=LOVE「Be Selfish」発売記念インタビュー|新曲センターは野口衣織、自己肯定感を高める“最強の1曲” (3/4)

大谷映美里大場花菜齋藤樹愛羅佐々木舞香瀧脇笙古山本杏奈
インタビュー

野口衣織はどんどん進化している

──今作の表題曲でセンターを務める野口衣織さんのキャラクター像について、皆さんからも話を聞かせてください。同じ=LOVEのメンバーから見て、野口さんはどんな存在なのか。

齋藤樹愛羅 衣織ちゃんはいつも一生懸命で、初心を忘れずに、よりよい自分を探していて。ダンスのレッスンでもライブのパフォーマンスでも参考にさせてもらってます。「Be Selfish」はダンスパートの含めて見どころがたくさんあるので、この曲を通して衣織ちゃんの魅力がもっとたくさんの人に伝わったらうれしいです。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅

山本杏奈 パフォーマンス力でメンバーを引っ張ってくれているのは初期の頃から変わらないんですけど、イコラブがもっといいグループになるために、今まで以上にいろいろと考えてくれている気がします。表題曲のセンターを務めることの責任感が影響しているのかもしれないですが、「イコノイジョイ 2022」のときも「ここの振りがそろってないからそろえたい!」とか、たくさん連絡をくれましたし、今回の新曲についても「いっぱい練習したい」と言ってくれて。前向きな衣織を見ると安心するので、すごくうれしいですね。

佐々木舞香 衣織は以前からネガティブな面があって。完璧主義者なんですよね、きっと。現状に満足できず、「もっとこうしたい」という思いが次々に出てくる性格で、だからこそどんどん進化しているんだと思います。あと、わりと周りに左右されやすく、どっちを選んだらいいかわからなくなるタイプでもあって。でも、何においても自分が選んだほうが正解だと思うし、「Be Selfish」からはそんな衣織に対する指原さんからの「もっと自分らしく自由に生きていいんだよ」というメッセージを感じられます。ホントに衣織にぴったりな曲です。

ホントに私ですか!?

──韓国でのMV撮影で特に印象に残っていることはありますか?

瀧脇笙古 今回、韓国のヘアメイクの方に各メンバーに合う髪色、髪の長さ、メイクを事前に決めていただいて、その通りにして撮影に臨んだんです。今までは基本的にメンバーが自分たちのやりたい髪型、メイクにしていたので、それぞれに似合う髪型やメイクを教えていただいてすごくためになりました。私は初めてブリーチをして髪色を明るくしたんですけど、こういうきっかけがなければ自らやることはなかったと思います。新しい自分を見つけることができました。

大場花菜 その韓国のヘアメイクの方が、道具を入れている鞄に「崖の上のポニョ」や「クレヨンしんちゃん」のピンバッジを付けてたんですよ。なんだかうれしくなっちゃって「ポニョ! しんちゃん!」って声に出したら、それがきっかけでコミュニケーションを取れてうれしかったです。あと、スタッフさんたちに「カムサハムニダ(ありがとう)」と言ったら、みんな笑顔で応えてくれました。特に監督さんがたくさん話しかけてくれたよね。

佐々木 簡単な韓国語講座を開いてくれました。

大谷映美里 私、日本のお菓子もらったよ(笑)。

佐々木 韓国のお菓子じゃなくて、日本のね(笑)。

佐々木舞香

佐々木舞香

瀧脇 私も瞳と一緒にいたらお菓子もらった。すごく優しかったね。

──MV撮影自体はどうでしたか? 新曲の間奏部分では佐々木さん、野口さん、山本さんがキレのあるダンスを見せていますが、1組目のインタビューで、この3人の中に佐々木さんが選ばれたことが意外だったという話が出ていました。

佐々木 私自身も意外でした(笑)。振付のshojiさんに「ホントに私ですか!?」と何回も確認しました。そしたら「いろいろと考えて佐々木さんにしました」と言われたんですけど、いったい何を考えて私を選んだろうと、今も疑問に思ってます。もしかして、あみだくじとかで決めたんじゃないかって(笑)。

──撮影で踊った手応えはどうでしたか?

