音楽ナタリー PowerPush - がんばれ!Victory
全力で駆け抜けた7年とこれから見せたい“夢のつづき”
先生が勧める「渋い」洋楽
──確かに「TEENS ROCK」でプレイした「Never Give Up」や、佐賀時代の自主制作盤の表題曲「NIJI」はサザンロック風。「平成オールドロック」を旗印に活動している今もそうだけど、当時から年齢のわりに指向している音楽が渋いですよね。
れな 先生が洋楽ロックの名盤みたいなものをよく聴かせてくれたからですね。そういうCDを聴いたり、先生からアドバイスをもらったりしながら作った「NIJI」が私たちの初めてのオリジナル曲、原点だから、それ以降のオリジナル曲も渋い感じになってるんだと思います。
あやき あの頃たくさんCDもらったもんね。
まゆこ 「音の引き出しがないと曲は作れないから」って。
れな その頃って曲を作るのにすごく時間がかかってたんですよ。そういう曲に影響を受けた感じのメロディを誰かが鼻歌で持ってきて、私とみなみがそのメロディに合うコードをギターで探すんですけど、その頃はコードの名前をあんまり知らなかったから。まず自分が押さえてるコードがなんなのかを調べて、「そのコードを使う場合ベースは何を弾かなきゃいけないのか」をまたイチから調べてっていう感じで、コツコツ音を積み上げるように曲を書いてました。
あやき だから1曲作るのに3カ月くらいかかってました(笑)。
ただただ自信が付いて前だけ向いていられた
──先ほどまゆこさんは「TEENS ROCK」でグランプリを獲って「ROCK IN JAPAN」に出たことでバンドに対する意識が変わったって言ってましたけど、具体的にどう変わりました?
まゆこ 「ROCK IN JAPAN」で3000人の前で演奏させてもらったことで「あっ、バンドの存在が大きくなるとこんなところでも自分たちの曲を聴いてもらうことができるんだ」って気付けた上に、そのあと地元のレーベルさんから「CDを出しませんか?」ってお話をいただいたり、山形のライブにお呼ばれしたりして……。
しのぶ 大人と関わる機会がすごく増えたことで「バンドを仕事にできるのかもしれない」って気付いた感じだよね。
一同 うん。
──周囲の期待がプレッシャーになることは?
みなみ 全然。すごく楽しかったです。
れな うん。賞をいただいたり、「CD作りませんか?」「山形でライブしませんか?」ってお話をいただけたりしたことが純粋にうれしくて。将来の不安についてまで頭が回らなかったというか(笑)、ただただ自信が付いて前だけ向いていられた感じでした。
あやき このメンバーでずっとバンドを続けていくためだったり、もっとうまくなったりするためには音楽を仕事にしたほうがいいのかな? もしかしたら仕事にできるのかな?って感じだったよね。そういう単純な欲求で動かされてたというか「プロ=お金を稼ぐ」みたいなこととか「生活が……」みたいなことは考えてなかったかも(笑)。
東京での活動のきっかけはたまたま?
──そして上京のきっかけは……。
れな たまたま?
──あれ? 資料には益若つばささんと2700がMCをしていたTOKYO MXのオーディション番組「MILKY BUNNY 2700」に合格したのを機にってありますけど。
まゆこ その番組に応募したのがたまたまなんです(笑)。高校2年生の頃、私とあやきが地元のTSUTAYAに行って「進路のこととかで忙しくなる前にいろいろオーディションを受けときたいよね」って話をしながらオーディション雑誌を読んでたら、番組の情報が載っていたのがきっかけで。
──すでに「ROCK IN JAPAN」に出て、CDもリリースしているのに(笑)。
まゆこ 普通に応募してました(笑)。
みなみ 書類審査を通ったときも「わーっ! 東京に行ける」「何しようか?」って感じで(笑)。
しのぶ しかもあの頃いろんなオーディションに応募してたから、スケジュールを全然把握してなくて。私、東京での2次選考の日に家族旅行を入れちゃってたんですよ。ただたまたまそれが東京旅行で、オーディションの日は旅行の最後の日、佐賀に帰ってくる日だったから「じゃあ飛行機とホテル取り直すわ」って予定を延ばして受けてました。
──そんなノンキな調子だったとはいえ「MILKY BUNNY 2700」のオーディションに受かったわけですが、高校卒業後に東京で活動を展開することが決まってからそのノリは変わりましたか?
