逸材にポピュラリティを
──Apple MusicやSpotifyでプレイリストを作ったり、YouTubeに紹介動画を投稿したりと、保本さんはこれまで応募作品の中からいくつか楽曲やアーティストをフックアップされています。僕は特にmibukiさんの歌声がとても印象的だと思いました。
彼女、声がいいんですよ。曲をブラッシュアップするともっとよくなると思うから、そういう方向でプロデュースしてあげたいなと思っています。それが大事なのかなと(参照:Enjoy Music! 制作ドキュメント | 作詞のダメ出しについて mibuki編 #004 | YouTube)。
#EnjoyMusic NWG Vol.1 アーティスト紹介No.15
— 保本真吾 (@ivanlinco) June 27, 2020
mibuki @GlileoMibuki
NWG Vol.1最年少のシンガーソングライターmibuki。中性的且つ独特で魅力的な歌声を武器にどこでも歌いまくる小さな暴れん坊。見た目とは裏腹に意思が強く、歌詞の世界観が秀逸で大化けする可能性大。
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──くすりさんもとってもいいセンスをお持ちですよね。
彼女もまた逸材です。あと、水咲加奈もそうです。彼女たちの音楽にポピュラリティを持たせるにはどうすべきかを考えるのが面白いんです。僕がこうやってピックアップするアーティストは、現時点ではまだ完成していない人たちなんですよ。なので、そこはほかのオーディションとは考え方が違うかもしれません。
#EnjoyMusic NWG Vol.2 アーティスト紹介No.14
— 保本真吾 (@ivanlinco) October 13, 2020
くすり @kusuri_ore
愛知出身のシンガーソングライターくすり。抜群の作曲センスと独特で透き通ったボーカルは唯一無二。明るいキャラとは裏腹に繊細且つ大胆な音楽的才能を持ち、次世代音楽シーンを担う可能性大。
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#EnjoyMusic NWG Vol.2 アーティスト紹介No.3
— 保本真吾 (@ivanlinco) September 19, 2020
水咲加奈 @kana_mizusaki
福井が産んだ天才シンガーソングライター水咲加奈。自分の内面を極限まで抉る描写力、繊細な感情と力強さを兼ね備えていて、それらを歌声に乗せて世界観を構築する事が出来る才女。
拡散希望#ジョイミュー #EMNWG pic.twitter.com/UI1lJ1cmKV
arneというバンドもいいですよね。ちなみにSigma-Tというラッパーが最初に作品を送ってくれたんですけど、彼の音源がきっかけで「Enjoy Music!」をやろうと思ったんです。あと、マコトコンドウは創作における発想が面白いと感じました。
#EnjoyMusic NWG Vol.1 アーティスト紹介No.7
— 保本真吾 (@ivanlinco) June 19, 2020
Sigma-T @from1cHibju
大阪在住の20才の大学生ラッパー。デモ募集した時に1番最初に届いたのがこの曲。チルで心地良いラップとMVに心打たれ、コンピアルバムを作ろうと決心させてくれたアーティスト。要注目!
拡散希望#ジョイミュー #SigmaT pic.twitter.com/3zNz718OHg
朝起きて、遠出の準備全然してないのに
— マコトコンドウ (@continexy) August 19, 2020
どうしても保本さん@ivanlinco のトラックに歌載せてみたかったから
素材だけ急いで録って、移動中にエディットしました。今も移動中です。笑
半分、移動の思い出の曲
“asewo_kaitara_mo1kai”
track:保本真吾
feat.マコトコンドウ #ジョイミュー #EnjoyMusic pic.twitter.com/jpgtTEh0oK
「Enjoy Music!」参加者プレイリスト
“売れる”ために一番大事なこと
──「Enjoy Music!」は保本さんが楽曲制作をサポートするだけでなく、その作品をどう届けるかなどといったプロモーションの方法も教えてらっしゃる私塾的存在になっています。
SNS広告の使い方からプロモーションの心構えまで教えています。売れたいという気持ちや高い意識がないとアーティストとしてヒットを生み出していけないですから。次の世代に通用するようなヒット曲を作るアーティストと出会いたいので、そこはしっかりと話します。
──そういう点において、保本さんはSEKAI NO OWARIなどのヒットアーティストを手がけた成功体験があるから説得力がありますよね。
いろいろな経験を語れることはありがたいことですよね。
──アーティストが“売れる”ために一番大事なのは、やはり意識なんでしょうか?