佐々木 難しかったです。あまり考えすぎないようにして、衣織のことを見ながらがんばって動きを合わせました。でも、今回のこのダンスをあまり大げさに褒められるのもちょっと嫌だなと思っていて。ダンスがもともと苦手な分、すごいように見えてるだけで、衣織や杏奈に比べたらまだまだなので。

耳が幸せ

──続いて、大谷さんとなぎささんのユニット曲「わたし、魔法使い」の話題に移りたいと思います。1組目のインタビューではなぎささんからこの曲について紹介してもらいましたが、大谷さんからもぜひ話を聞かせてください。

大谷 なぎさと私はファンの方から“みりにゃーたん”という愛称で呼ばれてるんですよ。2人のユニット曲をいただけてうれしいですし、「わたし、魔法使い」は自分のことを大切にしている女の子の歌なので、普段も「今日もかわいいね」と言い合ってる私たちにぴったりだと思います(笑)。2人の空気感がそのまま曲に反映されてるんじゃないかなって。この曲のように、自分のことを魔法使いだと思えばどんなことも乗り越えていけると思うし、自分自身をたくさん甘やかしてほしいというメッセージも込めて歌っています。「Be Selfish」とはまた違った、自己肯定感が上がる1曲ですね。

大谷映美里

大谷映美里

佐々木 私、この曲を最初に聴いたとき、みりにゃの声だとわからなくて、「誰!?」って思っちゃいました。

大谷 ホント!?

樹愛羅 確かに、いつもとちょっと違う声だった。

佐々木 歌い方がすごくかわいくて、みりにゃに合ってるよね。なぎさとみりにゃの声のバランスがばっちりです。

山本 誰もが見たかった組み合わせのユニットだよね。私もこの2人のユニットの曲を聴きたかったので、ありがたい気持ちです(笑)。落ちサビのあたりに右側からみりにゃ、左側からなぎさの声が聞こえるところがあって。間に挟まれた状態でささやかれてるみたいで感動しました。耳がすごく幸せです(笑)。「わたし、魔法使い」はぜひイヤフォンで聴いてほしいです。

山本杏奈

山本杏奈

──大谷さんとしては、意識的に声を変えて歌ったんですか?

大谷 はい、がんばりました(笑)。でも、イコラブの曲は全体的にキーが高くて、地声で歌えないことが多い中、「わたし、魔法使い」は私も歌いやすいキーになっていて。全編を通して地声で歌えたんですよ。なぎさの声も参考にしながら練習して、結果的にいい感じになりました!

──次に、3つ目のカップリング曲である「真夜中マーメイド」についても紹介をお願いします。これは佐々木さんのソロ曲で、切なげな歌声が曲と見事にマッチしている印象です。

瀧脇 私は「夏祭り恋慕う」(2021年8月発表の9thシングル「ウィークエンドシトロン」に収録されている佐々木のセンター曲)の落ちサビを一生聴いていられるくらい、舞香の歌が大好きなんです。だから、まず舞香のソロができあがったこと自体がすごくうれしいです。この曲も一生聴けます。

瀧脇笙古

瀧脇笙古

佐々木 「真夜中マーメイド」はメロディが美しい曲なので、雰囲気を壊さないように歌うことを意識しました。裏声が多いから息が抜けちゃうというか、ブレスの位置が難しくて。レコーディングでは息が続かず、酸欠になりそうなくらいでした(笑)。でも、その歌い方が海の中にいるマーメイドのイメージに合ってるのかもしれないです。あと、指原さんの書く歌詞って曲の中の心情や情景を頭の中に思い浮かべやすいですが、私はさらに歌詞を深読みするのが好きなんですよ。例えば、最後の「今すぐ連れ去ってよ 2人が結ばれる世界へ 君に触れずに死ぬ その日 この海 涙で満ちるでしょう」という歌詞は、マーメイドが死んじゃうことを意味してるのかなと最初は思ったんですけど、マーメイドって長生きするイメージもあるし、もしかしたら相手の男の人が先に死んじゃって、その悲しみの涙で海が満ちるという意味なのかなって。そう考えると悲しい気持ちになりますが、より曲に入り込めます。

大場 私はこの曲の中で、サビ前の「一度でいいから君に触れてみたい」の「い」の部分が大好きです。「触れてみた」まで歌って一瞬止まるんですよ。それがドキッとするし、とろけそうになる。

大谷 そう! そこだよね!

佐々木 樹愛羅と一緒にこの曲をイヤフォンで聴いていたら、横で何回も親指を立ててくれました。

樹愛羅 ホントに素晴らしいんですよ。歌に感情を乗せるのがうますぎます。

山本 歌から感情がしっかり伝わってくるんですよね。しかも、それが曲の邪魔になってないから、何しながらでも聴けちゃう。

大場 「真夜中マーメイド」を聴きながら、外をとぼとぼとしんみり歩きたい。

大場花菜

大場花菜

山本 はなちゃん、感情移入しすぎちゃうからね。自分のことをマーメイドだと思いこんで、海に潜っちゃうよ(笑)。

樹愛羅 あははは(笑)。

大場 今回のシングルの曲、全部その歌詞の世界観に浸りながら聴きたいです。「わたし、魔法使い」を聴いているときはルンルン気分になります。

──ちなみに、表題曲の「Be Selfish」はどんなときに聴きたいですか?

大場 速歩きしてるとき!(笑) あと、朝イチに聴くのにぴったりだと思います。

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