=LOVE「The 5th」発売記念インタビュー|あれから5回目のクリスマス……大人になったメンバーが描く恋の続き (4/4)

お姫様になって王子様に抱っこされたい

──シングルには音嶋さんがセンターを担当する「お姫様にしてよ!」も収められます。音嶋さんのセンター曲は今年5月発表の1stアルバム「全部、内緒。」の収録曲「cinema」以来2曲目ですね。

音嶋 私自身、お姫様になって王子様に抱っこされたいという、普通は恥ずかしいと思うような願望があって。「お姫様にしてよ!」ではその思いが歌詞に思いきり表れています。ファンの皆さんはメンバーのことをお姫様、自分のことを王子様だと思い込んで聴いてもらえたらと思います。ダンスもキャッチーだし、ところどころにメンバーのかけ声が入っているので、ライブで絶対に盛り上がる曲になると期待しています。お客さんが声を出せる状況になったら、ぜひ一緒に掛け声を叫んで楽しんでほしいですね。

音嶋莉沙

音嶋莉沙

諸橋 冒頭の「ずっと 将来の夢は 王子の横のキラキラgirl ドレスを着て 舞踏会」という歌詞を見た瞬間に、「これは莉沙の曲だ!」と思いました。

大谷 莉沙がただ立っているだけで、優雅さを感じるんですよ。

なぎさ スタイルがスラッとしていて、プリンセスっぽさがあるんです。

諸橋 もともとすごく品があるよね。莉沙があぐらをかいているところを見たこともないもん。

音嶋 あぐらは単に体が硬くてできないんです(笑)。でも、「そこを気にする?」と思われるようなことが気になっちゃうんですよ。食事してるところを人に見せるのが恥ずかしくて、ちょっとずつ食べちゃったり。

なぎさ 何かと言葉に“お”を付けたりね。

音嶋 お姫様になりたい気持ちもずっとあって。いつからこういうキャラになったのかははっきりと覚えてないんですけど、ダンスの先生がふいに私のことを「姫」と呼ぶようになったんです。でも、私だけじゃなく、女の子はみんなお姫様願望を持っていると思います。大切な人に優しくされたいっていう。

甘い女の子と毒のある女の子

──さらにシングルには大谷さんのセンター曲「Poison Girl」がカップリング曲として収録されます。「Poison Girl」はほかの収録曲と雰囲気が大きく異なり、クールで強い女性像がイメージされるナンバーですね。

大谷 英語の歌詞がたくさん入っているのが特徴で、カッコかわいい曲ですね。前作の「ウィークエンドシトロン」で本格的なラップに初めて挑戦したんですけど、それが楽しくて。「Poison Girl」にもラップが入っていて、初めて音源を聴いたときからすごく好きになりました。指原さんからは「いつもの映美里とは違う雰囲気かもしれないけど、きっと似合うと思うから」と言っていただけて、それからちょっと小悪魔っぽい雰囲気を出せるように歌を練習して。音源をいただいてからレコーディングの日まで、この曲のために生きていたと言っても過言ではないくらい練習して、すごく楽しい時間でした。

大谷映美里

大谷映美里

──もともとのキャラクター的にはこういうクールな楽曲よりも、かわいらしく魅せる曲のほうが合っているんでしょうか?

大谷 ファンの皆さんから見ても、私には「Poison Girl」のようなイメージがあると思うんですけど、実際はクールな女性を演じるのが苦手なんです。でも、7thシングルの「CAMEO」で小悪魔系の表現に挑戦したときから、こういう雰囲気の子になりたいという思いもあって、指原さんはそこまでわかってくださっていたんだと思います。

なぎさ みりにゃは特にライブ中の姿がカッコいいんですよ。「どうやったらそんなに自分の見せ方がうまくなるの?」と本人に聞いたこともあるくらいで。髪の毛のかきあげ方や、ダンスの1つひとつの動きが女性らしくてカッコよくて、前からすごいなと尊敬していたんです。かわいくてふわふわしたところもあるんですけど、芯の強い一面もあって、「Poison Girl」でまたセクシーなみりにゃを見れるのが楽しみです。

齊藤なぎさ

齊藤なぎさ

大谷 私は「Sweetest girl」というユニット曲でセンターを務めさせていただいているんですけど、「Poison Girl」はその逆に位置する曲なんですよね。甘い女の子と毒のある女の子。指原さんに私がその両方を表現できると思っていただけたならうれしいですし、「ウィークエンドシトロン」のときに褒めていただいたラップもがんばりました。

──=LOVEは女性ファンが多いですが、特に大谷さんは“女性が憧れる女性”という印象が強いです。

なぎさ メイクにしてもファッションにしても最先端のことを知っていて。常にアンテナを張っているんだと思います。

諸橋 モデルもやっているので、最新の流行を知りたいときは、みりにゃに聞けば間違いないです。私が全然知らない最先端の言葉が返ってくることもあるんですけど(笑)。

大谷 (笑)。あと言い忘れてましたが、「Poison Girl」はみんなが歌っている英語の発音がめちゃくちゃカッコいいので、そこも注目してほしいです!

なぎさ 特に沙夏は帰国子女みたいに発音がカッコいいんですよ。4thシングルの「Want you! Want you!」のときから思ってました。

諸橋 Rの発音で舌を巻いときゃいいの!

諸橋沙夏

諸橋沙夏

──(笑)。最後に、=LOVE、≠MEに続く指原さんプロデュースの第3のグループのことに触れさせてください。現在オーディションの真っ最中だと思いますが、3つ目のグループが結成されると聞いたときは率直にどう思いましたか? 指原チルドレンの長女としてのプレッシャーみたいなものはあるんでしょうか?

樹愛羅 ノイミーちゃんが結成されてから刺激を受けることが多くて、アイドルとしてさらに成長できたと思っているんです。「次のグループはどんな子が入ってくるんだろう」と気になることはあるんですけど、ノイミーちゃんのほうが不安な気持ちが大きいと思うので、長女の=LOVEがしっかり引っ張っていきたいです。私は=LOVEの中では最年少ですが、ちゃんと大人としてがんばっていきたいと思います。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅

──妹グループが育っていくにつれて、=LOVEならではの色や個性も今まで以上に求められていくのではないかと思います。改めて=LOVEの強さはどこにあると考えますか?

なぎさ この間、振付ユニットのCRE8BOYさんが「=LOVEは経験があるのが強い」とおっしゃってくれて。確かに後輩グループより多くの舞台に立っているし、メンバー1人ひとりが個性や長所を生かしていろんなお仕事をさせていただいているので、その経験が一番の強みかなと思います。

プロフィール

=LOVE(イコールラブ)

代々木アニメーション学院のバックアップのもと、指原莉乃がプロデュースを手がけるアイドルグループ。2017年8月に開催されたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で初パフォーマンスを披露し、翌9月にSACRA MUSICよりデビューシングル「=LOVE」を発表した。2018年2月には初主演舞台「けものフレンズ」、7月には「ガールフレンド(仮)」が「あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト」として上演され好評を得る。2021年1月に東京・日本武道館でライブツアー「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」の最終公演を開催。5月に1stアルバム「全部、内緒。」を発表し、同月より神奈川・横浜アリーナ公演をファイナルとする全国ツアーを行った。12月に通算10枚目のシングル「The 5th」をリリースする。