大谷映美里、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、諸橋沙夏
インタビュー
4年間でメンバーの個性がはっきり見えてきた
──「The 5th」は2ndシングル「僕らの制服クリスマス」のその後を描いた作品で、“大人クリスマス”がテーマになっていますが、皆さんがこの4年間で大人になったと感じる点を聞かせてください。
齊藤なぎさ いろんな面で大人になったと思います。例えばメイクについても自分に似合うものを試行錯誤しながら探し続けているし、どんどん自分を更新してかなきゃいけないと考えていて。活動の話だと、個人のお仕事もどんどん増えてきましたし、みんな自分の見せ方がうまくなったと感じています。
諸橋沙夏 「僕クリ」のときはメンバーの個性がそれほどはっきりしていなくて。このタイプの楽曲だとこの子が映える、みたいなことがまだ見えてなかったけど、コンサートを重ねていくうちにスタッフさんもメンバーもそれぞれの個性がわかってきたんだと思います。例えばカッコいい楽曲だったら衣織や花菜ちゃんが映えるし、セクシーな曲だったらみりにゃ(大谷)が似合うっていう。コンサートでも各メンバーを演出しやすくなって、今年9月のデビュー4周年記念コンサートでは(音嶋)莉沙がお姫様みたいな格好をして花道を歩くという場面があったんですけど、「僕クリ」の頃は莉沙に“姫になりたい願望”というか(笑)、そういうキャラクターがあると知らなかったんですよね(参照:=LOVEがスペシャルな演出で魅せた4周年コンサート、10枚目シングルのリリースも決定)。
音嶋莉沙 「僕クリ」の頃はまだ2枚目のシングルということもあって、お互いのことをよくわかってなかったし、自分自身のことをメンバーに話すこともなかったんです。「自分って何なんだろう…?」と自身に問うこともあって。でも、それから4年間一緒に過ごしてきてメンバーのことをたくさん知ることができたし、お互いに相談もできるようになって、だんだんと余裕が出てきました。
“自分が一番かわいい”キャラ
──初期の頃はそれぞれ自分のキャラを探っていた感じだったんでしょうか?
諸橋 そうですね。グループアイドルだったら誰しも経験することなんじゃないかと思います。
大谷映美里 私、黒歴史あるもん(笑)。バラエティ番組の中で「この中で自分が一番かわいいと思う人!」と聞かれる場面あったんですけど、私、そこで手を挙げちゃって。そういう“自分が一番かわいい”キャラでいこうかと思っちゃったんです。
なぎさ 私が今その状態だから(笑)。決して自分が一番とは思ってないんですけど、そういうキャラを立たせていけないと芸能界ってやっていけないから……。
齋藤樹愛羅 えー!(笑)
諸橋 すごい大人な考え方!(笑)
なぎさ 世間の人に謙虚じゃない人間というイメージを持たれてるかもしれないですが、実際は=LOVEのメンバー全員私よりかわいいと思っていますし、毎日刺激をもらっています。ファンの方はキャラだとわかってくれていると思うんですけどね。
──“自分が一番かわいい”キャラはアイドルグループにとって重要なポジションの1つだと思いますが、続けるのにかなりパワーが要りますよね。それでも「自分はこのキャラでいこう!」と思う理由があったんでしょうか?
なぎさ 私はももち(嗣永桃子)さんや、道重さゆみさん、まゆゆ(渡辺麻友)さん、みるきー(渡辺美優紀)さんが憧れのアイドルで。自分自身を一番に認めてあげるのが大事で、私が私のことを好きじゃないとファンの方も好きになってくれないし、自信を持っていたほうが絶対にいいと考えているんですよ。もともと自信があるタイプではないし、自分の顔が好きなわけでもないんですけど、「私が一番かわいい!」と思ってアイドルをやりたいんです。ライブ前も鏡の前で「私かわいい。大丈夫」と自分に言い聞かせたり、沙夏やみりにゃに「私、かわいい?」と聞いて「かわいいよ」って返してもらったりして、気合いを入れてます。
諸橋 でも、最近は細かいポイントまで言わないと納得してくれないんです(笑)。前は「かわいい」のひと言だけで大丈夫だったんですけど、今は「今日、前髪めっちゃいい感じだよ!」とか、「目がキラキラしててかわいいよ!」というように具体的なポイントを挙げて褒めてます。
なぎさ だからメンバーに助けられてこのキャラができてるんです(笑)。
大谷 でも、なぎさがそういうキャラでいてくれて私たちも助かってるよ。私はファッションやメイクが好きで、=LOVEの中でも垢抜けているほうだと思っていたのと、バラエティ番組の中でなんとかして目立たなきゃという野心が芽生えて当時手を挙げてしまったんですけど、結局続けられなかったので。最近は大人になるにつれ、いい意味でそういう自我が弱まったと感じています。昔は絶対にかわいい顔でカメラに映らなきゃという意識があったんですが、シチュエーションによって自然な柔らかい表情ができるようになってきました。それは私に限らないことで、メンバーみんな垢抜けて大人になったと思います。
諸橋 最年少メンバーの樹愛羅は見た目が大人っぽくなったのはもちろん、自信を持ってパフォーマンスするようになったよね。もともとダンスは上手だったんですけど、そのうまさがより目立つようになったと思います。
樹愛羅 中身についてはもっと成長しなきゃと思うところがまだたくさんあるんですけど、見た目はちょっとは大人になったと思いますし、声も少し低くなりました。パフォーマンスも初期の頃より楽しくやれていて、ファンの方から「カッコいい大人っぽい曲が似合うね」と言っていただけるようになってうれしいです。
──この5人の中で、4年のうちにもっとも変化があったメンバーを1人挙げるとしたら誰ですか?
諸橋 うーん、みりにゃは変わらない気がする。
大谷 嘘! 変わってるよ!
なぎさ 内面はホントに変わった。
諸橋 あっ、確かに! 昔はこういうインタビューで全然しゃべらなかったよね。
なぎさ ラジオ番組に出たりして対応力が上がったと思うし、写真で自分をうまく見せる方法をよく知っていて、SNSで多方面にアピールしているところもすごいなと思います。あと、昔は私のほうから「みりにゃ、みりにゃ!」って話しかけてたんですけど、最近は目が合うと積極的に絡んでくれるようになって、すごくうれしいですね。
大谷 昔は人見知りで、人とうまくしゃべれないコンプレックスがあって、どんどん内側に潜っていっちゃうタイプだったんですが、=LOVEのメンバーのおかげで明るくなりました。
──内面だけじゃなく、歌声なども変わってきたんじゃないですか? 「The 5th」では大谷さんをはじめ、メンバー全員が大人っぽくもありつつ、明るい歌声を響かせている印象です。
大谷 歌詞をまとめたノートを持ってレコーディングしたんですけど、語尾にニコちゃんマークを付けて、自然と幸せな笑みがこぼれる感じの歌い方ができるように意識しました。
なぎさ かわいい(笑)。みんな魅力的な大人の歌い方をしてるよね。
諸橋 ライブで「僕クリ」と「The 5th」を続けて歌ってみたいな。
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お姫様になって王子様に抱っこされたい