ナタリー PowerPush - グッドモーニングアメリカ
2013年振り返るイチ、ニッ、サンで2014年へジャンプ
3位熊本キャンペーンでの馬肉
──ここからはタイトルの「イチ、ニッ、サンでジャンプ」にちなんで2013年のトピックベスト3を1人ずつ発表してもらいつつ、最後に2014年の目標を絵馬に書いていただきます。まずは金廣くんからお願いします。3位は「熊本キャンペーンでの馬肉」ということで。
金廣 2013年は本当にいろんなお肉を食べたんですけど、その中でも熊本の「庵」っていうお店の馬肉は本当に衝撃的においしくて。そこの馬しゃぶと馬握りがもう忘れられないですね。それから個人的にお店に行くようになって、ずっとそこで打ち上げとかしたいなと思ってたんですよ。で、この前のキャンペーンで熊本に行ったら、熊本テレビのロケがまさかの「庵」で行われて。そのときにお店のオーナーさんとも仲よくなれたし、熊本キャンペーンと「庵」だけは今後も譲りたくないです(笑)。
2位アルカラとのツーマン@Crest
金廣 12月20日にShibuya O-Crest(現TSUTAYA O-Crest)の10周年イベントがあって、アルカラと対バンできたんです。僕たちを育ててくれたハコだからすごく思い入れがあって。10月後半くらいからアルカラと「何しようか」って話になって、とりあえず2チームに分かれて、スペシャルバンドをやろうと。俺とたなしんと、アルカラの(稲村)太佑さんと田原(和憲)さんがチームになって、あとのメンバーでもう1チーム組んで。事前準備からめちゃくちゃ楽しかった。
──どんなことをやったんですか?
金廣 俺とたなしんのチームは女装してSPEEDの「Body & Soul」をガチで踊りました(笑)。こういうことを年に1回でもやれたら楽しいなって。アルカラという信頼してる先輩とだからこそできることだし。
──ちなみにもう1チームは何やったんですか?
渡邊 俺がB'zの「いつかのメリークリスマス」をガチで弾き語りして、ペギと残りの2人はラモスの格好をして劇をやるっていう。
──それはウケたんですか。
ペギ あのー、ウケるはずでした(笑)。精神的に耐えられなくて飲みすぎて、展開が飛びました(笑)。
1位TOTALFAT & BIGMAMAとの東名阪ツアーファイナル@SHIBUYA-AX
──1位はTOTALFAT、BIGMAMAとのツアーファイナルです。
金廣 ちょうど前にナタリーでインタビューをしてもらった頃に対バンの話をもらったんですけど、僕の中では今やるべきなのか、もっと彼らに肩を並べてからのほうがいいんじゃないかとも思っていて。でも、実際やってみて、TOTALFATが俺たちとBIGMAMAのことを「これが俺らの仲間だよ」ってお客さんに言ってくれて、そこまで来れたんだなとうれしかったですね。それも、それこそTOTALFATのメンバーとThe Get Up Kidsとかを一緒に観に行っていたAXのライブに呼んでもらって、満員のお客さんの中でライブができたというのは感慨深かったです。八王子の昔からの仲間とか、TOTALFATの前のギターも観に来てたんですよ。もっと大きいところでまたやれたらいいし、Shunとかと「今度は沖縄で3バンドの対バンをやろう」という話もして。もちろんそれを実現させるためにもがんばっていきたいです。
3位「SUMMER SONIC」「tieemo」出演
──続いて幸一くんお願いします。3位は「SUMMER SONIC」「tieemo」出演。
渡邊 自分が昔から聴いていたアーティストと同じフェスに出れたことはすごく大きなトピックで。「SUMMER SONIC」では日本のバンドで一番好きなMr.Childrenと、「tieemo」では青春時代のヒーローでもあるThe Get Up Kidsと。ミスチルとは違うステージでしたけど、フライヤーに一緒に名前が入ってるだけでテンション上がりました。10年前の自分だったら想像もしてなかったことだから。The Get Up Kidsとは一緒に写真を撮りました! バンドをやっていて初めてそういうことしました(笑)。たなしんが写真を撮ってたから「ちょっ、俺もいい?」って便乗して(笑)。
──それぞれのライブも観れたんですか?