あやき 変わらなかったですね。
──でも大きな決断ですよね。しのぶさんは首都圏の大学に通いながら活動しているわけだけど、ほかの皆さんはある意味進路が決まったわけですから。
まゆこ 高校3年生になったばっかりの頃にオーディションに受かって、今の事務所に入らせてもらって。高校3年生の間も東京に来てライブをしていたので「いつかはこっちでの活動が中心になるんだろうな」っていう気はしていました。進路相談でも「バンドやります」って答えてましたし。
──進路指導の先生の反応は?
まゆこ 私の学校の先生は「事務所に所属してることだし、就職ってことで」ってOKしてくれました。
れな 私はずっと進学を勧められてました。
──そういう声はあるはずですよね。当時はメジャーデビューできるかどうかは……。
れな わかってなかったから、卒業ギリギリまで勧められて(笑)。でもウチの先生も私たちのバンドがオーディションに受かってることは知ってたから、最終的には理解してくれました。
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- メジャーデビューシングル「全力!スタート / 夢のつづき」2015年5月20日発売 / ポニーキャニオン
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1500円 / PCCA-04200 / Amazon.co.jp
- 通常盤 [CD] 1000円 / PCCA-70436 / Amazon.co.jp
- あやき盤 [CD] 800円 / PCCA-04201 / Amazon.co.jp
- れな盤 [CD] 800円 / PCCA-04202 / Amazon.co.jp
- まゆこ盤 [CD] 800円 / PCCA-04203 / Amazon.co.jp
- しのぶ盤 [CD] 800円 / PCCA-04204 / Amazon.co.jp
- みなみ盤 [CD] 800円 / PCCA-04205 / Amazon.co.jp
初回限定盤 / 通常盤CD収録曲
- 全力!スタート
[作詞・作曲:がんばれ!Victory / 編曲:Jin Tanaka] - 夢のつづき
[作詞:がんばれ!Victory / 作曲:164 / 編曲:Jin Tanaka] - 全力!スタート(カラオケ)
- 夢のつづき(カラオケ)
初回限定盤DVD収録内容
- 「全力!スタート」ミュージックビデオ
各メンバー盤CD収録曲
- 全力!スタート
- 夢のつづき
- scarred(仮) ※あやき盤のみ
[作詞・作曲:れな] - Don't worry(仮) ※れな盤のみ
[作詞・作曲:れな] - ずっと(仮) ※まゆこ盤のみ
[作詞:あやき / 作曲:まゆこ] - Dreamer(仮) ※しのぶ盤のみ
[作詞・作曲:しのぶ] - Simple thing(仮) ※みなみ盤のみ
[作詞・作曲:れな]
がんばれ!Victoryメジャーデビューリリース記念 全力!ライブ
がんばれ!Victory 全力!LIVE 三回の裏2アウト2•3塁 「1塁空いてますがここは勝負です!」 れな、しのぶ生誕祭付
- 2015年6月13日(土)東京都 Shibuya eggman
OPEN 11:30 / START 12:00
がんばれ!Victory LIVE 四回の表「晩夏の首位攻防最終戦!代打の神様見参!?」
- 2015年9月12日(土)東京都 TSUTAYA O-WEST
OPEN 17:30 / START 18:00
がんばれ!Victory TOUR 四回の表~虎編~
- 2015年9月5日(土)大阪府 ROCKTOWN
がんばれ!Victory TOUR 四回の表~竜編~
- 2015年9月6日(日)愛知県 池下CLUB UPSET
がんばれ!Victory(ガンバレビクトリー)
あやき(Vo)、れな(G)、しのぶ(B)、みなみ(G)、まゆこ(Dr)の5人が、小学5年生の頃に佐賀県唐津市で結成したロックバンド。2011年に行われたコンテスト「TEENS ROCK in HITACHINAKA」で優勝し、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011」WING TENTステージでオープニングアクトを務めた。バンドとアイドルの垣根を越えるという理由から“バンドル”というコンセプトを打ち立てて活動しており、2013年と2014年には「TOKYO IDOL FESTIVAL」にバンドとして2年連続出演している。2014年1月には初の全国流通盤「KGSD」を、11月にはシングル「ふらいはい!!!」をリリース。「ふらいはい!!!」発表時には「予約枚数と初週の売り上げ枚数、2000枚以上でメジャーデビュー」というミッションが課せられるも彼女たちはこの条件をクリア。2015年5月、ニューシングル「全力!スタート / 夢のつづき」でポニーキャニオンからメジャーデビューを果たす。