ExWHYZ、伊澤彩織に感動
──伊澤彩織さんも参加した「リグレット」のMV撮影が無事に終わりました。今回の撮影を通してどんなことを感じましたか?
maho 伊澤さんが見せてくださったお芝居が本当に素晴らしくて。映像としても感動的だったんですけど、それ以上に、現場の空気感がすごくよくて、撮影中に過ごした時間そのものが貴重で、心に残るものになりました。
mayu 俳優として日々お芝居をされている方にMVに出演していただくのは今回が初めてだったんです。私たちはこれまで、自分たち自身が表現する側としてMVを撮ることが多かったんですけど、今回はプロの俳優さんがExWHYZの楽曲をどう受け取ってくださるのかという新しいアプローチで。伊澤さんが「リグレット」という曲を自分なりに解釈して表現してくださったことが本当にうれしかったし、すごく新鮮でした。これまでとはまた違う、ExWHYZの音楽の届け方になると感じています。
yu-ki 伊澤さんが本当に素敵な方で。人柄の部分はmikinaちゃんから聞いて想像していたんですけど、実際に撮影でお会いしてみたら、すごく寒い中で鳥肌を立てながらも、それを一切見せずに笑顔で何度も演じてくださって。その姿に心を打たれました。とても温かくて、言葉の選び方1つひとつにも優しさがある。実際にお話しして人柄に直接触れられたのが本当にうれしかったです。
mikina 私は、ほかの3人よりも伊澤さんとお話しする機会があったんですけど、目の前で表現している姿を見るのは今回が初めてだったんです。だからずっとドキドキしながら見ていたし、自分の世界をしっかり持っている方なんだなって改めて感じました。スタントパフォーマーとしての活動をされているだけあって、動きの1つひとつに意味があって、表情にも物語がある。「今、どんな気持ちでこの顔をしているんだろう?」と、ずっと見入ってしまいました。本当に絵になる方で、ずっと見ていたくなる。改めて「ああ、私はこの人がすごく好きなんだな」って思いました。
意外と楽曲の感想を聞く機会が少ないから……
──先ほどの伊澤さんの対談を終えての、率直な感想も聞かせてください。
maho 伊澤さんは1つひとつのことに本当に丁寧に向き合う方なんだなって、会ってすぐに感じました。私たちは普段メンバー4人で話すことが多いので、外の方とこうしてじっくりお話しできる機会が実はあまりないんです。だからこそ、あんなにまっすぐな気持ちで、ご自身の心の内を話してくださったのがすごくありがたいです。
mayu ピュアな人は強い。伊澤さんの人柄に触れてそう思いました。何事もピュアであるからこそ素敵なスタンスで活動を続けていけるし、成長していけるんだなって。伊澤さんのお話を聞いていて、私もそのピュアさを忘れないようにしたいと思いました。
──具体的に、どんなところでピュアさを感じたんでしょう?
mayu 楽曲の感想を語る中で、あんなふうに自然と涙が出るってなかなかないことですよね。私たちに感情のチャンネルを合わせてくれて、純粋に心で反応できることがすごく尊いことだなって。大人になっていくほど難しくなるけど、表現を仕事にしている人にとって、ピュアな心ってやっぱり大切なんだなと思いました。伊澤さんを見ていて、やっぱりこういう人が素敵なものを作るんだなって。そんな方と一緒にお仕事ができたことが、本当にうれしいです。ファンの方から「励まされた」「救われた」といった感想をいただくことはあって、それも本当にうれしいんですけど、リリース前の段階で、しかもMVに出演してくださった方から、あんなに素直な気持ちで伝えてもらえたのは初めてです。そんなふうに受け取ってもらえるんだって、すごくうれしかったです。
maho mayuちゃんが言ってくれたみたいに、ファンの方以外から直接感想を聞くことって、ほとんどないんですよ。しかも、ちゃんと思いを言葉にして伝えてくれたことがすごくうれしかったですし。奇跡みたいなご縁を感じました。
yu-ki あんなふうに涙を流しながら言葉を届けてくれて、本当に心の奥まで届いてるんだなって実感できた瞬間でした。あと、伊澤さんも「落ち込むことがある」と話してくださっていて、なんだか少しホッとしたというか。どんなに強く見える人でも、1人で戦っている部分があるんだなと感じたし、そういうリアルな部分に触れられたのがすごく印象的でした。
mikina 伊澤さんって、思ったことや感じたことを全部、しっかりと言葉にしてくれる方なんですよね。気持ちを伝えるってすごくエネルギーのいることだし、そこに時間をかけてくれる人って本当に貴重だと思うんです。だからこそ、心から「この人に幸せでいてほしい」と感じました。それと同時に、改めてファンの方の気持ちもすごく大切にしようと思いました。私たちは届ける側だけど、その先で受け取ってくれる人たちが、こんなにもまっすぐに思いを返してくれるんだっていうことを今回改めて実感して。これからも、そういう心のやりとりを大切にしていきたいです。
──アクションの話題も出ていましたが、今回のご縁をきっかけに、伊澤さんと一緒にやってみたいことはありますか?
mayu 私たちのライブは撮影可能な公演がほとんどで、ファンの方がカメラを向けてくれるんです。だから、フォーメーションや振付を考えるときに「カメラにどう映るか」を意識することが多くて。ステージ全体の俯瞰での見え方や、寄りの角度、動きのラインまで想像しながら作るのが好きなんです。だから、伊澤さんが話していたカメラとの距離感で見え方が変わるっていう考え方が、すごく面白いなって思いました。いつか一緒に、そういう視点で作品を作れたらうれしいです。
maho もっとお話してみたいなって思いました。ほんの一瞬しかご一緒できなかったんですけど、その短い時間の中でも、もっと深く知りたいなと感じて。日々の過ごし方とか、心のプロセスとか、そういう話をじっくりしてみたいです。
mikina mahoちゃんも、人のことをちゃんと見て、その人のリズムに合わせて話すタイプだから、絶対すぐ仲よくなれると思う!
