。

金廣　筋肉モリモリなんだよね（笑）。

たなしん　あのビジュアルは衝撃的だったね。

ペギ　ちょっとグロい感じが逆にいいなと。あとね、子供のときポルンガのキラ持ってたんですよ。

──キラって？

ペギ　キラキラのカードダスですね。

──あ、カードダス！ 懐かしい！

ペギ　ガチャガチャでめっちゃやりましたよ。1枚20円で。

たなしん　あれはハマったなー！

渡邊　ファミコンソフトも流行りましたよね。カードゲーム式の「ドラゴンボール 大魔王復活」と「ドランボール3 悟空伝」は特に面白かった。

──金廣くんは？

金廣　ピッコロさんかなあ。最初はマジュニア（魔Jr.）として登場して最強の敵だったんだけど、やがて悟飯の育ての親になるくらい味方として欠かせない存在になって。

──あのくだりはグッとくるよね。子育て論としても（笑）。

金廣　いいっすよね。スパルタなんだけど、優しいところもあって。

渡邊　ピッコロさ、悟飯のために1回死んだよね？

たなしん　そう、そこで初めてピッコロが泣くんですよ。「おまえといた時間は楽しかった」って。で、「ピッコロさーん！」って悟飯が叫んで、怒りでものすごいパワーが湧き出てくるっていう。

ペギ　アニメだと悟飯だけ「ピッ↑コロさん」って発音するじゃん。あれも忘れられない。

──それは野沢雅子さんの問題なんじゃないの？（笑）

渡邊　野沢さんの天然でそうなったっぽいよね。

金廣　そういう細かいところもはっきり覚えてるもんね。

──国民的マンガでありアニメの凄味ですよね。

金廣　まさに。それを2014年に観れるという。今回の「ドラゴンボール改」って「ドラゴンボールZ」のリマスター版で、テンポ感とかも原作に近付いてるんですよ。

渡邊　だからすげえ観やすいんですよ。普通のアニメよりスピーディで。

金廣　声優さんたちももう1回録り直していて。だから子供のころ「Z」を観ていた人たちにもぜひ観てもらいたいです。

たなしん　で、エンディングで「拝啓～」を聴いてもらって、僕らに興味をもっていただけたらなお最高ですね。

グッドモーニングアメリカ「拝啓、ツラツストラ」Music Video