そうですね。当然スタッフワークやプロモーション方法など本人以外の要因もあるとは思いますが、総合してアーティスト本人の意識の高さが大事だと思います。アーティストの吸引力、自分がどうなりたいかということが大切です。
──保本さんが携わったアーティストだと、SKY-HIさんは完全にそのビジョンを持っていた方かと。
彼は最初からいい意味でギラついていたというか、AAAで活動してきた間も毛色が違っていた。プロデューサー気質だし、最近は会社を作ったりと自分で動いていますよね。セカオワのFukaseもそうです。バンドを俯瞰して、自分たちがやりたいことを世の中が求めていることにマッチさせていくんですよ。すっごく考えていますよね。僕らスタッフもメンバーと話し合って、お互い詰めていって生まれたのが「RPG」(2013年発表)という曲です。2013年に開催されたセカオワ主催の野外フェスティバル「炎と森のカーニバル」には当時僕も制作で入っていたんですが、Fukaseは「セットの木の高さは30m以上でないと」と譲らなかったんです。20mの木ならあるとスタッフが話しても、絶対に聞かなかった。結果、それが会場の見え方として素晴らしくて。
──意志が強くないと作品を守ることができないし、反対意見と戦っていけないですもんね。
気持ちの強さ、そこは大事です。だけど、まだまだ経験値が少ないアーティストはわからないことも多いと思うので、僕らを頼ってほしい。「Enjoy Music!」として、そういうことにも応えていきたいです。あとうれしいことに、SNSでのやり取りをオープンにしているからなのか、“聴き専”のファンも増えてきているんです。Twitterで僕と参加者とのやりとりを見て、僕のアドバイスの仕方や、それを受けてできあがった作品の感想をつぶやく人がいる。これは想像していなかったことですね。
音楽は楽しいし夢がある
──そして2021年2月13日に東京・LIQUIDROOMでライブイベント「ジョイミューフェスVol.1」が開催されます。参加者の中にはライブ経験がまったくないという方もいらっしゃるのでは?
そうなんですよ。この「ジョイミューフェス」がいきなり初ステージという子もいるんです。でも、このスピード感も今っぽいなって。徹底的にサポートしますし、楽しみにしていてほしいです。
──コロナ禍の状況にあっても表現者が夢を抱けるということは、音楽業界のこれからを考える保本さんにとってうれしいことですよね。
正直「この時期に有観客でライブイベントを実施するのはどうなのか?」とずっと自問自答してきましたが、やはりいかなる状況下にあっても音楽は楽しいし夢があるということを伝えたいし、何よりそんな音楽をたくさんの人と共有したいと思って、開催を決断しました。「Enjoy Music!」のみんなも、LIQUIDROOMでライブをやれることを喜んでくれましたしね。もちろんライブを開催するからには、当日は政府のガイドラインに従ってウイルス感染拡大予防対策をしっかりと行います。皆さんに安全に公演を楽しんでもらえるよう、万全を期して望みたいと思いますので、これまでTwitterでやりとりを見守っていた聴き専の方にもぜひ遊びにきてほしいです。ライブの前、12月20日にリリースするコンピをまずは楽しみにしていてください。何もかも初めて尽くしなのですが、ぜひ温かく見守っていただけるとうれしいです。
公演情報
- ジョイミューフェスVol.1
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- 2021年2月13日 東京都 LIQUIDROOM OPEN 13:00 / START 14:00 <出演者> アオイヲトメ / アキレスと亀 / arne / Re:PerCussiOn / オオノシオリ / 尾上陽 / only girl caravan / カカポカジカ / KaHO / きばやし / くすり / konoko / 坂上太一 / Suncells / 椎井音夢 / Sigma-T / SUKEROQUE / 寿々叶 / Tsukasa / 中野大地 / 中原くん / 橋本泰河 / ハヤシユウ / BUGGG / FILTER / マコトコンドウ / 麻純 / 水咲加奈 / mibuki / Musicolune / Mez-zo-forute / 山田あさひ / Lemontic / and more