渡邊 ずっと観てました。もうめちゃめちゃよかったです!
2位同じ高校出身のTOTALFAT & BIGMAMAとの東名阪ツアー
──では2位いきましょう。金廣くんと同じ、TOTALFAT&BIGMAMAとのツアー。
渡邊 自分たちはもうあいつらと同じステージに立てないんじゃないかと思っていたから。それを越えてまた一緒に、しかも東名阪でツアーを回れてうれしかったです。打ち上げも記憶がなくなるくらい飲んで。
──打ち上げで熱い話を語り合ったりしたんですか?
渡邊 いや、特に熱い話をしたりはなかったんですけど。でも、TOTALFATのステージを袖で観てるときは感慨深かったですね。特にBuntaとShunは同級生だったので、文化祭や小さなライブハウスから始まって、10年経って対バンツアーをやれたことに感動しました。
1位大阪「RUSH BALL 15th」でのステージ
──1位は「RUSH BALL 15th」と。
渡邊 野外で夕暮れ時だったんですけど、「餞の詩」をやったときに、Aメロからぶわーってお客さんの手が上がったんですよ。その瞬間に「勝った」と思いました。あの光景が見えたときに、ここからどこでもいけるんじゃないかって鳥肌が立って。あの光景は忘れられないですね。2013年で一番印象的なシーンでした。
3位メジャーデビュー記念日に幸一と2人で飲みに行ったこと
──次たなしん行きましょうか。3位、メジャーデビュー記念日に幸一くんと2人で飲みに行った。
渡邊 ああ、行ったねえ。
たなしん あの日は大阪にいたんですけど、夜に幸一と「軽く飲みに行く?」ってなって。メンバーと2人で飲むってたまにしかなくて、案の定、会話も弾まず(笑)。でも帰り際に「バンド始めたときはメジャーでやれるとか思ってなかったよね」ってしみじみするような話をしたのが印象的でした。
渡邊 振り返るタイミングってあまりないからね。これだけ一緒に長くやってると。
2位「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2013」ファイナル@赤坂BLITZ
たなしん 列伝ツアーに出演することは、2012年に立てたバンドの目標でもあって。あのツアーのおかげでアルバムリリースの勢いにもつながったと思ってます。あと、ファイナルのアンコール用に金ちゃんが出演バンドを集めてオリジナル曲を作ったんです。今までそんなことをするタイプじゃないなと思ってたんで、リーダーシップをとってる姿がカッコいいなと。
金廣 あれはまあ、年長者だったからね(笑)。
たなしん でも、頼れるやつなんだなって。改めてこの人についていこうと思いました。
1位ツアーファイナル3日後に行ったキャンプ
──1位は「ツアーファイナル3日後に行ったキャンプ」。
金廣 ああーそれ忘れてた俺!
たなしん 千葉LOOKの店長と幸一が主催して10月にキャンプに行ったんです。メンバー4人と店長と、ほかのバンドマンと9人くらいで。2013年の上半期はプロモーションとか列伝とかフェスとかいろいろあって、それが終わって一息つくタイミングでひさびさに羽を広げられたんですよね。あのときにメンバーのことをやっぱり大好きだなって思いました(笑)。
3位車のベッド作り
──最後はペギくん。3位、「車のベッド作り」。
渡邊 ははははは!(笑)
ペギ 俺、昔は大工さんになりたくて。木が好きで、地元にいるときは材木屋で働いてたくらい。で、バンドの機材車にベッドを作ろうって話が出たときに「俺に作らせてください」って立候補しました。1人でホームセンターに行って、木を選んだり切ったりする工程がすごい楽しくて。バンド辞めて転職しようかなと思いました(笑)。
──けっこう時間かかったでしょう?
