=LOVE「呪って呪って」インタビュー|“野口衣織らしさ”が炸裂するダークで狂気的なラブソング (3/4)

大谷映美里、大場花菜、齋藤樹愛羅、佐々木舞香、諸橋沙夏
インタビュー

イコラブにとって攻めの曲

──まずはニューシングルの表題曲「呪って呪って」の印象から聞かせてください。

佐々木舞香 イントロからインパクトがありますし、新しいタイプの曲が来たなと思いました。最初に聴いたときはすごく衣織っぽいと感じましたね。衣織はソロ曲でもそうなんですけど、人に対する負のオーラを人一倍強く表現できるんですよ。指原さんの歌詞って、裏返しの感情を表しているところがいつも本当にすごくて。負のオーラと言いましたけど、今回は愛してほしいという感情を「呪って」と歌っているところが印象的です。

大場花菜 私も最初に「呪って呪って」というタイトルを見たとき、センターは衣織だなと思いました(笑)。

──インタビュー1組目のメンバーも同じことを言ってましたが、やはり野口さんには狂気的な歌が似合うという共通認識があるんですね。

大場 でも「呪って呪って」はすごく暗くて重い曲なのかなと思ったら、テンポが速く、どこか明るさも感じて想像とは違いました。今までの=LOVEにはないダークな曲だと思います。

齋藤樹愛羅 メンバー1人ひとりの表現力を生かせそうだなと、最初に聴いたときからワクワクしました。このシングルでカッコいい新たな一面を見せられたらと思っています。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅

大谷映美里 =LOVEにとって攻めの曲だと思います。ここまで重い愛を歌うのも初めてだと思いますし、それでいてコンサートで盛り上がれそうなダンスナンバーでもあります。

──ギターやピアノのサウンドが際立つジャジーな曲調なので、アイドルに興味ない音楽リスナーにも刺さりそうな気がします。

諸橋沙夏 7年前の初期の私たちだったら絶対に歌えない、踊れない曲ですし、成長した今の=LOVEだからこそハマる曲だなと思います。

──カップリング曲ではなく、表題曲として堂々とこの曲を発表できるようになったことが、=LOVEの成長を表していますね。

諸橋 “呪いダンス”がキャッチーなので、振付にも注目してほしいです。

佐々木 でも今回の振付は“呪いダンス”に一番苦戦したよね。

──ライブでファンの人たちが真似して踊るのは難しそうですか?

諸橋 まだ数回しか披露していないので、今は探り探りパフォーマンスを観ている感じだけど、みんな一緒に踊ってくれそうじゃない?

大場 サビの振りも真似しやすいよね。

大場花菜

大場花菜

諸橋 そのダンスのシーンも含めてMVは面白い仕上がりになっていると思います。狐のお面を付けた衣織が銭湯にいるっていう、冒頭から不思議な世界観で。瞳はロボットみたいな格好をしていますし。あと、今回は海外アーティストのMVなどを手がけるHAN SAMIN(DEXTOR-LAB)さんに監督をしていただいたんです。韓国のチームに撮っていただいたので、カメラワークなどがいつもと違いました。

佐々木 光の使い方や、撮影技術がすごかったよね。

──12thシングル「Be Selfish」のMVは韓国で撮影されましたが、今回は日本に韓国のチームを呼んだんですね。

諸橋 カメラワークもすごくて、毎テイク同じタイミングでカメラが近付いてくれるので、踊っている側としても気持ちいいんです。ベストなタイミングでカメラが前に来るので、「これこれこれ!」って(笑)。

中学生の頃にこの曲を聴いていたら、すごく共感していた

──続いてカップリング曲に対する皆さんの印象を聞かせてください。まずは佐々木さんがセンターを務める楽曲「誰にもバレずに」について。

佐々木 最初から最後まで孤独で、どこにもハッピーな要素がない曲だと私は感じていて、出口が見つからないのがすごく悲しいです。この歌詞のような経験をしたことがある人にはすごく刺さる曲だと思います。でも落ちサビでは「本当は心で まだ信じて叫ぶ 此処じゃないなら もっと飛べるはずだ」と歌っていて、孤独で絶望を感じているかもしれないけど、生きている限りは自分を信じているんですよね。わかりやすく希望を示してくれる曲ではないですが、地に足をつけさせてくれる曲だなと感じます。

佐々木舞香

佐々木舞香

──レコーディングで歌っていて、曲の世界観に引きずられたりはしませんでした?

大場 この曲は音程がかなり低いんですよ。暗い声をイメージして歌ったら、思っていた以上に自分の声が暗すぎてびっくりしちゃいました。曲の世界観に引っ張られすぎて。なので、意識的に少し優しい感じの声でレコーディングしました。

諸橋 MVをぜひ観ていただきたいんですけど、振付の中で舞香がセンターポジションにいるシーンがあまりないのが特徴で。演技っぽい振付になっていて、みんなそれぞれの感情が表情に出ていてなんだかリアルなんです。この曲を現役アイドルである私たちが歌うことで、ファンの方にどう響くのか気になります。

諸橋沙夏

諸橋沙夏

佐々木 本当にお芝居をしているような振付なので、コンサートでどういうパフォーマンスになるのか未知数ですね。

大場 私、中学生の頃にこの曲を聴いていたら、すごく共感していたと思う。

佐々木 私も! 昔の自分を思い出すよね。こういうことを思っていたときもあったよなあって。なんというか、世界を恨んで自分も恨む感じ。

大場 わかる!

大谷 私もこの曲に共感するタイプで。家で1人無音の中でぼーっとしていると、この歌詞に近い感情になることはあります。最初に「誰にもバレずに」を聴いたとき、舞香に似合う曲だなと思ったんですよ。誰もが感じたことはあるこの繊細な感情をうまく表現できるだろうなって。この曲を聴くことで自分は1人じゃないと思ってもらえたらいいですね。

大谷映美里

大谷映美里