=LOVE「呪って呪って」インタビュー|“野口衣織らしさ”が炸裂するダークで狂気的なラブソング (2/4)

現役アイドルである私たちがこれを歌うんだ、という驚き

──シングルのカップリング曲である佐々木舞香さんがセンターを務める「誰にもバレずに」と、齋藤樹愛羅さんがセンターを務める「君の第3ボタン」についても話を聞かせてください。

野口 「誰にもバレずに」は、悲しい曲です……! なりたい自分と今の自分、夢と現実の間で1人もがき苦しむ孤独な葛藤を歌っていて。

山本 悲しすぎるよね。

髙松 現役アイドルである私たちがこれを歌うんだ、という驚きがありました。「君の第3ボタン」も悲しい曲なんですよ。曲調はキラキラしていてかわいい感じなんですが、片思いを描いた歌詞と曲とのギャップが印象的です。特に「第3ボタン」というフレーズがすごいなって。「ナツマトペ」(2023年7月発表の14thシングル)もそうでしたけど、指原さんはすでにある言葉を少し変えて新しい単語を作るところが本当に素敵で感動します。

山本 「君の第3ボタン」は今の=LOVEだと、最年少の樹愛羅しかセンターで歌えない曲ですね(笑)。

山本杏奈

山本杏奈

野口 =LOVEも学生が主人公の青春の曲をまだ歌えるんだと思うと、ちょっとうれしかったです。

髙松 これで最後なのかもって思った(笑)。

山本 10代の気持ちでがんばって歌っています(笑)。切ない曲ですが、キャッチーなダンスやメンバーの歌声が相まってけっこう明るく感じられると思うので、ライブで披露するときは楽しんで聴いてもらえると思います。

ファン層は確実に幅広くなってる

──今回のシングルで=LOVEのファン層がさらに広がりそうですが、最近は何きっかけでファンになる人が多いですか?

瀧脇 私は「友達に連れられてコンサートに行ったらハマっちゃいました」と言われることがよくありますね。

瀧脇笙古

瀧脇笙古

髙松 確かに。そういう人多いよね。

山本 コンサートきっかけでお話し会イベントにも来てくれたり。

髙松 あと入り口になったのは、「千葉ロッテマリーンズ 福岡ソフトバンク戦」!

──昨年9月にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンク戦にて、グラウンド内パフォーマンスと野口さんによるセレモニアルピッチが披露されたときのことですね。

髙松 それを観て=LOVEのことを好きになってくれた人がいて。ちゃんとグループへの入り口になっているんだなと感じられてうれしかったです。

野口 「彼氏と一緒に応援しています!」という人も多いよね。あと、お子さんを連れてきてくれたり、逆にお子さんが=LOVE好きで、お子さんのためにコンサートに来てくれたり。ファン層は確実に幅広くなっていると思います。

野口衣織

野口衣織

──その中でも、女性ファンからの支持が厚いのが=LOVEの特徴ですよね。現在開催中のアリーナツアー「=LOVEアリーナツアー2024『Tell me what's more than "LOVE"』」の初日公演で「呪って呪って」のMVが初公開されたときは、女性から黄色い歓声が上がったとか。

髙松 あれは絶対に衣織推しの人たちだと思う。最初の狐のお面のシーンが映った瞬間に「キャー!」って沸いていたから。

──野口さん推しには特に女性が多いイメージがあります。

野口 確かに女性ファンの方は多いなと思います。特に、今みたいな強めなビジュアルが好きな方。

──ファン層をさらに拡大させていくにあたって、今後はどこが新しい入り口になりそうですか?

野口 (小声で)……TikTok?

音嶋 動画をアップしてみると、=LOVEファンではない方もコメントをしてくださるので驚いてます。「かわいくてフォローしました」と書いてくれたり。

野口 えー、すごい!

音嶋 =LOVEのことを知らない方もまだまだたくさんいらっしゃると思うので、TikTokはやったほうがいいかなと思っています。投稿が“おすすめ”に流れて、フォローしてくださる方もいるのかなって。

音嶋莉沙

音嶋莉沙

山本 最近、TikTokをがんばろうという話になっているんですよ。TikTokでかわいく踊る動画を公開することがあまり得意じゃないメンバーが多かったので、今までは少し逃げちゃっていたんです。でも今の時代におけるTikTokの重要性はわかっているので、みんなでがんばり始めています。

──外への広がりで言うと、髙松さんがフジテレビのバラエティ番組「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」に過去2回出演したこともかなり大きいのでは? パフォーマンス中の表情からは想像できない大きなリアクションで、かなりの爪痕を残していたと思います。

髙松 放送を観て、自分で自分の顔にびっくりしました(笑)。実際ファンの方からの反響はすごく大きかったですけど、あれが=LOVEへの新たな入り口になっているかなあ……。

髙松瞳

髙松瞳

山本 でも前にXでバズったライブ写真を、放送後に引用してアピールしてたでしょ。「こんなにかわいい子があのリアクションを!?」って食い付く人もいたと思うよ!

髙松 確かに! 放送後、はしごだかの「髙松瞳」じゃなくて「高松瞳」と書いてある投稿がSNSに多く見られたんです。たぶん、もともと私を知らなかった方たちの投稿だと思うので、多くの人に私や=LOVEの存在が伝わったのかもしれないです。

──では、これからもドッキリ番組などで積極的にリアクション芸を見せていきたい?

髙松 やりたいんですけど、ちょっと自分の顔が心配です……(笑)。でも、また機会をいただけたらがんばります!

山本 1回目の放送はメンバー全員で集まって観て、大盛り上がりしました(笑)。ぜひまた観たいですね。