=LOVE「呪って呪って」インタビュー|“野口衣織らしさ”が炸裂するダークで狂気的なラブソング

=LOVEの通算16枚目のシングル「呪って呪って」がリリースされた。

表題曲「呪って呪って」は、「愛以上に深い呪い」がテーマ。ジャジーで軽快なサウンドに乗せて「呪うことで私のことをより深く愛してほしい」と歌う“ダークな究極のラブソング”に仕上がっている。この曲でセンターを務めるのは、高い歌唱力と楽曲の世界に入り込む唯一無二の表現力を誇る野口衣織。彼女を筆頭にメンバーが妖しくもクールに踊るミュージックビデオは公開から1カ月も経たないうちに570万回再生を突破するなど大きな反響を呼んでいる。

音楽ナタリーでは今回もメンバーを2組に分けてインタビュー。カップリング曲である佐々木舞香のセンター曲「誰にもバレずに」、齋藤樹愛羅のセンター曲「君の第3ボタン」も含め、ニューシングルの注目ポイントを語ってもらった。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / YOSHIHITO KOBA

音嶋莉沙、髙松瞳、瀧脇笙古、野口衣織、山本杏奈
インタビュー

「呪って呪って」は衣織っぽい曲

──ニューシングルの表題曲「呪って呪って」は、「愛以上に深い呪い」がテーマのダークなラブソングです。ソロ曲「拝啓 貴方様」や前回のシングルに収録された「狂想カタストロフィ」然り、ダークで狂気的な表現をさせたら野口さんの右に出る者はいないのでは?

野口衣織 そうですかね(笑)。確かにダークな曲を歌わせていただくことが多いですけど、「呪って呪って」で描かれている感情を完全に理解できるかと言われたらそうではなくて。イメージとして私に合っているということなのかなと思います。

野口衣織

野口衣織

山本杏奈 この曲の歌詞と音源をいただいたとき、「衣織っぽい曲だな」と感じました(笑)。でも衣織がすごいのは、こういう楽曲が似合うのはもちろん、元気な曲もかわいらしい曲も全部自分のものにできるところです。そこが衣織のよさだなと思います。

瀧脇笙古 私も音源をいただいたときに「センターは衣織だろうな」と確信しました。ただ、=LOVEのこういったダークな曲が衣織に似合うなとは思うものの、衣織自身がダークな性格かと言ったらそんなことはなくて。かわいらしいところも、実は甘えん坊なところもあるんですよ。

──高い表現力の持ち主だから、濃い世界観の楽曲が似合うのかもしれませんね。今回、野口さんが“姫カット”にしているのは、この曲に合わせて?

野口 はい。私のほうから指原さん(=LOVEのプロデュースを手がける指原莉乃)に2パターン提案させていただいたんです。歌詞に「グレー」という言葉が入っているので髪をグレーにするか、真っ黒の姫カットにするか。その結果、姫カットのほうがいいかもという話になりました。

髙松瞳 私、衣織の姫カットが大好きなんですよ。またすぐに別の髪型に変えちゃいそうですけど、ずっと姫カットでいてほしいくらい好きです。

髙松瞳

髙松瞳

野口 ありがとう。でも、かわいい衣装のときは浮いちゃうんですよね。期間限定で楽しんでほしいです(笑)。

音嶋莉沙 今の衣織のビジュアルは「呪って呪って」の世界観にすごくぴったりで、ミュージックビデオの冒頭には狐の仮面を付けた衣織の姿が映っているんです。あの世界観に溶け込めるのは絶対に衣織しかいないと思います。

今踊っていて楽しい曲ランキング1位

──「呪って呪って」はタイトルから受け取るイメージに反して、ジャジーで軽快なサウンドになっている点も特徴です。

野口 タイトルや歌詞を先に見たときに「手遅れcaution」(2018年発表の3rdシングル)のようは“闇感”のある曲調なのかなと想像したんですが、意外とアップテンポで、明るい印象を受けました。「呪う」という言葉を使っているものの、相手のことがただ大好きなだけなんだなって、1つの愛の形のように感じられました。

山本 歌詞にフォーカスすると、「正しいグレーの作り方 ちょっと黒が多かった」という歌詞がメロディと相まって聴いていて心地いいです。語呂や響きがすべてマッチしていて、こういうフレーズを思いつく指原さんはすごい方だなと改めて思いました。

瀧脇 私は「悪魔と私の契約成立」のところが最初に聴いたときに一番耳に残りました。

瀧脇笙古

瀧脇笙古

──そのあとの「この物語 ハッピーエンド」という歌詞も含めてインパクトがありますよね。相手に呪ってもらうのがハッピーエンドなんだという。

髙松 怖いですね(笑)。今回の歌詞、レコーディング期間に何回か変わったんですよ。たぶん、私たちの声を聴いて、指原さんがよりベストな形にしてくださったんだと思います。歌詞のフレーズだけではなく、英語の発音なども細かく調整していただきました。

山本 今回はメンバー全員で歌う箇所がなく、ほとんどソロパートなのも特徴ですね。

山本杏奈

山本杏奈

髙松 振付については、s**t kingzのshojiさんが速いテンポに合わせたダンスを作ってくださいました。バシッと決めるところもあるし、今踊っていて楽しい曲ランキング1位ですね。でも踊っていてけっこう疲れるんですよ。息切れするランキングでも1位(笑)。

野口 特に莉沙が大変なんだよね。

音嶋 今回はマイクスタンドやヘッドセットを使うパフォーマンスに挑戦していて、ライブで初披露したときは本当に緊張しました。振りをしっかりそろえつつ、マイクスタンドを移動させなきゃいけないんですよ。

──単にマイクスタンドを立てて歌うわけではないんですね。

音嶋 はい。その中で私はけっこうあちこちに移動するんですが、リハーサルのときから……いや、もう振り入れのときから緊張してました。ライブで失敗する夢を見るくらい(笑)。すごく不安だったんですけど、いざ本番を迎えると全集中できてなんとかうまくいきました。

音嶋莉沙

音嶋莉沙

山本 今回の振付は“呪いダンス”も見どころです。イントロのところからV字のフォーメーションになって腰を細かく動かすんですけど、それがすごく難しくて。最初は「これはもう絶望的だ……」と思いました(笑)。この動きをそろえるのはかなり大変そうだなと。それぞれ自主練を行ったりと、ダンスを完成させるためにがんばったので、みんながどんどん上達して動きがそろうようになってきたときはすごくうれしかったです。最後のレッスンのとき、shojiさんのアシスタントの方が涙を流してくださったんですよ。最近はshojiさんに表題曲の振りを手がけていただくことが多いので、その方もずっと私たちのことを見ていてくださって。「成長したね。心動かされたよ」と言われて自信につながりました。