カ能セイを含む13人編成は「未知」
──カ能セイさんの合宿での活躍というのはニコ生でご覧になってたんですか?
ヤママチ ずっと観てましたよ。最初に渡辺(淳之介 / WACK代表)さんがTwitterで候補者の名前と写真を出すじゃないですか。タンタンって名前でセイが出てきた瞬間、「この子かわいいな」って思って(笑)。
ナルハ それ思った(笑)。
ヤママチ しかも最初の歌唱審査で「歌めっちゃうまいやん」ってびっくり。最初から期待値が高かったから、逆に合宿では大変だっただろうなって。
ナルハ カッコよかったですね。パフォーマンスも堂々としてたし、「この子すごい!」って。
カ能セイ ありがとうございます(笑)。
──カ能セイさんがBiSHのリンリンさんとペアになったときに、覚醒した感じはありましたよね(参照:「WACK合同オーディション」6日目にBiSHアユニ・D登場、現役vs候補生「FiNAL SHiTS」対決)。
月ノ あれはすごくよかった!
ヤママチ あの瞬間に変わった感じがする。
カ能セイ リンリンさんのおかげです、本当に。リンリンさん以外にも感謝してる人がたくさんいます。合宿ではいろんな先輩方が助けてくださって。合宿中、どうしていいかわからなくなった日が2日くらいあって、そのときに月ノさんをはじめ、いろんな先輩方が声をかけてくれて。その積み重ねがあった最後、リンリンさんが私を変えてくださったと思ってます。でもあの合宿を乗り越えて、今やっとスタート地点に立てた感じがしています。
月ノ 合宿が終わった段階でそう思えてること自体、心強いです。合宿で燃え尽きたらもったいないし。13人になってさっそくレッスンを始めてるんですが、めちゃくちゃ試行錯誤しています(笑)。
ヤママチ 「13人」という人数が未知数なんですよ(笑)。これまでも最大10人いたとは言え、10人プラス3人で同じことはできない。だからこそまったく想像できないものを作っていきたいということをみんなで話しながらやっています。
月ノ 「ステージから一部メンバーを捌けさせて、真ん中に5人だけ集める」とか今までやってこなかった新しいことに挑戦しています。
ヤママチ まるで劇を観ているような印象を与える可能性はありますね。
13人でつづったギャンパレの決意
──新曲「シグナル」はどんな内容になっていますか?
ナルハ この曲はメンバー13人がそれぞれ作詞して、全員の歌詞を組み合わせたものが採用されています。13人の共作ということです。
──共作するにあたって、テーマはどうやって決めたんですか?
ナルハ スタッフに用意していただいていて、「ギャンパレとしての決意、意気込み」をテーマにして作詞しました。
ヤママチ スタッフの方たちが、メンバー13人の意思を紡いで、1つの詞になりました。
──完成した歌詞を見て思ったことは?
ヤママチ みんな思っていることは似てるなって。
月ノ 最初のサビ直前の「諦めない 覚悟決めてやってきたんだ」がセイの歌詞で、めっちゃいい。実際にこのパートはセイが歌ってるんです。
カ能セイ 合宿を経て、ギャンパレとして活動することになったときの思いを込めました。レコーディングはちょっと楽しかったです(笑)。
ヤママチ ちょっとなんだ(笑)。
カ能セイ あ、楽しかったです(笑)。メンバーのみんなと一から作っていく作業をこの曲のレコーディングで初体験しました。そのあとに「WELCOME TO GANG PARADE」の収録曲以外にも既存曲60曲くらいを1日で一気に録りました。
アイナス 私も一緒に、かなりの時間をかけて録りました(笑)。
カ能セイ はい(笑)。ナスちゃんと2人で1人用のレコーディング部屋に入って交互に歌うことを延々と続けました。喉、大丈夫なのかなと心配に思ってたんですけど、意外と壊れなかったし、意外と死なないんだなって思いました(笑)。自分が限界だと思ってることは意外と限界じゃないんだと、合宿のときもそうですけど、レコーディングのときにも感じました。
ヤママチ ギャンパレはありがたいことにたくさん曲があるからね。GO TO THE BEDSとPARADISESの曲も合わせると、全部で127曲かな。
カ能セイ まだ半分しか録ってないんだ……。
月ノ 新曲はレコーディング方法が今回は斬新で、 松隈(ケンタ / サウンドプロデューサー)さんが来てくださったんですけど、「13人は多い!」ということで、いつもは1人ずつ歌うところ、今回は2人ずつ同時に歌う形式でした。既存メンバーからしても新しい形のRECでしたね。ライブに近い感覚というか。
──例えばですけど、歌のクセが強いヤママチさんが、もしナルハさんと一緒にレコーディングブースに入ったとしたらどうなるんでしょうね?