ペギ 1日がかりでしたね。ホームセンターの工場で木を切断して、駐車場で組み立てて(笑)。ずっとやってました。結局、今は機材を置かれてますけど(笑)。
2位NATAL DRUMSと日本人初契約
──2位は「NATAL DRUMSと日本人初契約」ですね。
ペギ 昔からあるイギリスのメーカーで、今まではあんまり日本に入ってきてなかったんですけど、今回本格的に日本に進出するということで、一応日本人契約アーティスト第1号になれたんです。俺、そういうのが好きなんで(笑)。新しいこととか、誰もしてないこととか。フライヤーにも俺の写真を使いたいって言ってくれて。自分をきっかけにNATAL DRUMSが広がってくれたらうれしいですね。
1位姉の変貌
──1位は「姉の変貌」……これはどういう?
ペギ 俺、小さい頃からお姉ちゃんとあんまり仲よくなくて(笑)。東京出て、グドモに入って、CD出しても「あっそ」みたいな感じだったんです。でも、メジャーデビューしていろんなメディアにも出るようになってきて、周りから言われ出したのかわからないんですけど、いきなり「写真撮って」とか言い出して(笑)。
金廣 あはははは(笑)。
ペギ 今までそんなこといっぺんも言われたことないのに。「写真をFacebookに上げるから」みたいな。何それ!と思って(笑)。
──ライブも来たことないんですか?
ペギ それは最近「ライブにも行きたい」とか言い出して。
渡邊 あははは、招待しようや!(笑)
ペギ 別にいいんですけど、その変わりようもどうなのかなと思って。なんか、人生って楽しいですね(笑)。
──でも、この記事がナタリーに掲載されたら、またお姉さんがFacebookにリンク貼るんじゃない?
渡邊 「私のこと書いてるやん。かわいい弟やな」って(笑)。
ペギ ナタリーとかも見てるんですかね? でも、お母さんが調べるから、お姉ちゃんに言うかも。「しかもアンタがランキング1位やで」って。
渡邊 「いいね!」押されるぞ(笑)。
- ニューシングル「イチ、ニッ、サンでジャンプ」/ 2014年1月8日発売 / 日本コロムビア
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1575円 / COZA-824~5
- 通常盤 [CD] 1260円 / COCA-16821
CD収録曲
- イチ、ニッ、サンでジャンプ
- アブラカタブラ
- 春が迎えに来るまで
初回限定盤DVD収録内容
- 突破していこう
- ファイティングポーズ
- 未来へのスパイラル
- 餞の詩(スペシャルアコースティックLIVE収録)
DISC 1
- 突破していこう
- キャッチアンドリリース
- タイムスリップしたみたいに
- だけど不安です
- バンバンガンガン
- 光となって
- 風で高く舞い上がれる程
- マリオネット演者ノ詩
- ファイティングポーズ
- 心臓抉って
- ロールプレイングゲーム
- ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
- 言葉にならない
- ミサイルをぶちかましてぇな
- 輝く方へ
- 餞の詩
- 下らない毎日が
- 未来へのスパイラル
<アンコール>
- たった6文字じゃ
- そして今宵は語り合おう
- あなたに逢えて
- 空ばかり見ていた
DISC 2
*過去に発表した全てのPVを収録
- 空ばかり見ていた
- ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
- 輝く方へ
- ミサイルをぶちかましてぇな
- だけど不安です
- いつもの帰り道
- 餞の詩
- キャッチアンドリリース
- ファイティングポーズ
- 未来へのスパイラル
- イチ、ニッ、サンでジャンプ
グッドモーニングアメリカ
金廣真悟(Vo, G)、渡邊幸一(G, Cho)、たなしん(B, Cho)、ペギ(Dr, Cho)からなる4人組バンド。2001年に前身バンドfor better, for worseを結成し、2007年より現在のバンド名に変更。for better, for worse時代は英語詞だったが、バンド名変更を機に日本語詞へと切り替え、サウンドもよりポップさを増す。2008年より現在の編成で活動を開始し、自主企画の開催やリリースを積極的に行う。2012年冬には初のワンマンツアーを成功に収め、2013年5月に1stフルアルバム「未来へのスパイラル」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2014年1月にはシングル「イチ、ニッ、サンでジャンプ」とライブDVD「『未来へのスパイラルツアー2013』ファイナル@渋谷O-EAST 2013.10.05」を同時発売した。