一番みんなが成長した、この1年間なのかな

──今「新体制の第1章を締めくくる」というお話もありましたけど、皆さんがここまで進んできた中で、「ここでグループが成長したな」と思えるようなポイントはあったりしましたか？

怜生　自分は2017年の全国ツアー「FUDAN10KU LIVE 10th ANNIVERSARY TOUR Vol.1 ～新たなる幕開け～」かな。（2017年の）野音が終わったあと、11月にスタートしたツアーなんですが、例えるなら野音は個々ががんばって超力強くボールを投げるような……1人ひとりが全力投球、みたいな感じのライブだったんですよ。それがこのツアーで全国を回っていくにつれてライブの中のコミュニケーションやアイコンタクト、ふざけあいも増えて、そういうやりとりの中ですごく絆が深まっていくのを感じたんです。（2018年3月スタートの）次のツアー「FUDAN10KU LIVE 10th ANNIVERSARY TOUR Vol.2～Best of Coupling～」では普段なかなか披露することのないカップリング曲をいっぱいやって、あまり時間もない中だったんですけど……それまでの団結があったから「がんばっていこうね」ってすごくファミリー感が生まれたんです。だから自分は（2018年9月の）10周年ファイナルの野音もすごく楽しみ。去年の自分たちと比較して、成長を感じられるかな？と思うから（※取材は日比谷野外大音楽堂公演前に実施）。

健水　ホント、この1年間だよね。1回目と2回目のツアーが終わるとき、けっこうみんな泣きました（笑）。ね。

一同　はい（笑）。

光黄　真咲以外はね。

一同　あはははは！（笑）

健水　初めのツアーは初代のメンバーがいなくなったあと、自分たちだけでやっていかなきゃいけない！っていう怖さがあって、けっこうピーンと張り詰めながらやっていた部分があったんです。その糸が切れたときに、みんな涙してしまった感じ。で、2度目のツアーはだんだん楽しみながらやることができて、「今の体制が好き」と言ってくださるファンの皆さんも増えていって……で、今は自由です！

一同　あはははは！（笑）

来音　完全に“できあがった”よね。

健水　キャラが確立して、誰かが何か言いたそうにしていたらその人の言葉を皮切りにみんなで一気にしゃべり出す、みたいな現象も、最初のツアーにはなかったものだから。

来音　すごく楽しいです。

健水　だからファンの皆さんも、この1年はいろんな感情を持ちながら風男塾を見てくれたんじゃないかなって思います。一番みんなが成長した、この1年間なのかなって思いますね。

みんな、ちょっと変人なんやと思う

──では最後に、リード曲「最高シャウト！」の歌詞に絡めて。皆さんが「最高だな！」と叫びたくなる瞬間って、どんなときですか？

光黄　ライブの一番最後の曲って盛り上がる曲が多いですけど、そのときに「ありがとうございました！ イエーイ！」ってシャウトする瞬間は本当に最高です。全曲やり遂げた達成感と楽しかったという感情と、お客さんの歓声でアドレナリンがめちゃくちゃ出てる感じがします。

健水　このお仕事をやめられない理由って、その瞬間がめちゃくちゃ気持ちいいからだと思うんですよ。そこにたどり着くまでって、「立ち位置は……」とか「歌が……」とかいろんなポイントに神経を集中させているけど、本当にその最後の、解き放たれるような瞬間があるから「またやりたいな」って思える。なんなんだろうね、この感覚。

真咲　魔法ですね。

来音　なかなか言い表せないよね。

健水　みんな、ちょっと変人なんやと思う。

一同　Mだね、M（笑）。

来音　じゃあ僕は視点を変えて言いますね。ライブが始まる前の楽屋ではテンションを上げるんですけど、みんな謎のテンションですっごく面白くなるんですよ。面白すぎてお腹が痛くなるくらい笑っているときがもうホンマ最高やな！と思います。今から一緒にがんばるチームの人と、こんなに笑えているっていうことが幸せで。「もう最高ー！」って感じ。

──皆さん本当に仲がいいんですね。

健水　もう、ずっとこんな感じですよ。

来音　そんな、ノリノリなテンションのままMCをしちゃうときもあって。

健水　ファンのみんなが置いてけぼりになってるときもあるな。

一同　あはははは！（笑）

個々の強さを生かせるようなお仕事ができたら

──ちなみに、今後の活動に関して思い描いている理想はありますか？

光黄　風男塾はみんな個性があっていろんな得意分野があるので、それぞれの個性が生かせるお仕事ができたらいいなと思います。例えば真咲くんは面白くて、ナルシスト芸人で……。

真咲　芸人って！（笑）

健水　でも韓国語が話せるからアジアでの活動もウェルカムですし。

真咲　行きたいですね！

光黄　宙くんはアニメが好きだから、声優にチャレンジとか。怜生くんは演技のお仕事とか。そういう個々の強さを生かせるようなお仕事ができたらなって思います。そういう活動が、結果的にグループの活動のエネルギーになったらという思いですね……真面目ですみません（笑）。