1994年にメジャーデビューし、2014年には記念すべきデビュー20周年を迎えるロックバンド、GLAY。彼らは昨年7月に大阪・長居スタジアムで開催したライブ「GLAY STADIUM LIVE 2012 THE SUITE ROOM in OSAKA NAGAI STADIUM supported by Glico」にて、驚愕の7大発表を行った。連続リリースや大規模なライブの開催といったそれらの情報は、20周年を迎えてもなお加速し続けるバンドの明確な意思表示として、音楽シーンに大きな驚きと喜びをもたらした。

そんな彼らの確固たる意志を音楽という形で示したのが、約2年3カ月ぶりのオリジナルフルアルバムとして2枚同時にリリースされた「JUSTICE」「GUILTY」の2作品だ。「JUSTICE」はメジャーデビュー以降初のセルフプロデュースアルバム。GLAYのこれまでのサウンドを踏襲しつつも、これまでにないメロディラインやアレンジが随所に表れており、彼らの冒険心を感じさせる1枚に仕上がっている。シングル曲「JUSTICE [from] GUILTY」「運命論」、新曲「傷だらけの太陽」で、ゲストドラマーとしてピエール中野（凛として時雨）を迎えたことでも大きな話題を呼んだ。

もう1枚のアルバム「GUILTY」は、GLAYと長年タッグを組んでいる佐久間正英がプロデューサーを務めた作品。激しく熱いロックチューンや切ないラブソング、壮大なバラードまで、GLAYならではのサウンドをじっくりと楽しめる。長居スタジアム公演のテーマソングとなった「Bible」、東日本大震災を受けて制作された「君にあえたら」など、バンドにとってのターニングポイントとなった曲も多数収録されている。

サウンドアプローチや作品のカラーに違いはあれど、両アルバムに共通するのは彼らが大切にしているもの、譲れないものがしっかりと各収録曲に描き込まれている点だ。ファンを初めとした彼らが愛する人々への思いを抱きしめ、そしてそうした人々からの思いに応えるため、真摯に音楽を作り続ける。メンバーの熱い気持ちは、歌詞の一言一言、楽曲の一音一音から感じられる。そんな姿勢を保ち続けているからこそ、GLAYは20年もの間に渡って幅広い層から愛されているのだろう。

このアルバムを携え、2月23日からは全国アリーナツアー「GLAY ARENA TOUR 2013 "JUSTICE & GUILTY"」がスタート。メンバーがアルバムに込めたメッセージを、全国のファンに直接届けていく。その後は春に海外ツアー、7月には地元・函館での大型野外ライブと、続々とライブを開催。デビュー20周年の2014年に行うドーム公演、そして東北での「GLAY EXPO」に向けたGLAYの旅路がいよいよ始まる。