ヤママチ それがですね、メンバー13人なんで1人余るんですよ。松隈さんに「誰を1人にしますか?」と聞いたら「ヤママチしかいないだろ!」って言われました(笑)。「あっ確かに……」なんて思いながら私は1人ぼっちで歌いました(笑)。それまでみんなは楽しそうに歌入れしてたのに……。
月ノ 孤独を乗り越えて“スーパーウルトラヤママチタイム”が生まれたので(笑)。
ヤママチ 最後の落ちサビに注目してください。
歌入れの次は振り入れ
──振り付けはもうできあがってるんですか?(取材は4月下旬に実施)
ヤママチ これからです。既存曲の振り入れを先に進めているので、なかなか手を付けられてないんですけど、振り付け担当は今回もキャン・GP・マイカがメインです。
月ノ 再始動してからマイカが中心になって、私が補佐みたいな感じで振りを考えてます。新メンバーの意見も聞きながら、「シグナル」は13人のギャンパレの始まりの曲になるので、新しくていいものを作っていけたらいいなと思ってます。あと、いつかセイもできそうだなと思ってるんですよね、ダンスやってたから。
カ能セイ いつか……挑戦したいです!
──ツアーに向けて既存曲の振り付けも覚えている最中だと思いますが、カ能セイさんはもうばっちりですか?
カ能セイ いやーまだまだ。頭がパンクしそうです。
ヤママチ でも覚えるのはめちゃくちゃ早いんですよ。
──アイナスターさんはWAggで活動していたからやっぱり勘どころがわかっているわけで。
アイナス でも卒業公演は4人で踊ったんですよ。4人から突然13人になって3倍以上いるみたいな。WAggでやってたときと感覚が違いすぎて。WAggも人数の変動が多いのでそれこそ多い時は7人でやったり、今の体制は3人だったり動きはあるので。人数が変わることによってフォーメーションがどう変わるかを理解したうえで、13人をやってはいるんですけど、それでもごちゃごちゃになるくらい、とにかく複雑で。
──ギャンパレの踊りって難しくないですか?
アイナス いや……EMPiREさんのほうが難しいです(笑)。
ヤママチ それはそう(笑)。
月ノ 使う筋肉が違うよね。EMPiREはインナーマッスルがすごく鍛えられる動きで、ギャンパレは体力勝負みたいな。
──ナルハさんはもう踊りはばっちり?
月ノ バキバキですよ、ナルハは!
ナルハ やめてください(笑)。中野サンプラザでのサキさんの卒業公演ぶりにギャンパレの曲を踊ったんですけど、さすがに見返さないと踊れなかったです(笑)。
ヤママチ 大丈夫、私たちもだ!
月ノ でも意外と曲を流すと体に染み込んでいるもんだなって、再始動のときに思った。
ヤママチ ナルハの場合は分裂する前のギャンパレにいたときにやってなかった曲がけっこうあったからね。
ナルハ 再始動してからの曲は私もやってないので、3人で振り入れしてもらおうと思ってます。
ヤママチ メンバーの在籍期間がバラバラなんですよね。13人集まって練習することもあれば、ナルハ、(キラ・)メイちゃん、ベビ、ノンそれぞれに振り入れしてない曲がバラバラとあるから、順番に教えて。
──そう考えると、再始動が決まって翌日にライブってだけでも本当に大変だったんですね(参照:GANG PARADE再始動ライブに遊び人歓喜、1月3日にも渋谷ワンマン開催)。
月ノ そうなんですよ(笑)。今こうして取材を受けている間も、練習場では別のメンバーの振り入れをしている真っ最中です(笑)。
ヤママチ 既存メンバーも大変ではあるけど、入ってきた子たちのほうが大変なのでそこはちゃんとサポートしないとね。既存のメンバーに関して言えば、毎年編成が変わりますし、慣れっこなので(笑)。
月ノ 毎年「ウェルカム!」って感じです。
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ヤママチミキは怖いのか?