=LOVE|フワちゃん作詞参加の話題曲 「ウィークエンドシトロン」で開く新しい扉

曲の世界観に酔いしれてほしい

──ちなみに野口さんの写真集はほかのメンバーも見たんですか?

山本杏奈

山本 買いました! もうすごかったです。先にみりにゃが写真集を出してるんですけど、それぞれ違うよさがあって。自分の家にメンバーの写真集があることがなんだか不思議で、この子が同じグループにいるんだと誇らしくなります。

なぎさ みりにゃが「好きな人」、衣織が「君にしか教えない」というタイトルなんですけど、その文字を見るだけでワクワクします。ページをめくるごとにホントにかわいくて、とにかくすごいです!

野口 みりにゃの写真集はすごく儚いんですよ。当たり前のことですけど、すべてのページに大谷映美里がいて、その目が完全に恋人なんです! 「めっちゃ私のこと好きじゃん!」と思わせる、独占したくなる写真集で。どのページを見ても幸せです。私が写真集を出すことになったときは、自分にはこんな彼女感は出せないと思って、私らしさを出すことを意識しました。1つのグループにこんなに違うタイプの人間がいるということを写真集で示せていると思います。

大谷映美里

大谷 私は「彼女感」をテーマとして一貫させていたんですけど、衣織の写真集はページをめくるごとに全部違う衣織がいて。体もすごくきれいで、「こんなの見せてくれていいんだ。ありがとうございます……!」と思いながらページをめくりました。

野口 うれしい!

──野口さんはカップリング曲「祝祭」で大場さんとダブルセンターを務めていますが、この曲にも野口さんならではの魅力が詰まっていますね。

野口 「祝祭」は世界観が独特なところが魅力的で。これまでカッコいい曲やダークな曲を歌わせていただくことが多かったですが、その中でも異質な感じです。館や洋館のイメージなので、執事が姫に言われるがままに人を排除して、姫を世界に1本だけの薔薇にする、という物語を思い描いてレコーディングしました。執事になった気持ちで聴くのもよし、姫として人を操っている気持ちで聴くのもよし、賓客として妖しい館内を探索しているような気持ちで聴くのもよし。とにかくいろんな角度の魅力があるので、曲の世界観に酔いしれてほしいですね。

──歌うときは毎回、歌詞やサウンドをもとに曲のストーリーを想像するんですか?

野口衣織

野口 頭の中でアニメーションみたいなのを作るのが癖になっていて、歌詞を見て「なぜ?」と思ったところを追求しちゃうんですよ。今回は指原さんにも連絡したんです。「これってこういう曲ですか?」って。その話を受けてレコーディングに臨みました。

──指原さんは野口さんのことを「人のことを呪い殺せるタイプ」と評していましたが、1つのことに対して深く熱中できるんですね。

山本 ストーリーに入り込むのがホントに上手で。考えてやっているというより、自然にそれができているんです。「祝祭」は衣織と花菜の2人だからこそ成り立っている曲だと思います。

なぎさ 私、ホントにこの曲が好きで。これを聴きながらお風呂に入りたいです(笑)。

山本 溺れそう(笑)。

音嶋莉沙

なぎさ 恋愛でもない不思議な関係を描いた曲が好きで。やっぱり恋愛みたいな感情もあるのかなと想像するのも楽しいんです。あと、衣織が一番とラスサビで言う「仰せのままに」にそれぞれ違いがあって、聴いていてめちゃくちゃ鳥肌立ちます! レッスン中も衣織と花菜ちゃんの歌を感動しながら聴いているし、今後パフォーマンスがどうなっていくのか楽しみです。

野口 勝手に私と花菜ちゃんは執事だと思って役付けしていて。2人が1人の女の子の執事だったらどういうキャラなのかなと考えたときに、花菜ちゃんが真面目で冷静な執事だとしたら、私はちょっとヘラヘラした狂気じみた執事なんですよ。花菜ちゃんは客を招く役で、私は殺める役。それが快楽になっていっちゃう人という設定を思い描きました。花菜ちゃんの歌い方もすごく好きで、私が頭の中で作った設定と合っていて。自分で言うのもあれなんですけど、2人の差がしっかり出ているところがいいなと思います。

昔だったら考えられないようなことになってきている

──前回のインタビューで指原さんが「売れる気配をビンビン感じている」と話していた一方、メンバーは「『ブレイク寸前だ!』という感覚はない」と言っていましたが、その感覚は今も変わらずですか?

齊藤なぎさ

なぎさ うーん、そうですね……地上波で冠番組を持たせていただいたり、各メンバーがほかの番組に出演したり、雑誌の表紙をやらせていただくことが多くなってきて。詳しくはなくても=LOVEという名前だけ覚えてくれていたり、「しゅきぴ」がバズったきっかけで私たちのことを知ってくださったり、だんだんと名前が浸透してきたなという実感はあります。街で声をかけられることも多くなりましたし、Twitterでも=LOVE関連のワードがトレンド入りすることも増えてきて。もちろんすべてはファンの方のおかげなんですけど、昔だったら考えられないようなことになってきているなと思います。

──9月20日には千葉・幕張イベントホールでデビュー4周年記念コンサートが開催されます。外から見ていると、すでに武道館も横アリも経験しているのに、デビューしてまだ4年しか経っていないのかという驚きがあるのですが、メンバーとしてはどうですか?

なぎさ この4年間は長かったよね。

山本 うん。濃かった。

大谷 もう8年くらい活動している気持ちです。メンバーみんな、=LOVEに入る前は経験していなかった喜怒哀楽をこの4年間で感じてるんじゃないかな。それぞれ自分の心を開けるようにもなったと思います。

山本 周りを見て自分がやることを考えられるようになったり、要領がよくなっていたり、メンバーみんなツアーの経験を通してどんどん成長していて。毎回、周年コンサートは思い出に残る公演になっているので、今回はツアーで学んだことを生かしたいですね。それと同時にお祝いごとでもあるので、みんなでとにかく楽しみたいと思います。

9thシングルのもう1つの注目ポイント

メンバーへのインタビュー時は楽曲が未完成だったため話に上がらなかったが、シングルには宮脇咲良(ex. HKT48、ex. IZ*ONE)と村重杏奈(HKT48)が作詞を担当し、髙松瞳と齊藤なぎさの“ひぃなぎ”コンビがダブルセンターを務める楽曲「ズッ友案件」も収録。YouTubeではメンバー手書きの歌詞テロップが入ったミュージックビデオが公開されている。

ライブ情報

=LOVE 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT
  • 2021年9月20日(月・祝)千葉県 幕張イベントホール
イコノイフェス2021
  • 2021年10月9日(土)山梨県 富士急ハイランドコニファーフォレスト
=LOVE(イコールラブ)
代々木アニメーション学院のバックアップのもと、指原莉乃がプロデュースを手がけるアイドルグループ。2017年8月に開催されたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で初パフォーマンスを披露し、翌9月にSACRA MUSICよりデビューシングル「=LOVE」を発表した。2018年2月には初主演舞台「けものフレンズ」、7月には「ガールフレンド(仮)」が「あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト」として上演され好評を得る。2021年1月に東京・日本武道館でライブツアー「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」の最終公演を開催。5月に1stアルバム「全部、内緒。」をリリースし、神奈川・横浜アリーナ公演をファイナルとする全国ツアーをスタートさせた。8月にフワちゃんがFUWACHAN名義でラップパートの作詞に参加した9thシングル「ウィークエンドシトロン」を発売する。