yu-ki 私も、シンプルにもっと仲よくなりたいです(笑)。今日1日で、本当に素敵な方だなとわかったんですけど、まだどんなものが好きとか、パーソナルな部分は知らないので。そういうことも少しずつ知っていって、みんなで一緒に楽しめることを見つけたい。お友達になりたいです。
mikina わかる! 私も初めてお会いした瞬間から「仲よくなりたい!」って思ってました。でも、どうやって友達になればいいのかわからなくて(笑)。今も、ちょこちょこLINEしたりするくらいで、誘いたいけど勇気が出ないっていう。
──それはもう友達になっている気もしますけどね。もっと仲よくなったら、どんなことを一緒にしてみたいですか?
mikina 一緒にストレッチをしたいです!
──ストレッチ?
mikina 伊澤さんって、体に対しての意識が本当に高いんですよ。健康とか体の使い方、ストレッチについてもすごく詳しくて。この前、“鞭を打たれるトレーニング”のお話をされていたんです。ものすごく痛いのに、終わったあとは、サウナで整うみたいな感覚になるらしくて。究極の脱力の感覚に達するための時間があるという話を聞いて、体のことを突き詰めてる人って本当にすごいなって思いました。そういう話を聞きながら、一緒に体を動かしてみたいです。
これからのExWHYZはもっと自由に、より素直に
──2025年もあっという間に終盤に差し掛かっています。12月27日にはグループの3周年ファイナルと2025年を締めくくる“大忘年会”を兼ねた公演が東京・Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)で開催されます。ExWHYZの今とこれからについて展望を聞かせてもらえますか?
mayu 改めて目標や今後のビジョンとしっかり向き合う時期だなと感じています。この数年間ずっと4人で走ってきたからこそ、もっと深く詰めていける部分があると思うし、そういう関係性を大事にしながら進んでいきたいです。
maho 今年はツアーも回って、1年で2枚のシングルを出させていただいて、本当に充実した1年でした。年末のKanadevia Hallは、観てくれる人全員にとって特別な時間になるライブを作りたいと思っています。そして、そのステージの中で、来年どんな1年にしていきたいか、そのかけらを見つけられたらいいなと思っています。
yu-ki 2025年は本当にたくさんライブをさせてもらった1年でした。フェスにも出て、新しい会場にも立って、たくさんの初めましてに出会えた年だったなと思います。その中で、初めて観てくれた人にも楽しんでもらえるライブってどんなものだろう?と考える時間がすごく多くて。自分の中で「ライブで何を伝えたいか」と向き合う1年でもあった。年末のKanadevia Hallでは、そんな1年の思いを全部込めて、いつも来てくれる人にも、新しく出会う人にも届くようなステージを見せたいです。
mikina 私は、ようやく冷静に自分たちを客観的に見られるようになってきた時期かなと思っていて。まだやりたいこともできていないこともたくさんあるけど、いろんなライブを通してお客さんからたくさんの感情をもらってきた。それを糧にもっといいものを届けられる自分たちでありたい。この1年だけじゃなくて、これからもずっと、そうやって届け続けられる存在でいたいと思っています。もっと自由に、心を縛らずに、「これをやりたい」「これができる」と素直に思えることを増やしていきたい。そんな気持ちで、これからも走り続けていきます。
公演情報
ExWHYZ Special Live ‘I’ -3rd Anniversary Final & Year End Party-
2025年12月27日(土)東京都 Kanadevia Hall
プロフィール
ExWHYZ(イクスワイズ)
2022年6月に突如解散したEMPiREのメンバーであるyu-ki、mayu、mikina、mahoからなるグループ。2022年11月に、大沢伸一(MONDO GROSSO)、デニー・ホワイトら国内外のさまざまなクリエイターが参加した1stアルバム「xYZ」を発表。2023年5月に東京・日本武道館でのワンマンライブを成功させた。同年7月よりライブハウスツアー、対バン形式のZeppツアー、オールナイト公演を含むクラブツアーを5カ月にわたって開催。2024年1月に、大沢伸一「Our Song」のカバーを発表。3月に東名阪にてSeihoとのスプリットツアー「ExWHYZ presents ‘SeihoWHYZ’」を開催し、“バラエティアルバム”「Dress to Kill」をリリースした。2025年4月にパソコン音楽クラブ、DONGROSSOを迎えオールナイトイベント「ExWHYZ presents ‘CLUB Ex Vol.1’」を行い、7月に1stシングル「iD」を発表。8月に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で始動3周年記念公演「Our Step→Future」を成功させた。12月に2ndシングル「DON'T CRY / リグレット」を発表し、東京・Kanadevia Hallで3周年記念ワンマン「ExWHYZ Special Live ‘Ⅰ’ -3rd Anniversary Final & Year End Party-」を行う。
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伊澤彩織(イザワサオリ)
1994年2月16日生まれ、埼玉県出身。スタントパフォーマーとして「キングダム」「るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning」「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」に参加し、俳優としては「ある用務員」「ベイビーわるきゅーれ」に出演した。SNSではアクショントレーニングの動画などを公開し、国内外のファンから反響がある。2025年3月から音声投稿アプリ「Artistspoken」の番組「前夜スケッチ」のパーソナリティを担当。


