=LOVEの9枚目のシングル「ウィークエンドシトロン」がリリースされた。
5月に待望の1stアルバム「全部、内緒。」をリリースした=LOVEは、これに合わせて全国9カ所のメンバーの出身地を巡る全国ツアー「=LOVE 全国ツアー2021『全部、内緒。』」を開催。7月に神奈川・横浜アリーナでファイナル公演を行い、その中で9thシングルのリリースが決定したことを告知するとともに、プロデューサーの指原莉乃と親交の深いフワちゃんがFUWACHAN名義でラップパートの作詞を手がけたこと、8thシングルの収録曲「しゅきぴ」に続いて元AKB48の峯岸みなみがミュージックビデオの監督を務めたことを発表してファンを驚かせた(参照:=LOVE全国ツアーが横浜アリーナで終幕!フワちゃん作詞参加「ウィークエンドシトロン」を初披露)。音楽ナタリーでは今回もメンバーを2組に分けてインタビューし、ツアーの感想やシングル収録曲の聴きどころを11人に語ってもらった。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / 前田立
客観的に見て、女の子が憧れるくらいかわいい
──まずは5月より開催された「=LOVE 全国ツアー2021『全部、内緒。』」の振り返りから聞かせてください。このツアーでは全国9カ所のメンバーの出身地でライブが行われ、各公演で凱旋メンバーのソロパフォーマンスが披露されました。
瀧脇笙古 私は地元が横浜なので、ファイナルの横浜アリーナが凱旋公演になりました。今までソロで歌った経験がないのに、その初披露の場を横アリにしていただけたのはすごくありがたいことで。衣装も私のペンライトカラーである黄色とオレンジでかわいく作っていただいて、ファンの方もみんなその色のペンライトを振ってくださったんです。ステージ上からの景色はもちろん、コンサートのあとにカメラマンさんや指原さんが送ってくださった会場の写真を見て感動しました。
──横アリのステージに1人で立つのはかなり緊張するんじゃないですか?
瀧脇 リハーサルでステージに1人で立ったとき、「広っ!」とびっくりしました。会場後方のBステージで歌ったんですけど、メインのAステージから捌けたあと場内を急いで移動するのも大変で。
佐々木舞香 横アリの公演は、ファンの方たちが会場に入って初めてコンサートが完成した気がします。リハーサルでは横アリにいる実感があまり沸かなかったんですけど、オープニングの登場前にファンの方がペンライトを振っている光景を見たときに、まるで宇宙にいるみたいな感覚になって、その景色に吸い込まれそうでした。ライブ中も会場の広さを実感しましたが、外周通路を移動してみんなの近くに行けたのは楽しかったですね。あと、私も笙古と一緒で、途中で抜けてBステから登場する場面があったんですけど、裏に移動用の台車を用意していただいて、それをスタッフさんがダッシュで押してくれたんです。まるでジェットコースターみたいでした(笑)。
瀧脇 すごい勢いでダッシュしてくださって、そのおかげで間に合いました。
齋藤樹愛羅 私も乗りたかったー。
──=LOVEは以前から女性ファンが多い印象ですが、横アリでは今まで以上にその割合が目立っていた気がします。ステージ上から見ても同じように感じましたか?
髙松瞳 それはめっちゃ感じました。横アリは広いけど、ステージから客席がよく見えるんですよ。
佐々木 お話し会やサイン会でも女の子のファンが多くなっていて、なんだか不思議な感覚ですね。
──=LOVEのどういうところが女性ファンに刺さっているんだと思います?
樹愛羅 やっぱりメンバーみんな、女の子が憧れるくらいかわいいからかな(笑)。衣装もかわいいし、指原さんの歌詞も女の子目線のものが多いし。男性からも女性からも好かれるくらい魅力的なグループなんだと思います。自分で言うと変なんですけど(笑)、客観的に見てそう思います!
──横アリで9thシングルの表題曲「ウィークエンドシトロン」のミュージックビデオが上映されたときも女性ファンの黄色い声が漏れていましたし、YouTubeのコメント欄も女性と思われる方の書き込みが多いですよね。
大場花菜 「ウィークエンドシトロン」のMVではイエローメイクをしていて、メンバーによってちょっと黄色の入れ方が違うんですけど、それを真似したいと言ってくれる子がすごく多いんですよ。実際に真似してお話し会に参加してくださる方もいます。
回れよ、私の舌!
──「ウィークエンドシトロン」では指原さんと親交の深いフワちゃんがFUWACHAN名義でラップパートの作詞を担当しましたが、普段のキャラクターとのギャップを感じるクールな仕上がりになっていますね。
諸橋沙夏 福岡公演のときにホテルでいつもみたいにメンバー同士キャッキャしながら音源を聴いたんですけど、ラップパートになった瞬間どよめきや驚きの声が上がりました。「Want you! Want you!」とか、今までもラップパートはありましたが、今回はカッコよさが段違いで。
──かなり早口のラップになっていますが、レコーディングはうまくいきましたか?
佐々木 この中でラップを担当したのは沙夏、樹愛羅、私の3人なんですけど、私は舌が回らなくて大変でした。レコーディングは何度でもやり直せるけど、ライブだとそうはいかないから、横アリのときはドッキドキでしたね。「回れよ、私の舌!」って(笑)。
樹愛羅 私はラップというか「hahaha」という笑い声のパートの担当なんですけど、それだけでも踊りながら言うのが大変で。
諸橋 ラップだけじゃなく、「ウィークエンドシトロン」は難しいと感じるパートが多くて、いつも以上に気合いを入れないと歌えないんです。低い音からいきなり高い音になったり、とにかく横アリでは緊張しました。パフォーマンス中の記憶がないくらい(笑)。
佐々木 本番前に声出し必須の曲だよね。
諸橋 正直、横アリで満足いくものを見せられたとは言えないので、これからレッスンを積み重ねてどんどんカッコいいパフォーマンスを作り上げていきたいです。
髙松 私も一応、ラップパートにダンスメンバーとして参加していて……ライブでがんばって踊っているのでぜひ注目してほしいです!
大場 あと、振り付けで椅子を使うのもこの曲の特徴で。5個ある椅子を並べたり、椅子の上に座ったり立ったりするんです。そのステージ上での移動がけっこう大変で、横アリのときは少しバタバタしちゃいました。でも、ラップパートのところでは椅子に座ってるメンバーは動かないので、その間休憩しています(笑)。
瀧脇 気を抜いてると次のパートを忘れちゃう(笑)。
次のページ »
こんなに褒められたの初めて