=LOVE「この空がトリガー」発売記念インタビュー|さわやかサウンドと切ない歌詞が混ざり合う、新たな王道青春ソング (3/5)

大谷映美里・大場花菜・音嶋莉沙・野口衣織・諸橋沙夏
インタビュー

みんなの心の中にある齊藤なぎさへの思い

──皆さんからも「この空がトリガー」を最初に聴いたときの印象を聞かせてください。

大場花菜 イコラブって今まで海をイメージさせる曲はいくつかあって。海でMVを撮ることも多かったんですけど、今回は 初めて“空”がテーマになっているんです。曲を聴いた瞬間、きれいな空が頭の中に浮かびました(笑)。

諸橋沙夏 メンバーみんなで集まって曲を聴いたんですけど、ひさしぶりの王道ソングだったのでみんな喜んでました。歌詞についてはマンガの世界みたいだなと思って。私、失恋してる自分が好きっていう子に惹かれるんですよ(笑)。恋してる自分のことが好きな子。「空しか知らない この恋 秘密にして 君と2人で あの日会ったこと 言わないから 想っていたい」という最後のフレーズから考えるに、この曲の子はつらいとか切ないという気持ちを抱きながらも、恋してる自分が好きなのかなと個人的には思いました。

大谷映美里 私は最初に聴いたとき、片思いの切ない曲だなと思いつつ、ラストの「君と2人で あの日会ったこと 言わないから 想っていたい」というフレーズを聴いて「あれ、どういうことなんだろう……?」と自分の中で歌詞の内容を噛み砕けなくなって。そのあと楽屋でメンバーといろいろ話しました。

大谷映美里

大谷映美里

大谷映美里

大谷映美里

野口衣織 すごく切ないというか、悲しいというか……複雑で不思議な感覚を持った女の子の曲だと感じました。あと、「春へ向かって行く風が 恋を曖昧に誤魔化す」というDメロのところだけ、なぜかなーたんのことが思い浮かんだんですよね。私の勝手な解釈ですけど、みんなの心の中になーたんへの思いがあり続けてるってことが曲から感じ取れてうれしかったです。

音嶋莉沙 私は、同じく舞香がセンターの「あの子コンプレックス」と似てるところがある曲だなと感じました。でも、2つの曲で描かれてる女の子が完全に重なるかと言ったらまた違って、それが面白いなって。

──佐々木さんの歌声は、こういった切ない失恋の曲に合うんでしょうか。

野口 舞香には独特の繊細さや、ミステリアスな感じがあって。その雰囲気が曲に乗ることで、「この空がトリガー」は「青春”サブリミナル”」とはまたジャンルの違った王道アイドルソングになっていて、新しいイコラブの姿が表現されていると思います。

佐々木舞香と野口衣織の関係性

──MVについてはどんな印象です?

諸橋 台本を見て、「え、そっち!?」って驚きました。

──やっぱり皆さんもそういう反応だったんですね。

野口 監督さんもそれが1つの狙いだったみたいなので、ファンの皆さんにも同じように驚いていただけたらうれしいですね。

大場 私、完成したMVを初めて観たときに叫びそうになっちゃいました。

大谷 こんな感じになってるんだっていう驚きがあったよね。しかも、何度もドキッとする部分があって。あれは誰だって叫んじゃうよ。

諸橋 最後に袴姿でボートに寝そべってるシーンも印象的で、もしかしたらこれは妄想の世界を描いたシーンなのかなと考察しました。妄想の中の誰にも邪魔されない空間。だって普通は考えられないじゃないですか。袴を着た状態で、湖の上をボートで漂いながら眠ってるって。ちなみに台本を見たとき、私は白鳥の足漕ぎボートを想像したんですけど、実際は全然違いました(笑)。

音嶋 すごく見入っちゃうMVで、かなり長めの映像なんですけど、ストーリーが展開していくにつれて映画を観ているかのような感覚になりました。その世界に入り込みすぎて、観終わったあとは無でしたね(笑)。

音嶋莉沙

音嶋莉沙

音嶋莉沙

音嶋莉沙

──MVの内容にちなんだ質問なのですが、普段の佐々木さんと野口さんはどんな関係性なんでしょう?

諸橋 意外と一緒にいないよね。2人でどっかに遊びに行たり、ごはんに行ったりっていう話はあまり聞かない。

大谷 でも、気付いたら隣にいていろいろ話してる。しかも、けっこう真面目な顔をしてしゃべってることが多いから、そのたびに「何を話してるんだろう」って不思議に思います。

諸橋 確かに! ふざけ合ってるよりも真面目な話をしてることのほうが多い気がする。

野口 真面目な話とかもしつつ、ふざけるときはふざけ合える感じなんです。2次元が好きだったりとお互いの趣味が近いし、変なところでノリが合うんですよね。真面目な話もそうじゃない話も、どちらもできる唯一の存在かもしれません。一緒にいるととても楽しいですし、(照れながら)頼りにしてます。

野口衣織

野口衣織

野口衣織

野口衣織

大場 なんか戦友って感じがする。ライブでも2人で一緒に歌うシーンや、シンメ(左右対称のポジションで踊ること)になることが多いんですよ。ステージに立ったときの相性がばっちりで、1人ひとりもすごいけど、2人がそろったら最強みたいな。イコラブの中でも特にその存在感が強いコンビですね。

──大場さんから戦友というワードが出ましたが、野口さん自身の感覚的には2人の関係性を表すのにどんな言葉が合うと思いますか?

野口 え! そうですね……いい意味なのかわからないですけけど、舞香との関係性を表す言葉として1つ思い付いたのが、“腐れ縁”です。お互いを高め合える関係でもあるし、学校のクラスに舞香がいてくれたらよかったなとずっと思ってるんですよ。学生時代、仲がいい友達がたくさんいてすごく楽しかったんですよね。そこに舞香もいてくれたら、もっと楽しかっただろうなって。

──アイドルの方にこういう話を聞いていると、「一緒に活動していく中でメンバーと仲よくなったけど、学校のクラスだったら全然話してなかったと思う」と言う方もいるんですが、2人の場合はプライベートで出会っていても今みたいな関係性になっていたと感じるんですね。

野口 そうですね。今よりもっと仲よくなっていたかもしれないです。

2023年2月22日更新